こんにちは、YAMA-GO編集部のりょうです。関西を拠点に、北アルプスを中心にULスタイルで山を楽しんでいます。このブログ「YAMA-GO」では、実際に使ったギアのレビューや選び方、山のノウハウなんかを発信しています。
冬の低山に向けて手袋をそろえようとすると、登山メーカーの外手袋は7,800円前後から。ワークマンで安く済ませられないかな、と考える人は多いですよね。
僕は初めての富士山で、山頂の寒さを甘く見ていました。ご来光を待つ間は本当に寒く、軍手を岩場のグリップと防寒に兼用していたほどです。手元の防寒は、しっかり準備しておくほうがいいと感じた経験です。
この記事では、ワークマンの公式仕様とテムレスなど専用品の情報を突き合わせます。外手袋として使える条件と足りない条件を分け、インナーとの重ね方やサイズ選び、濡れたときの交換までまとめました。
なお、紹介するワークマン品やテムレスは、僕が山で使い比べたものではありません。公式情報と公開されているレビューをもとに整理しているので、その前提で読んでもらえるとうれしいです。
- ワークマンの手袋が登山の外手袋で通用する条件と通用しない条件
- XW316・NIW01・THE MAX系の違いとテムレスとの比較
- インナーとの重ね方と、インナーを着けたままのサイズ選び
- 冬の低山で持つ手袋の組数と、濡れたときの交換の順番
ワークマンのオーバーグローブは冬の低山なら使える
雪の少ない冬の低山なら、ワークマンの防水防寒グローブはインナーの上に重ねる外手袋の候補になります。ただし、積雪期や森林限界を越えた稜線の強風では、テムレスなどの専用品に分があります。

2026年10月22日時点のワークマン公式オンラインストアに、「オーバーグローブ」と名付けた商品はありません。登山用の重ね着前提の防水シェル手袋にあたる商品も見当たりませんでした。代わりの候補は、防水防寒の作業・街用グローブやレイングローブです。
オーバーグローブって名前の手袋はないんだね。じゃあ、何を選べばいいの?
僕も最初は迷いました。使える条件と足りない条件を分けて、一緒に確かめてみましょう。
判断の軸は3つです。防水か、指が動くか、インナーと重ねられるサイズか。この3点で見ていくと、ワークマンで足りる山と足りない山がはっきり分かれます。
| 条件 | ワークマンで足りる側 | 専用品が向く側 |
|---|---|---|
| 雪の量 | 積雪が少なく、雪に手をつく場面が少ない | 積雪期・ラッセル・雪上で手をつく |
| 歩く場所 | 樹林帯が中心 | 森林限界を越えた稜線 |
| 風と寒さ | 風が弱く、気温0℃前後 | 強風、-10℃を下回る環境 |
| 使い方 | 冷えたら着ける上掛け・予備 | アイゼン・ピッケルを使う行程 |
足りるのは雪の少ない樹林帯中心の低山
足りる側に寄るのは、積雪が少なく、雪に手を突っ込む場面が少ない樹林帯中心の山です。外手袋の役目が、主に風と小雨・湿った雪をさえぎることになるからです。防寒の主役はインナー側、と考えると分かりやすいかなと思います。
手が冷えたときだけ着ける上掛けや、休憩・山頂での防寒にも向いています。媒体のレビューでは、THE MAX系の裏ボア手袋がスキー場や冬山登山で柔らかさを保ったと紹介されていました。
予備の外手袋として、安く1組足したい場合も候補になります。モンベル公式は、雪山でグローブを失うと致命的になりうるとして予備の携行を勧めています。高価な専用品を2組そろえるより、予備をワークマンで用意する考え方は現実的です。(出典:モンベル『冬山登山・スキー用グローブの選び方』)
「ワークマンで足りる」は、雪が少なく風の弱い日の目安です。出発前に山域の天気と積雪情報を確認してください。
北アルプスの稜線に出る日は専用品を選ぶ理由
積雪期や森林限界を越える稜線に出る日は、ワークマン品より専用品を選ぶほうが安心です。理由は、浸水のしにくさ、強風下の保温、登山向けの装備の3つです。
1つ目は浸水です。ワークマンの縫製品は、縫い目や合成皮革の部分から水が入る可能性があります。防水の数値も、NIW01以外は公表されていません。一方のテムレスは、手袋全面をコーティングした縫い目のない作りです。
2つ目は寒さと風です。神戸大学の比較実験では、-10℃でグローブかミトンかの形の違いが保温に大きく効きました。気温がさらに下がると、素材の差も効いてきます。5本指の作業手袋1枚では足りない場面があると考えておくのが無難です。(出典:綿貫勝ほか(神戸大学)『防寒手袋の保温特性』デサントスポーツ科学)
3つ目は装備です。登山メーカー品には、リーシュ用ループや片手で絞れるカフ、左右をつなぐバックルがあります。アイゼンやピッケルを使う行程では、こうした細部が手袋の紛失を防ぎます。
専用品の代表は、ショーワのテムレスです。カフ付きのTEMRES 02winterは3Lまでそろい、インナーと重ねやすいサイズを選べます。
僕は夏の槍ヶ岳で、強風と雨の中を穂先まで登ったことがあります。山頂は長居できず、記念撮影だけで下りました。冬の稜線はそれ以上に厳しいので、手袋で節約しすぎないでほしいなと思います。
ショーワグローブ TEMRES 02winter(テムレス 02ウィンター)
縫い目のないオールコートの透湿防水手袋。積雪期や稜線に出る日の外手袋候補です(カフ部分は非防水)。
価格目安:実売の最多価格帯 4,620円(2026年10月時点)
ワークマンでオーバーグローブ代わりになる手袋
代わりになるのは、保温材入りのXW316、保温材なしのレイングローブNIW01、作業用のTHE MAX系の3系統です。保温材が入っているかどうかで、中に着けるインナーの枚数が変わります。
| 候補 | 価格 | 防水 | 保温材 | 向く使い方 |
|---|---|---|---|---|
| エックスシェルター断熱β防水防寒グローブ(XW316) | 2,900円 | 防水防寒の表示(数値なし) | あり | 薄手インナー1枚の上に |
| イナレム ギアレイングローブⅡ(NIW01) | 1,900円 | 透湿防水素材イナレム(耐水圧10,000mm表示) | なし | 保温インナーの上に |
| ザ マックス プレミアム ガード作業手袋 | 680円 | 袖まで覆う防水タイプ | 記載なし | 細めのインナーと |
| THE MAX PREMIUM THERMO Plus | 780円(媒体記事の値) | 公式表示は未確認 | 裏ボア | 単体寄り・予備 |
価格は2026年10月時点の公式表示です(THERMO Plusのみ媒体記事の値)。店頭の在庫や価格は時期で変わります。数値を表示しているのはNIW01だけで、耐水圧10,000mm・透湿度10,000g/㎡・24hのアイコンがあります。ほかの商品ページには、耐水圧・透湿度の数値は載っていません。
もう1つ気をつけたいのが入手時期です。10月22日時点では、公式オンラインの防寒手袋カテゴリに商品が表示されていませんでした。冬物は店頭投入が中心なので、店舗で探すほうが早いかもしれません。
なお、断熱βムービンググローブや快適断熱Σアクティブグローブは防水表示がありません。外手袋というより、単体で着ける行動用の手袋と考えるのが自然です。
XW316は保温材入りで樹林帯の外手袋向き
エックスシェルター断熱β防水防寒グローブ(XW316)は、保温材入りの防水防寒手袋です。公式の説明は「雨にも、風にも、負けない。」。エアロゲル素材の断熱シートと中わたが入り、防風性もあるとされています。(出典:ワークマン公式オンラインストア『エックスシェルター断熱β防水防寒グローブ(XW316)』)
保温材が入っているぶん、外手袋そのものが暖かさを担います。中は薄手のインナー1枚にとどめるのが基本です。厚手インナーまで入れると、窮屈になりやすい点は覚えておきたいところ。
全長は293〜310mmと長めで、袖口は面ファスナーで絞れます。ウェアの袖と重ねやすく、手首から冷気が入りにくい形です。樹林帯を歩く日の外手袋として、扱いやすい候補の一つかなと思います。
一方で、耐水圧や透湿度の数値は公表されていません。用途の例も通勤・自転車・キャンプなどで、登山への言及はない点に注意してください。タッチパネル対応の記載もないため、スマホは外手袋を外して操作する前提になります。
ワークマン エックスシェルター断熱β防水防寒グローブ(XW316)
保温材入りの防水防寒手袋。樹林帯中心の冬の低山で、薄手インナーと重ねる外手袋の候補です。
価格目安:2,900円(2026年10月・公式表示)
レイングローブNIW01は保温をインナーで作る
イナレム ギアレイングローブⅡ(NIW01)は、透湿防水素材イナレムを使ったレイングローブです。保温材や裏起毛の記載はなく、もともと雨用の手袋。外手袋に使うなら、暖かさは中のインナーで作ることになります。
使い方は、登山でいう本来のオーバーグローブと同じ考え方です。山岳用品店スタッフの解説では、保温材のない薄い防水手袋を、厚手ウールなどの上に重ねて一組で使うとされています。表側が傷んだら、外手袋だけ交換できるのも利点です。
裾はスピンドルで絞れ、手首はシャーリング仕様です。人差し指の先がタッチパネルに対応しているのも、冬の山ではありがたい点。S〜LLの4サイズがあるので、インナーを入れる余地を選びやすいと思います。
保温材がないぶん、単体では寒さに弱い点には注意が必要です。手持ちのフリースやウール手袋と組み合わせる前提で選んでください。
ワークマン イナレム ギアレイングローブⅡ
保温材なしの透湿防水レイングローブ。フリースやウール手袋の上に重ねる外手袋として使えます。
価格目安:1,900円(2026年10月・公式表示)
680〜780円のTHE MAX系は手のひらが細め
680〜780円のTHE MAX系は、価格の安さが魅力の作業用手袋です。ただし手のひら周りが細めの作りなので、インナーと重ねると窮屈になりやすい点に注意が要ります。
ザ マックス プレミアム ガード作業手袋は680円で、公式は「袖までカバーする防水タイプ」と説明しています。手のひら周りはLで210mm。重ねる前提で作られたTEMRES 05overshellと比べると、同じLでも約4cm細い計算です。
表示サイズが同じでも、中にインナーを入れる余地はまるで違います。ガードを外手袋に使うなら、普段より大きいサイズも試してみるのが無難です。
裏ボア付きのTHE MAX PREMIUM THERMO Plusは、媒体記事で780円と紹介されました。ただ、公式の商品ページは確認できず、防水の書き方も記事によって割れています。軍手型は新雪に突っ込むと手首に雪が付きやすい、という指摘もありました。
「-70℃でも硬くなりにくい」は、低温での素材の柔らかさの表示です。-70℃で暖かいという意味ではないので、読み違えないようにしてください。
ワークマン ザ マックス プレミアム ガード作業手袋
袖まで覆う防水タイプの作業手袋。安く予備をそろえたいときの候補です(手のひら周りは細め)。
価格目安:680円(2026年10月・公式表示)
ワークマンとテムレスを防水・指の動き・サイズで比較
3つの軸で比べると、防水の作りとサイズの選びやすさはテムレス、価格の安さはワークマンに分があります。指の動かしやすさは、ブランドより保温材の厚みで差が出ます。
テムレスは、ショーワグローブの透湿防水の作業用手袋です。除雪や冬の農作業向けが出発点で、登山者に支持されてアウトドア向けのTEMRESも生まれました。作業用の防寒テムレスはワークマン店頭でも扱いがあるとメディアが触れており、同じ作業用流用の価格帯にあります。
テムレスもワークマンも、もとは作業用なんだね。山で使うと何が違うの?
そこが気になりますよね。防水・指の動き・サイズの3つで並べてみましょう。
| 比較点 | ワークマンの防水防寒系 | 防寒テムレス/TEMRES 02winter |
|---|---|---|
| 価格 | 680〜2,900円 | 2,420円(No.282・公式)/実売4,620円前後(02winter) |
| 防水の作り | 数値表示はNIW01のみ(耐水圧10,000mm)。縫製品が多い | 全面ポリウレタンコーティングで縫い目なし |
| 保温 | XW316は断熱シート+中わた | 起毛パイルの裏地 |
| 手首 | 面ファスナー・スピンドルなど | 02winterはバックル+ドローコードのカフ(カフは非防水) |
| サイズ展開 | M〜LLが中心 | M〜3L |
| 登山での情報 | 媒体レビュー程度 | 山岳ガイドの事例や登山メディアの報告が多い |
ショーワグローブ No.282 防寒テムレス
起毛パイル裏地の透湿防水防寒手袋。ワークマン品と近い価格で、縫い目のない作りを選べます。
価格目安:2,420円(メーカー公式オンラインショップ)
縫い目のないオールコートと縫製品の浸水差
浸水のしにくさでは、縫い目のないテムレスに分があります。テムレスは手袋全面をポリウレタンでコーティングしており、水が入りやすい縫い目がそもそもありません。
ワークマンの防水防寒系は、合成皮革の手のひらと縫製を組み合わせた作りが中心です。「防水」の表示はあっても、耐水圧の数値まで公表しているのはNIW01(10,000mm)くらいです。雪を握る、雪面に手をつくといった場面が多いほど、この差が出やすいと考えられます。
テムレスも万能ではありません。メーカーは、表面のコーティングが傷つくと液体がしみ込むと注意しています。02winterは、カフ部分に防水機能がないとも明記されています。(出典:ショーワグローブ公式オンラインショップ『No.282 防寒テムレス』)
蒸れも気にしたいところです。テムレスの個人レビューには、厳冬期以外は汗の処理が追いつかず蒸れるという声があります。ワークマン品で透湿度を表示しているのはNIW01(10,000g/㎡・24h)だけです。どちらも、暖かい登りでは外して歩くのが現実的かなと思います。
指の動かしやすさは保温材の厚みで決まる
指の動かしやすさを大きく左右するのは、ブランド名より保温材の厚みです。研究でも、手袋の厚さはそれだけで器用さを下げると指摘されています。
保温材なしのNIW01やTEMRES 04advanceは薄く、細かい操作がしやすい側です。XW316や防寒テムレスは、保温材のぶん厚みがあります。XW316については、断熱シートにストレッチ性があると公式が説明しています。
指を動かしたいのは、ザックのバックルやファスナー、ストックのストラップを操作するためです。手指の皮膚温が15℃前後まで下がると、細かい作業がしにくくなるとされます。手がかじかむ前に外手袋を着けるのが、指を動かせる状態を保つコツです。
防寒テムレスには、山岳ガイドが手袋を外さずにシール貼りができたというメーカー掲載の事例があります。ワークマン品には、こうした登山での検証情報が見当たりません。店頭で実際に握って確かめるのが確実です。
インナーとの重ね方は外手袋の保温材で決まる
重ね方は、外手袋に保温材があるかどうかで決まります。保温材入りなら中は薄手1枚、保温材なしなら中で保温を作る、と覚えておけば迷いません。

メーカー各社は、手袋を3つの層で考えています。モンベルは、汗を逃がすベース、保温のミドル、雨風雪を防ぐアウターの3層。ファイントラックの組み合わせ例は、雪山登山が3枚、トレッキングが2枚です。
| 外手袋 | 中に着けるもの | 重ねる枚数 |
|---|---|---|
| XW316(保温材入り) | 薄手インナー1枚 | 2枚重ね |
| NIW01・THE MAXガード(保温材なし) | 薄手インナー+フリース・ウール手袋 | 3枚重ね |
| NIW01(保温材なし) | 厚手ウール手袋1枚 | 2枚重ね |
歩き始めから全部重ねる必要はありません。山岳用品店スタッフの例では、樹林帯は薄手だけで出発し、冷えてきたら厚いものに替えていました。稜線で風が強くなったら、厚手ウールにオーバーグローブを重ねる流れです。
もう1つ大事なのが、素手を出さないこと。モンベル公式は、短時間でも素手で作業すると指先が一気に冷えると説明しています。外手袋だけ外してインナーのまま操作し、終わったら戻す。この着脱が基本の動きです。
金属に触れる場面ではなおさらです。研究では、表面温度-15℃の金属に素手で触れると、2〜6秒で皮膚温が0℃に達しました。薄いインナー1枚でも、金属との直接接触を断つ意味があります。
保温材なしの外手袋なら中で2枚重ねる
NIW01やTHE MAXガードのような保温材なしの外手袋は、中で2枚重ねるのが基本です。薄手インナーの上にフリースやウールの手袋を着け、その上から外手袋をかぶせます。外手袋は風と水をさえぎる殻、暖かさは中の2枚という役割分担です。
この重ね方の利点は、濡れた層だけを替えられること。保温材入りの一体型は、中まで濡れると乾きにくく替えがききません。テント泊のように行程が長い山ほど、層を分けておく良さが出ます。
肌側には、汗を逃がす薄手のインナーを置きます。ファイントラックのドライレイヤーインナーグローブは、他の手袋の下に重ねる前提の極薄手です。保温を足す2枚目は、手持ちのフリースやウール手袋で構いません。
注意したいのは、重ねた結果の窮屈さです。中が2枚になると、外手袋の内側の余裕は一気に減ります。サイズの選び方は、次の章で詳しく見ていきます。
ファイントラック ドライレイヤーインナーグローブ
汗を肌から離す撥水メッシュの極薄インナー。外手袋や保温手袋の下に重ねる肌側の1枚に。
価格目安:4,389円(2026年9月・公式)
オーバーグローブのサイズはインナーを着けて選ぶ
オーバーグローブのサイズは、山で使うインナーを着けたまま試着して選ぶのがいちばん確実です。「必ず1サイズ上」という公式の基準は見つかりませんでした。

きつい手袋は血流を妨げ、凍傷のリスク因子になるとされています。重ねた結果、外手袋が窮屈になる場合も同じ理屈です。逆に大きすぎると、グリップや操作性が落ちます。
目安になるのが、メーカー表示の手のひら周りです。周り表記の製品をLサイズで並べると、重ねる余地の差が見えてきます。
| 製品 | Lの手のひら周り | 位置づけ |
|---|---|---|
| ザ マックス プレミアム ガード作業手袋 | 21.0cm | 作業用 |
| ショーワ No.281 テムレス(防寒なし) | 22.0cm | 作業用 |
| ワークマン 快適断熱Σアクティブグローブ | 23.0cm | 単体で着ける行動用 |
| ショーワ No.282 防寒テムレス/TEMRES 02winter | 24.5cm | 防寒 |
| TEMRES 05overshell | 25.0cm | 重ねる前提のシェル |
同じLでも、作業用と重ね前提の製品では余裕がまるで違いますよね。XW316とNIW01は「幅」での表記なので、この表とは直接比べられません。手持ちのインナーを持って、店頭で試すのが確実です。
実例として、TEMRES 03advanceの使用者は単体ならM、インナーと重ねるときはLを使っていると登山メディアが紹介しています。02winterに3Lが加わり、インナーと重ねやすくなったという紹介もありました。
店頭での試着の手順
①山で使うインナーを持参して着ける
②外手袋を着けて拳を握り、指先や甲が突っ張らないか見る
③バックルやファスナーをつまめるか試す
④外手袋だけ外し、インナーが一緒に抜けないか確かめる
⑤袖口と重ねて、手首に隙間ができないか見る
④の確認は見落としがちです。外手袋を外すたびにインナーまで抜けると、冷えた指が外気に触れてしまいます。インナーを着けた手のまま外手袋だけを出し入れしやすい、手首の開口が広めのものを選んでください。
オンラインで買う場合は、公式の寸法表で手のひらと全長を確認しましょう。予約販売品は店舗受取限定で、予約後のキャンセルができない点にも注意が必要です。
手袋は予備込みで3組、濡れたらインナーから交換
冬の低山なら、着けるインナー、外手袋、予備のインナーの最低3組を持つのが一つの目安です。濡れたら、汗で湿りやすいインナーから替えます。
北海道警察の冬山装備チェックリストは、インナー手袋・防寒手袋・オーバー手袋を別々に挙げています。さらに予備の靴下・手袋も項目にあります。3組は、こうした装備リストを参考にした最小限の組み合わせの例です。保温材なしの外手袋を使うなら、中に着ける保温手袋の1組がさらに加わります。
稜線に出る日や雪が多い日は、保温手袋かもう1組の外手袋を足しましょう。山岳用品店スタッフは、予算があれば種類の異なるグローブを予備にするのがベストとしています。ここで、ワークマン品の安さが生きてきます。
濡れた手袋を着け続けると、手は冷えてこわばります。濡れは凍傷を早める要因でもあります。手袋が濡れたら我慢せず、早めに替えるのが基本です。
交換の順番は、汗で濡れやすいインナーが先です。暖かい樹林帯の登りでは、外手袋を外して歩くと汗の量自体を減らせます。外した手袋は風で飛ばされたり雪に埋もれたりするので、モンベル公式はグローブリーシュを勧めています。
下山後の手入れも寿命に関わります。ショーワグローブ公式は、使用後に汚れを洗い落として陰干しし、直射日光を避けて保管するよう案内しています。コーティングが傷むと水がしみ込むので、次の山行の前に表面を確かめておくと安心です。
ULでも予備インナーは削らない
僕はULスタイルで山を楽しんでいますが、予備のインナー手袋は削らない装備だと考えています。軽くするのは不要なものを見直すことで、安全に必要なものまで減らすことではないからです。
薄手のインナーは、もともととても軽い装備です。モンベルのL.W.インナーグローブは平均20g、ファイントラックのドライレイヤーインナーグローブは12g。予備を1組足しても、ザック全体の重さはほとんど変わりません。
一方で、手袋が濡れて替えがない状態は、行動そのものに響きます。指先が冷えると、ファスナーやバックルの操作が難しくなるからです。夏の槍ヶ岳でも雨の日は寒く、防寒不足を感じた僕としては、手元の予備は軽さより優先したいところです。
安くそろえたいなら、ワークマンのメリノ系インナーも候補になります。過去には499円で販売されていましたが、10月時点では公式の一覧に出ていません。秋冬の店頭で見かけたら、予備用に1組確保しておくとよいかもしれません。
ワークマンのオーバーグローブと登山の手袋のよくある質問
ワークマンで防寒テムレスは買えますか?
作業用の防寒テムレスは、ワークマン店頭でも扱いがあるとメディアで紹介されています。ただし店舗や時期で在庫は変わります。ホームセンターや作業用品店、ショーワグローブ公式オンラインショップでも買えるので、見つからないときはそちらも探してみてください。
ワークマンの手袋は雪山(積雪期)でも使えますか?
積雪期のメインの外手袋としては、おすすめしにくいです。縫製品が多く防水の数値もほとんど非公開で、雪を握る場面では浸水の心配が残ります。積雪期や稜線ではテムレスや登山メーカー品をメインにして、ワークマン品は予備に回す使い方が安心かなと思います。
外手袋は5本指とミトン、どちらがいいですか?
暖かさではミトンに分があります。研究では、5本指グローブの上にミトンを重ねると、指の最低温度が7.6%上がったと報告されています。ただしミトンは指を個別に動かせません。人差し指だけ分かれた3本指タイプは、その中間の選択肢です。
外手袋を着けたままスマホは操作できますか?
製品によります。NIW01は人差し指の先がタッチパネル対応ですが、XW316には対応の記載がありません。手袋が厚いほど、また濡れているほど反応は鈍くなります。素手は出さず、外手袋だけ外してタッチ対応のインナーで操作するのが確実です。
指先が白くなってしびれてきたらどうすればいいですか?
凍傷の初期の可能性があるので、雪などでこすらずに保温してください。再び凍る恐れがある状況では、無理に解凍を急がないこともポイントです。症状が続くときは行動を切り上げて下山し、早めに医療機関を受診してください。
まとめ:ワークマンの手袋は冬の低山の外手袋に使える
安い手袋でも、使える山と使えない山があるんだね。
そうなんです。天気や雪の様子を見て、無理せず選び分けたいですね。
ワークマンの防水防寒グローブは、雪の少ない冬の低山ならインナーに重ねる外手袋の候補になります。積雪期や稜線の強風では、テムレスや登山メーカー品を選ぶほうが安心です。

- 雪の少ない樹林帯中心の低山なら、ワークマン品は外手袋として使える
- 積雪期・稜線の強風では、縫い目のないテムレスなど専用品に分がある
- 保温材入りのXW316は薄手インナー1枚、保温材なしのNIW01は中で2枚重ね
- サイズはインナーを着けたまま試着し、外手袋だけ外せるかまで確かめる
- 手袋は着用インナー・外手袋・予備インナーの最低3組が目安
紹介した価格や仕様は、2026年10月時点の公式表示などをもとにした一般的な目安です。正確な情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。
冬山の装備や行動に迷うときは、登山用品店のスタッフや山岳ガイドなど専門家に相談するのがおすすめです。最終的な判断は、ご自身の体力や経験に合わせて行ってください。絶対にこれが正解という話ではありませんが、手袋選びの参考になればうれしいです。
