こんにちは、YAMA-GO編集部のりょうです。関西を拠点に、北アルプスを中心にULスタイルで山を楽しんでいます。このブログ「YAMA-GO」では、実際に使ったギアのレビューや選び方、山のノウハウなんかを発信しています。
アークテリクスのジャケットのファスナーが壊れた。縫い目の裏のテープが浮いてきた。そんなとき、まず気になるのは「保証で直せるのか」ですよね。
「アークテリクスは永久保証」という話もよく聞きます。ただ、日本で買った製品には日本独自の保証制度があり、話はもう少し複雑です。中古やフリマで手に入れた1着だと、そもそも修理を受けてもらえるのか不安な人もいるかなと思います。
この記事は、僕自身の修理体験談ではありません。日本公式サイトの保証規定とヘルプページ(2026年10月時点)を読み込み、手元の1着をどこへどう持ち込めばいいかを整理しました。自分で直してしまう前に、ひと通り目を通してもらえると安心です。
- 日本の保証は紙のBIRD AIDとReBIRD 10年保証の2本立て
- 中古・並行輸入・偽造品で変わる修理の扱い
- ファスナー・シームテープ・剥離など症状別の修理可否
- ReBIRDへの依頼手順と費用・期間の目安、自分で直す前の注意点
アークテリクスの修理はまず保証の可否を確認
アークテリクスの修理を考えたら、最初に自分の1着がどの保証に当たるかを確認するのが近道です。日本の無償保証は、基本的に紙の「BIRD AID」と「ReBIRD デジタル10年保証」の2つ(スペーロ SVなど一部製品には別枠の修理特典もあります)。どちらも「製品寿命まで何でも無償」という制度ではありません。

アークテリクスって、一生ずっと直してもらえるって聞いたよ。本当なの?
僕もそう思っていたんですが、日本の制度は少し違うみたいですよ。一緒に確かめてみましょう。
最初に確認する3点
①いつ・どこで買ったか(直営店・公式通販・正規取扱店・アウトレット・海外・中古など)
②保証の証拠があるか(紙のBIRD AID冊子、またはBIRD CLUBマイページの「10年保証製品一覧」)
③その製品が保証の対象モデルか(どちらの制度も全製品が対象ではない)
この3点がそろうと、無償で直る可能性があるのか、有償修理になるのかの見当がつきます。窓口に行ってから「保証が使えなかった」とならないよう、手元で先に確かめておきたいところです。
BIRD AID3年と10年保証、2つの制度の違い
BIRD AIDは、国内総輸入元のアメアスポーツジャパンによる独自の保証です。正規販売店で最初に買った本人が対象で、期間は購入日から3年間。紙の冊子として製品に付いてきます。
補償されるのは、修理金額の累計が購入金額(税抜)の30%に達するまで。公式の例では、税抜30,000円の製品なら最大9,000円分です。1回で使い切る必要はなく、何度かの修理を合算して上限まで無償になります。(出典:アークテリクス公式『修理補償プログラム BIRD AID』)
いっぽうReBIRD 10年保証は、2026年2月5日に始まったデジタルの保証です。対象品番の製品を、BIRD CLUB会員として買った最初のオーナーが使えます。通常使用での故障のうち、修理できると判断されたものを無償で修理・パーツ交換する仕組みです。(出典:アークテリクス公式『ReBIRD 10年保証』)
| 項目 | BIRD AID | ReBIRD 10年保証 |
|---|---|---|
| 形式 | 紙の冊子 | BIRD CLUBのデジタル会員証 |
| 期間 | 購入日から3年 | 購入日から10年 |
| 無償の範囲 | 修理費の累計が税抜購入額の30%まで | 修理可能と判断された故障を無償修理 |
| 対象者 | 正規販売店で最初に買った本人 | 購入時と利用時の両方でBIRD CLUB会員の最初のオーナー |
| 対象製品 | シーズンごとの対象モデル | 対象品番(GORE-TEXシェルや中綿入りシェルなど) |
| 譲渡 | 不可(本人のみ) | 不可(日本国内でのみ有効) |
10年保証の対象には、アルファ・ベータ・ラッシュ・セイバー・センチネルなどのGORE-TEXシェルが並びます。ベータ インサレーテッドのような中綿・ダウン入りシェルや、同系統のパンツも含まれます。ただし全製品ではないので、マイページの一覧で有効期限まで確認しておくと確実です。
10年保証は購入時に会員なら自動で登録されます。買ったあとに会員登録しても遡って付けることはできません
開始日より前に買った製品は10年保証の対象外で、紙のBIRD AIDが引き続き有効です。10年保証へ移すこともできません。また10年保証でも、経年劣化は対象外の理由として明記されています。修理できない場合も、交換・返品・返金はしない規定です。
「製品寿命まで保証」は北米の制度で日本は別
検索で上位に出る「製品サービス」「限定保証」のページは、多くが北米など海外公式サイトの日本語表示です。「実際の製品寿命まで保証」は海外の制度で、日本の受付の流れとは一致しません。
海外では、オンラインのフォームで申請して返品確認番号(RA番号)を受け取り、製品を送る流れです。いっぽう日本のヘルプページが案内する窓口は、購入店舗とReBIRDサービスセンターへの予約来店。ReBIRDは郵送での預かりもしていません。
| 比べる点 | 日本(arcteryx.jp) | 北米など海外公式 |
|---|---|---|
| 保証の期間 | BIRD AID 3年/10年保証 10年 | ウェア・パックは実際の製品寿命 |
| 申し込み | 購入店舗またはReBIRDへ予約来店 | オンラインフォーム→RA番号→送付 |
| 郵送 | ReBIRDは郵送での預かりなし | 送付が前提 |
| 通常の擦り切れ・破れ | 対象外(有償や修理不可になり得る) | 対象外 |
ややこしいのは、日本の公式サイトにも同じ文言の「製品サービス」ページが残っている点です。ただ、日本で実際に案内されている窓口は店舗とReBIRDのほう。日本で買って日本で直すなら、日本の規定を基準に考えるのが確実です。
海外の「製品寿命」も、生涯・無期限という意味ではありません。普通に従来どおり着用できる状態を指し、対象は製造上の欠陥だけ。「永久保証だから何でも無料」と期待して持ち込むと、思っていた答えと違うかもしれませんね。
正規品でないと修理不可?購入経路別の保証
無償の保証を受けられるのは、国内の正規ルートで最初に買った本人だけです。中古や並行輸入の品は本物でも保証が付きません。ただし機能を回復できる状態なら、有償修理を相談できる余地は残っています。偽造品だけは一切対応外です。

フリマで買ったジャケットも、本物なら直してもらえるのかな?
本物かどうかと、どこで買ったかで扱いが変わるみたいです。購入経路ごとに見ていきましょう。
| 購入経路 | 使える保証 | 保証外の修理(有償) |
|---|---|---|
| 直営店・公式通販(2026年2月5日以降・会員・対象品番) | ReBIRD 10年保証 | 状態次第で可 |
| 直営店・公式通販(上記以外) | 対象モデルならBIRD AID | 状態次第で可 |
| 正規取扱店(専門店・セレクトショップ) | 対象モデルならBIRD AID | 状態次第で可 |
| アウトレット店舗 | なし | 状態次第 |
| 並行輸入・海外購入 | なし | 正規品の3倍程度が目安。断られる場合も |
| 中古・フリマ・譲り受け | なし | 正規品なら相談の余地あり |
| 偽造品 | なし | 一切対応しない |
直営店・公式通販・正規取扱店で買った場合
直営のブランドストアか公式オンラインストアで、2026年2月5日以降に買った場合。購入時にBIRD CLUB会員で対象品番なら、10年保証が付いています。それより前の購入や非会員での購入なら、対象モデルに限り紙のBIRD AIDが使えます。
直営以外の正規取扱店で買った場合は、対象モデルならBIRD AIDの出番です。その際は、冊子に販売店の捺印・購入金額の記入・同意署名がそろっている必要があります。
10年保証の規定には「正規販売店及び公式オンラインストア」と書かれています。ただ、デジタル保証書の発行は直営店と公式通販から始まりました。全国の取扱店へは順次広げる予定で、時期は公表されていません。取扱店で買うなら、どちらの保証が付くかをレジで聞いておくと安心です。
保証が付かない買い方
アウトレット店舗で買った製品は、BIRD AIDも10年保証も対象外です。また、どちらの制度も対象モデル制で、たとえばマンティスなどのデイパック系はBIRD AIDの一覧に載っていません。
紙のBIRD AIDは、なくすと再発行されません。冊子を出せないと保証の対象外になるので、レシートと一緒に保管しておくのがおすすめです。
中古・並行輸入は有償、偽造品は一切対応外
並行輸入品や海外で買った製品は、国内保証の対象外です。修理自体は受けてもらえる場合があるものの、公式ヘルプでは修理代の目安は正規品の3倍程度と案内されています。並行輸入で安く買った差額が、一度の有償修理で消えてしまう可能性もありますね。
さらにBIRD AIDのページには、国内の正規販売店以外で買った製品は「検品、修理はお受けできかねる場合がございます」との注記があります。有償なら必ず直る、とは言い切れない点に注意が必要です。
中古・フリマで買った品や、人から譲り受けた品も保証は付きません。保証の権利は、最初に買った本人に残ります。「BIRD AID冊子付き」の出品でも、買った側がその保証を使うことはできません。10年保証はBIRD CLUBのアカウントにひもづくので、製品と一緒に移ることもありません。
有償修理については、公式に「非対象製品や保証期間外の製品であっても、機能回復が可能な場合は有償にて修理」との記載があります。購入元が分からない場合も、ReBIRDサービスセンターで相談できます。ただ、中古品の受付を明確に約束した記述ではありません。まずは相談してみる、くらいの構えがよさそうです。
偽造品は検品も保証も一切対応外です。ReBIRDに真贋鑑定を頼むこともできません
「本物か見てもらうついでに修理を」という使い方はできない、ということです。偽造品と分かれば、すべてのアフターサービスの対象外になります。中古で買う前に、修理まで見据えて正規品かどうかを自分で見極める必要があります。
経年劣化は対象外?症状別の修理可否
「修理できるか」と「無償になるか」は別の話です。ファスナーやシームテープは修理自体は可能でも、経年劣化や通常使用の摩耗と判断されれば有償になり得ます。首元・袖口などの生地の剥離は、保証の有無に関係なく修理不可です。

| 症状 | 日本での扱い | 無償になり得るか |
|---|---|---|
| ファスナーのスライダー破損 | スライダー交換(店頭対応) | 通常使用での故障なら対象になり得る |
| コードロック・バックルの破損 | パーツ交換(店頭対応) | 同上 |
| 小さな穴・切り傷 | 接着パッチ・熱圧着パッチ | 事故・過失なら対象外になり得る |
| 大きな破れ・裂け | 預かり修理 | 事故・過失なら有償 |
| シームテープの剥がれ・浮き | 修理可(公式の修理事例あり) | 経年劣化と判断されれば有償 |
| 首元・袖口などの生地の剥離 | 修理不可(製品寿命扱い) | なし |
| バックパック内側のコーティング剥がれ | 修理不可 | なし |
無償かどうかは、購入からの年数や使い方を見た検品での判断になります。表はあくまで目安で、最終的な判断は窓口の検品しだいです。
ファスナー故障やシームテープ剥がれの扱い
ファスナーのスライダー破損や引き手の脱落は、ReBIRDの「クイックリペア」でスライダー交換の対象です。全店共通の店頭メニューで、ドローコードやコードロック、バックルの交換も含まれます。
ただ、フロントファスナーが首元で段階的に引っかかるのは故障とは限りません。No Slip Zip搭載の製品は、ひとりでに下がらない構造です。公式FAQでも仕様であり不具合ではないとされています。
動きが渋いだけなら、自分で手入れできる範囲もあります。公式ガイドが認めるのは、歯ブラシでの清掃と、ワセリンやグラファイト鉛筆での潤滑まで。WD-40などの溶剤系は防水層を傷めるので使えません。
シームテープは、縫い目の裏側に貼られた防水テープのこと。端が浮いたり波打ったりした状態が「シームテープの剥がれ」です。GORE-TEXのシームテープ剥がれは、公式の修理事例に載っている直せる症状です。
とはいえ、無償になるかは別問題。10年保証は経年劣化を対象外に挙げ、ReBIRDの修理ページも「通常使用による摩耗」「適切なお手入れ不足」を対象外としています。何年も着込んだ1着なら、有償の見積りになることも覚悟しておきたいですね。(出典:アークテリクス公式『ReBIRDサービスとケア方法』)
市販のテープで貼り直すと、正規販売店以外での修理・加工として保証の対象外になる可能性があります
首元・袖口の剥離は修理不可、山行前に確認
剥離(デラミネーション)は、表地・防水膜・裏地といった生地そのものの層が分かれる現象です。内側がボコボコしたり、白っぽくなったりするのがサインです。公式によれば首元と袖口に多く出ます。
日本のReBIRDでは、剥離は修理不可で、製品寿命と判断されます。剥離があると、ファスナー交換など別の箇所の修理も一切受けてもらえません。ハンドポケットやベンチレーション周りで、表地だけが剥がれた状態も剥離の扱いです。
海外の公式修理ガイドには、剥離をプロ修理の対象に挙げる記述もあります。ただ日本のReBIRDは修理不可と明記しているので、日本で依頼するなら日本の基準が適用されます。
アルファ SLやゼータ SL・FLといった2レイヤーのモデルは少し扱いが違います。圧着の剥がれや破れは、修理前にパッチテストを実施。貼った当て布が安定しなければ、製品寿命と判断されます。
「洗うと剥がれるから洗わない」というのも誤解のようです。洗濯をきっかけに剥がれるのは、もともと劣化で剥がれかけていた部分。公式は、軽い使用でも1〜2週間に1回の洗濯をすすめています。汗や皮脂を放っておくほうが、防水性にも保証面にも不利です。
剥がれてたら直せないなら、山に行く前に気づけるとよさそうだね。
そうなんですよね。修理に出せるかどうか以前に、買い替えを考える合図になりそうです。
僕は槍ヶ岳の下山日に、終日の雨に降られたことがあります。防寒着も足りず、友人のジャケットを借りてしのぎました。山で上着が頼れない状態の心細さは、そのとき身にしみています。
だからこそ、シーズン前には首元と袖口の内側を一度めくって確かめておくのがおすすめです。剥離に気づくのが出発直前だと、修理の相談も買い替えも間に合いません。
修理はどこに頼む?ReBIRD予約と購入店への相談
日本での窓口は、購入店舗への事前連絡か、ReBIRDサービスセンターへの予約来店のどちらかです。ReBIRDは郵送での預かりをしていないので、店舗まで持ち込む前提で予定を組みます。

| 買った場所 | 相談先 |
|---|---|
| 直営店(新宿・丸の内・池袋東武・心斎橋・札幌) | ReBIRDで検品(予約必須) |
| 上記以外の直営店 | 購入店舗へ事前連絡のうえ相談 |
| 正規販売代理店 | 購入店舗へ事前連絡のうえ相談 |
| 公式オンラインストア・購入元不明 | ReBIRDサービスセンター(予約制) |
ReBIRDが併設されているのは、2026年10月時点で次の5店舗です。区分は2種類あり、縫製修理を受けるのは新宿だけです。
| 店舗 | 区分 |
|---|---|
| 池袋東武ブランドストア | Service Centre |
| 新宿ブランドストア | Service Centre(縫製修理は新宿のみ) |
| 札幌ブランドストア | Service Centre |
| 東京 丸の内ブランドストア | Service Counter |
| 大阪 心斎橋ブランドストア | Service Counter |
関西に住む僕の場合、いちばん近いのは心斎橋のブランドストアになります。持ち込みが前提なので、遠方の人は購入店舗への相談を先に考えるのも手かなと思います。修理以外の問い合わせは、ゲストサービスセンターのフォームやチャットで受け付けています。
- 予約フォームで来店を予約
- 製品を持って来店し、検品を受ける
- 概算見積りと納期の案内を受ける
- 納得すれば預けて修理へ
- 完了後、店頭で受け取る
持ち込み前に揃える保証書・会員証・写真
窓口で困らないよう、持ち込む前に次のものをそろえておきます。保証を使うなら、冊子か会員証の提示がないと対象外になる点がいちばんの注意点です。
- 紙のBIRD AID冊子(または10年保証のデジタル会員証)
- 本人確認書類(免許証・保険証など)
- 事前に洗濯した製品
- 購入店舗・時期・モデル名・カラー・サイズのメモ
- 不具合箇所の写真
10年保証は、店頭でBIRD CLUBにログインした会員証を見せる仕組みです。未ログインだと保証の対象として受け付けてもらえません。パスワードを忘れているなら、来店前にリセットしておくと安心です。
ReBIRDの修理は、事前に洗濯して持ち込むのが条件です。汚れたままだと受付で止まってしまうので、洗濯表示に沿って洗ってから持っていきます。
公式オンラインストアで買ったBIRD AID対象品は、手順が少し違います。冊子の5ページ目に注文番号・購入日・製品番号・モデル名を書き込み、コールセンターに検品希望を伝える流れです。
モデル名や購入時期は、問い合わせフォームでも聞かれる項目です。不具合の写真とメモを先に用意しておくと、受付のやり取りが短く済みます。
修理費用は検品後に見積り、期間は最長4か月
日本の公式サイトに、修理の料金表は載っていません(2026年10月確認)。費用は検品のあとに概算見積りとして案内される方式です。公式に言えるのは「保証内は無償」「並行輸入品は正規品の3倍程度」「それ以外は検品後に見積り」の3点です。
参考になるのが、2023年1月にアウトドア誌で公開された体験記です。8年使ったGORE-TEXアウターのドローコードカバーの剥がれと袖口を、ReBIRDで直してもらった事例。修理代は12,000円(税別)で、当時は完成まで3〜4か月待ちだったそうです。
とはいえ、これは1件の事例にすぎません。いまの料金や期間を保証するものではないので、あくまで一般的な目安として受け止めてください。
| 内容 | 期間の目安(公式) |
|---|---|
| ReBIRD Repairの預かり | 最短即日〜最長4か月程度 |
| 混雑時(ヘルプFAQ) | 見積りまで1か月ほど、修理4か月以上の場合あり |
| 再撥水加工(池袋・新宿・札幌) | 最短翌日 |
| 再撥水加工(丸の内・心斎橋) | 最短2週間 |
数か月単位で手元から離れる可能性がある、ということですね。秋の山行や冬のシーズン前に出すと、使いたい時期に間に合わないかもしれません。予定から逆算して、オフシーズンのうちに出しておくのが現実的です。
修理は機能を戻すのが目的で、カスタマイズはできません。機能回復のため、指定した箇所以外も直す場合があります。古いモデルはパーツの在庫がなく、修理できないこともあります。
撥水低下は修理ではない
水を弾かなくなっただけなら、ReBIRD併設店の無料の再撥水加工サービスが使えます。対象はGORE-TEX 3レイヤーと中綿入りGORE-TEXで、1回2点まで。GORE-TEXのダウン製品は対象外です。
ゴアテックス修理店や自分で直すと保証外に?
保証期間が残っているなら、他店での修理や自分での接着・縫製より先に正規窓口へ持ち込むのが基本です。日本の保証規定は「正規販売店以外で行われた修理または加工に起因する不具合や破損」を対象外としています。保証切れや並行輸入品なら、公式以外も選択肢に入ります。
近くの服のお直し屋さんに頼んじゃダメなの?そのほうが早そうだよ。
保証が残っているかどうかで、答えが変わるみたいなんです。順番に整理してみますね。
保証切れや並行輸入品なら公式以外も選択肢
一般の衣類リフォーム店やアウトドアウェアの修理店にも、ファスナー交換や破れの補修を受ける店はあります。ただ、保証期間内の製品を先に他店で直すと、その後の保証修理を受けられなくなる可能性があります。BIRD AIDも10年保証も、他店修理による破損を対象外にしているためです。
| 状況 | まず相談したい先 |
|---|---|
| 保証期間内(BIRD AID 3年以内・10年保証の対象品) | 購入店舗またはReBIRD |
| 保証切れで、剥離以外の軽い損傷 | ReBIRDの見積りと、公式以外の修理店を比べる |
| 並行輸入品で公式修理が割高 | 公式以外の修理店も検討 |
| 首元・袖口が剥離している | 修理より買い替えを検討 |
公式以外に出す場合でも、気をつけたい点があります。公式ガイドは、防水層のある生地に縫って補修することを不可としています。縫い目から防水性が落ちるためです。
修理用のパーツは単体で販売されていません。純正パーツで直せるのは公式窓口だけ、という点も判断材料になります。
素材メーカーのゴア社は、GORE-TEX製品の恒久修理を「ゴア認定リペアセンター、または製造ブランド」によるものとしています。ゴア公式サイトには岡山県の認定リペアセンターが載っています。ただ、個人からの直接受付や料金までは確認できませんでした。頼む前に直接問い合わせてみるのが確実です。
山行中の応急パッチは帰宅後に正規窓口へ
山の中で穴が開いたとき、GORE-TEX用のリペアパッチで応急処置をするのは公式ガイドも認めています。雨の中で破れを放っておくより、まず塞いでしまうほうが安全ですよね。
ただし、パッチはあくまで応急処置で、恒久修理ではありません。ゴア社の保証では、パッチを貼った製品は恒久修理を受けるまで保証の対象外として扱われます。帰宅したら、パッチのまま使い続けず早めに正規窓口へ持ち込みます。
小さな穴や切り傷なら、ReBIRDの店頭メニューにある接着パッチ・熱圧着パッチで対応できます。大きな破れや裂けは、工場での預かり修理になります。どちらも、自分で縫って塞がないのが鉄則です。
僕が歩いたジャンダルムやザイテングラートのような岩稜では、岩に体を寄せて進む場面が続きます。こうした場所で生地を引っかけた場合、事故や過失による破損として保証の対象外になり得ます。無償を前提にせず、有償修理の見積りも視野に入れておくと気持ちが楽です。
応急処置は山で、恒久修理は帰宅後に正規窓口で。役割を分けて考えると迷いません
アークテリクスの修理と保証のよくある質問
アークテリクスの修理は郵送で頼めますか?
日本のReBIRD Repairは、郵送での預かりを受け付けていません。予約のうえ店舗へ持ち込む方式です。ただ、公式オンラインストアで買ったBIRD AID対象品は、冊子に注文番号などを書いてコールセンターに検品希望を伝える流れになっています。遠方の人は、まず購入店舗かゲストサービスセンターに相談してみてください。
プレゼントでもらったアークテリクスも保証を使えますか?
BIRD AIDも10年保証も、権利は最初に買った本人にあります。プレゼントされた側は保証を使えず、10年保証は譲渡もできません。保証外でも機能回復できる状態なら、有償修理を相談できる余地はあります。贈ってくれた人が購入者として手続きできるかどうかは、窓口に確認するのが確実です。
撥水しなくなったジャケットは修理に出すべきですか?
水を弾かないだけなら、修理ではなくお手入れで戻ることが多いです。公式のケア手順では、洗濯してから乾燥機や低温のアイロンで熱を加え、それでも足りなければ撥水スプレーを使います。ReBIRD併設店には無料の再撥水加工サービスもあり、GORE-TEX 3レイヤーと中綿入りGORE-TEXが対象です。
有償修理の代金にBIRD CLUBのポイントは使えますか?
使えません。10年保証の規定では、有償修理になった場合にショッピングポイントは使えず、修理はポイント付与の対象外とされています。支払い方法の詳細は、見積りの段階で窓口に確認しておくと安心です。
アークテリクスのバックパックや登山靴も修理できますか?
製品によっては修理できません。グランヴィルやアルファ FLなどAC2素材のバックパックは、シームテープ剥がれ・ファスナー・穴あきとも修理不可です。バックパック内側のコーティング剥がれも直せません。シューズやハーネスもReBIRDでは修理不可なので、購入店舗に相談してください。
アークテリクス修理は保証の確認から始めよう
永久保証じゃなかったのは意外だったけど、どこに持っていけばいいかは分かったよ。
僕も調べてみて、自分で直す前に確認することが多いなと感じました。最後に要点を振り返りますね。
アークテリクスを修理に出す前に、まずはどの保証が使えるか、そもそも直せる症状かを手元で確かめることが大切です。日本の制度は海外の「製品寿命まで保証」とは別物なので、日本の規定を基準に動きましょう。

- 日本の無償保証は基本的にBIRD AID(3年・累計30%まで)とReBIRD 10年保証の2本立て(スペーロ SVは別枠あり)
- 保証は国内正規ルートで最初に買った本人だけ。中古・並行輸入は保証対象外で有償修理は相談次第、偽造品は一切対応外
- ファスナーやシームテープは修理できるが、経年劣化と判断されれば有償
- 首元・袖口の剥離は修理不可。シーズン前に内側を確認しておく
- 窓口は購入店舗かReBIRDへの予約来店。郵送での預かりはなし
- 費用は検品後の見積りで、期間は通常最長4か月程度。混雑時はそれ以上かかることも
- 保証期間内は、他店修理や自分での縫製・テープ補修より先に正規窓口へ
この記事の内容は、2026年10月時点の公式情報をもとにした一般的な目安です。保証の条件や窓口は変わる可能性があるので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。修理できるかどうかの最終的な判断は、検品する窓口のスタッフに相談するのが確実です。
修理や保証を踏まえて長く着る1着を選ぶなら、定番のベータジャケットのサイズ選びも確認しておきましょう。
関連記事:ベータジャケットのサイズ感|身長別と重ね着の選び方
