こんにちは、YAMA-GO編集部のりょうです。関西を拠点に、北アルプスを中心にULスタイルで山を楽しんでいます。このブログ「YAMA-GO」では、実際に使ったギアのレビューや選び方、山のノウハウなんかを発信しています。
スポルティバの登山靴を通販で見ると、EU41やEU42といった表記が並んでいます。自分が何cmにあたるのか、ピンとこないですよね。しかも「イタリアの靴は細身」「半サイズ上げるといい」という声も多く、何を信じればいいか迷うと思います。
スポルティバは僕も好きなブランドのひとつです。ただ、全モデルを履き比べたわけではありません。そこでこの記事では、日本公式サイトのサイズ表とアメリカ公式サイトのサイズ指針を突き合わせ、国内で買うときのサイズの決め方を整理しました。
結論から言うと、EU表記は日本公式の表でcmに直し、幅広・甲高ならサイズより先にモデルで合わせるのが近道かなと思います。同じイタリアのスカルパとの選び方の違いも、あわせて見ていきますね。
- スポルティバのEU表記を日本公式の実寸cmに直す方法
- ハーフサイズが無い国内で同サイズか1サイズ上かを決める基準
- トランゴ・TX4・TX5・スパイヤーの木型とサイズ感の違い
- 幅広・甲高の足で試すモデルとスカルパとの選び方の違い
スポルティバ登山靴のサイズ感は細身とは限らない
スポルティバの登山靴は、ブランド全体が細身というより、モデルの木型(ラスト)ごとに幅の作りが違います。アメリカ公式の仕様表では、標準のMediumから幅広のWideまで区分が分かれているんです。
スポルティバの靴って細いってよく聞くけど、本当なの?ぼくの足は羽毛でもこもこだから気になるよ。
そのイメージ、けっこう広まってますよね。でも公式の仕様を見ると、モデルごとに区分が違うみたいですよ。一緒に確かめてみましょう。
「細身」というイメージにも理由はあります。日本人は足長と足幅の比が10:4の人が半数以上とされ、欧米に多い10:3.5より幅広です。欧州ブランドは細め・甲低めに作られることが多く、数字だけで選ぶと合わないことがあるんですね。
ブランド比較の解説でも、スポルティバは「甲・幅とも狭めで足を選ぶ」と紹介されがちです。ただ、モデル別の仕様を並べると、話はもう少し複雑になります。
| シリーズ(国内現行モデル例) | 主な用途 | ラスト(木型) | アメリカ公式のフィット区分 |
|---|---|---|---|
| トランゴ(アルパイン GTX/PRO GTX) | 雪山・岩稜のマウンテニアリング | Trango Ergo | Medium |
| エクイリビウム(ハイク/トレック/ST など) | ハイキング〜マウンテニアリング | Aequilibrium | Medium |
| TX4 エボ/TX5 エボ | アプローチ/ハイキング | Traverse | Performance |
| ウルトララプター3 | ハイキング | Tempo 2 | Medium(旧モデルよりゆったり) |
| アキラ II GTX | ハイキング | Tempo 2 | Medium / Wide |
| プロディジオ ハイク GTX | ハイキング | Tempo Ultra | Wide |
区分の言葉の正式な定義は公開されていないので、あくまで目安です。それでも、ブランドひとくくりで「細い」と決めつけるより、モデル単位で見た方が実態に近いかなと思います。
一方で、TX4やTX5のレビューでは「長さが小さめ」「幅が細い」という声も目立ちます。細めに感じる人が多いのは一部の木型で、全部ではない。そう押さえておくと、候補を絞りやすくなりますよ。
EUとcmの対応表は全モデル共通。フィットの違いを生むのは木型と構造です
スポルティバのサイズ表でEU42は何cm?
日本公式のサイズ表では、EU42はMONDOPOINT(実寸)で27.0cmです。これは「足長27.0cmの人に対応するサイズ」という意味。靴の内側が27cmという話ではありません。

公式表には「cm表記は実寸です」「数値はあくまで目安です、実際に履いてご確認ください」と注記があります。表のcmは、自分の素足を測った長さと照らし合わせるための数字なんですね。(出典:ラ・スポルティバ日本公式サイト『サイズ表』)
| EU | MONDOPOINT(実寸cm) |
|---|---|
| 36 | 23.0 |
| 37 | 23.5〜24.0 |
| 38 | 24.0〜24.5 |
| 39 | 25.0 |
| 40 | 25.5〜26.0 |
| 41 | 26.0〜26.5 |
| 42 | 27.0 |
| 43 | 27.5〜28.0 |
| 44 | 28.0〜28.5 |
| 45 | 29.0 |
| 46 | 29.5〜30.0 |
| 47 | 30.0〜30.5 |
公式表ではハーフサイズの欄が斜線で、値がありません。また、26.0cmはEU40とEU41の両方に、28.0cmはEU43とEU44の両方に含まれています。
足長がちょうどこの境目の人は、表だけではサイズが1つに決まらないんです。境目の人ほど通販で外しやすいので、試し履きで決める前提にしておくと安心ですよ。
国内の正規輸入元は、日本用品株式会社 ラ・スポルティバ ディビジョンです。古い記事に残る「スポルティバジャパン」の旧ドメインは、2026年10月時点で商品情報の無いページになっています。サイズ表は現在の日本公式サイトで確認してください。
足長から試すEUが分かる早見表
足長が分かれば、試し履きの出発点になるEUは絞れます。下の表は、日本公式表で足長に対応するEUと、国内正規で試したい候補を並べたものです。
| 素足の足長(大きい方の足) | 公式表で対応するEU | 国内正規で試す候補(EU) |
|---|---|---|
| 23.0cm | 36 | 36/37 |
| 23.5cm | 37 | 37/38 |
| 24.0cm | 37と38の境目 | 38(37も比較) |
| 24.5cm | 38 | 38/39 |
| 25.0cm | 39 | 39/40 |
| 25.5cm | 40 | 40/41 |
| 26.0cm | 40と41の境目 | 41(40・42も比較) |
| 26.5cm | 41 | 41/42 |
| 27.0cm | 42 | 42/43 |
| 27.5cm | 43 | 43/44 |
| 28.0cm | 43と44の境目 | 44(43・45も比較) |
| 28.5cm | 44 | 44/45 |
| 29.0cm | 45 | 45/46 |
候補が2つ並んでいるのは、後で触れる「半サイズ上げ」を国内の整数展開に置き換えたためです。この表は試し履きの出発点で、確定値ではありません。幅や甲の高さ、靴下の厚さ、モデルによって合うサイズは変わります。
足長の測り方
白い紙を壁際の床に置き、かかとを壁に付けてまっすぐ立ちます。かかとの後端と一番長い指の先に印をつけ、その間を測ってください。左右で長さが違うことが多いので、両足を測って大きい方に合わせます。
足は夕方にむくむので、測るのも試すのも午後以降がおすすめです。アメリカ公式サイトも、むくむ夕方以降の試し履きを勧めています。
クライミング用の行と26.7cm表記を取り違えない
スポルティバの公式表は2段構成で、下段は「CLIMBING SHOES」の行です。この行のEU42は25.8cm。登山靴に当てはめると、約1cm以上小さく見積もってしまいます。
検索で表の画像だけを拾うと、どの行を見ているか分かりにくいんですよね。登山靴に使うのは上段のMONDOPOINT行と覚えておけば、取り違えは防げます。
もうひとつ混乱しやすいのが「EU42=26.7cm」という表記です。日本公式サイトのFAQは、重量の基準を「EU42(26.7cm相当)」と書いています。国内販売店のスポルティバ用サイズ表にも、EU42を26.7cmとするものがあります。
| 表記の出どころ | EU42のcm | 表の刻み・使い方 |
|---|---|---|
| 日本公式サイズ表(MONDOPOINT行) | 27.0 | 実寸を整数EUに割り当て。足長との照合に使う |
| 日本公式FAQ(重量の基準) | 26.7相当 | 重量表示の基準サイズとしての記載 |
| 国内販売店の表 | 26.7 | 0.6cm刻み |
| 海外販売店の転載表 | 27.0 | 約0.3cm/ハーフサイズ刻み |
| 日本公式表(CLIMBING SHOES行) | 25.8 | クライミングシューズ用。登山靴には使わない |
どれも公式や販売店に実在する数字なので、どれかが間違いというより、物差しが違うと考えるとすっきりします。足長と照らし合わせるなら、「cm表記は実寸」と明記された日本公式表を基準にするのが分かりやすいかなと思います。
半サイズ上げは国内で使えない?同サイズか1サイズ上
国内正規で買うなら、「半サイズ上げ」は「足長に対応するEUのまま」か「1サイズ上」の二択になります。日本ではクライミングシューズ以外のハーフサイズを展開していないためです。

海外のレビューで「半サイズ上げて」って見たけど、日本だとそれができないの?
そうみたいですよ。だから同じサイズか1つ上か、どちらに寄せるかを自分で決める必要があるんですよね。一緒に見ていきましょう。
スポルティバのアメリカ公式サイトは、マウンテンブーツについて「足長に対応するEUから半サイズ上げる」と案内しています。アメリカではトランゴやTX4がハーフサイズ刻みで売られているので、この指示がそのまま使えるわけです。
ところが日本公式FAQは、ハイキングやマウンテニアリングなどのハーフサイズ展開を「日本国内では行っていません」と明言しています。国内公式ストアのサイズ選択肢も、EUの整数だけです。(出典:ラ・スポルティバ日本公式サイト『よくあるご質問』)
海外記事の「half size up」をそのまま当てはめられないのは、国内で買う人ならではの落とし穴ですよね。選択肢ごとに起きやすいことを並べると、次のようになります。
| 選択肢 | 起きやすいこと |
|---|---|
| 足長対応のEU(同サイズ) | 捨て寸が足りないと、下りでつま先が当たる |
| 1サイズ上 | 余りすぎると、かかとが浮く・靴の中で足が動く |
| 海外通販・並行輸入でハーフサイズ | 国内公式ストアの返品規定の対象外になる |
国内公式ストアの返品条件
サイズ交換は不可で、返品のみの扱いです。受付は商品到着後7日以内で、事前の問い合わせが必須。室内での試着は可ですが、屋外で一度でも使ったもの、靴箱を捨てたもの、セール品は返品できません(2026年10月時点)。
条件は変わることがあるので、購入前に公式ストアの最新の案内を確認してください。(出典:ラ・スポルティバ日本公式ストア『返品・キャンセルについて』)
決め手は下りでつま先が当たるかどうか
同サイズか1サイズ上かで迷ったら、下りでつま先が靴の先に当たらないかで決めるのがおすすめです。登山では長い下りで足が前へずれるので、平地で余裕の無いサイズは当たりやすくなります。
アメリカ公式サイトの確認方法はシンプルです。紐を締めずに立ち、つま先を靴の先端に当てて、かかとの後ろに指が1本入るかを見ます。つま先が当たるなら短すぎ、というのが公式の切り分けです。(出典:La Sportiva North America『Sizing and Technology』)
- 山で履く登山用の靴下と、使っているインソールを持って行く
- むくみやすい夕方以降に試す
- 紐を締めずにつま先を前に当て、かかとに指が1本入るか確かめる
- 紐を締めて店内の傾斜台を歩き、下りでつま先が当たらないか見る
- 同サイズと1サイズ上を左右で履き比べる
僕自身、初めての富士登山の下りで痛い目を見ました。8合目からはずっと砂利の坂で、ひたすら自分の足でブレーキをかけ続ける区間です。
足の親指と小指に負担がかかり、下山したら両足で5箇所の水ぶくれ。当時はキャラバンの登山靴で、原因をサイズだけに決めつけることはできません。それでも、下りでは足の弱いところに負担が集中すると身をもって感じました。
逆に、大きすぎるサイズにも注意が要ります。靴の中で足が動き、かかとが浮いたり擦れたりするからです。捨て寸は多すぎても少なすぎても失敗と考えておくといいですよ。
同サイズで、かかとに指1本の余裕はあるのに下りでわずかに当たる程度なら、紐の締め分けで補える場合もあります。下りの前に足首まわりを強めに締めると、足が前へ滑りにくくなります。ただ、締めすぎは神経の圧迫につながるので、甲は圧迫しない程度にとどめてください。
トランゴ・TX4・スパイヤーでサイズ感は違う?
EUとcmの対応表はモデル共通ですが、モデルが変わればフィットは変わります。トランゴ・TX4・TX5・スパイヤーは木型も用途も別物なので、「トランゴで42だったからTX4も42」とは限りません。
| モデル | 用途 | ラスト/区分 | 公式の説明(要旨) | 海外レビューの長さの傾向 |
|---|---|---|---|---|
| トランゴ アルパイン GTX/PRO GTX | マウンテニアリング | Trango Ergo/Medium | さまざまな足の形によりよく適応 | — |
| TX4 エボ | アプローチ | Traverse/Performance | 幅広の前足部 | 21件中50%が「1サイズ小さく感じる」 |
| TX5 エボ | ハイキング | Traverse/Performance | 精密でサポート力のあるフィット | 10件中75%が「1サイズ小さく感じる」 |
| スパイヤー GTX | ハイキング | 記載なし | ぴったりした(snug)フィット | 81%が「サイズどおり」 |
レビューの数字はアメリカの通販サイトの集計で、件数も多くありません。個人差が大きいので、傾向をつかむ参考くらいに見ておくのがいいかなと思います。
トランゴは岩稜向けで幅は標準のMedium
トランゴは雪山や岩稜向けの硬いマウンテニアリングブーツで、国内現行はトランゴ アルパイン GTXとトランゴ PRO GTXです。アメリカ公式の区分はMediumで、ブランドの中では標準的な幅の位置づけになります。
使われているTrango Ergoラストは、公式いわく「さまざまな足の形に、よりよく適応・フィットするよう設計」された新しい木型です。日本公式ストアの「フィット」欄には、テクニカルフィットと書かれています。
重量は片足640〜665gで、国内サイズはEU38〜47の展開。価格はトランゴ アルパイン GTXが69,300円、PRO GTXが82,500円です(税込・2026年10月の国内公式ストア)。気軽に買い直せる金額ではないので、なおさらサイズは慎重に決めたいところですよね。
注意したいのは、旧モデルのトランゴ テック GTXです。こちらは旧Trangoラストで、国内公式ストアには掲載がありません。中古や在庫品で買う場合は、現行品とは木型が違う前提で試してください。
スポルティバ トランゴ アルパイン GTX
雪山・岩稜向けのマウンテニアリングブーツ。標準的な幅のMedium区分で、国内はEU38〜47の展開
価格目安:69,300円(税込・2026年10月 国内公式ストア)
TX4とTX5は評判でも長さ小さめの声が多い
TX4とTX5は同じTraverseラストを使い、区分はPerformanceです。海外レビューでは、どちらも「長さが小さめ」という声が多いのが特徴です。
TX4 エボはアプローチシューズで、公式は「幅広の前足部」とうたっています。それでもレビューには「表示より少なくとも半サイズ小さい」「スポルティバのアプローチシューズはいつも半サイズ上げる」という声がありました。
TX5 エボはハイキングブーツです。こちらは「少なくとも半サイズ大きく注文すべき」「幅が特に細く、半サイズ上げても同じ」といった声が並びます。一方で国内の専門メディアは、メーカー担当者の「TX5はトウボックスが広め」というコメントを紹介しています。
評判が割れるのは、それだけ足型との相性が出やすいということかもしれません。TX4・TX5は、ほかのモデルと同じEUで決め打ちせず、1サイズ上も並べて試すのが無難かなと思います。
| モデル | 国内サイズ(EU) | 重量(片足) | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| TX4 エボ GTX | 37〜48 | 445g | 35,200円 |
| TX4 エボ ミッド GTX | 37〜48 | 480g | 37,400円 |
| TX5 エボ GTX | 40〜47 | 450g | 37,400円 |
| TX5 エボ ミッド GTX | 40〜48 | 530g | 40,700円 |
価格と重量は2026年10月の国内公式ストアの表示です。なお、同じTXでもTX ハイクは別物で、足囲と前足部の高さを増やしたWideラストを使っています(国内公式ストアには掲載なし)。
スポルティバ TX4 エボ GTX
公式が「幅広の前足部」とうたうアプローチシューズ。長さは小さめの声が多いので1サイズ上も試したいモデル
価格目安:35,200円(税込・2026年10月 国内公式ストア)
スポルティバ TX5 エボ ミッド GTX
TX4と同じTraverseラストのハイキングブーツ。長さ・幅とも小さめの声があり、試し履き前提で選びたい
価格目安:40,700円(税込・2026年10月 国内公式ストア)
岩稜か縦走かでモデルとサイズの考え方を分ける
モデルとサイズの考え方は、行く山で分けると整理しやすいです。岩稜や雪山ならトランゴ、無雪期の縦走やハイキングならTX5やエクイリビウム系が候補になります。
| 行き先 | 候補になりやすい系統 | サイズの考え方 |
|---|---|---|
| 雪山・岩稜 | トランゴ(Medium) | 公式表の足長対応EUと1サイズ上を比べる |
| 無雪期の縦走・小屋泊 | TX5 エボ、エクイリビウム トレック/ハイク | TX5は長さ小さめの声が多く、1サイズ上も試す |
| 岩場の多いアプローチ・軽めの山行 | TX4 エボ | 前足部の余裕と長さを分けて確認する |
スパイヤー GTXは、公式の説明が「snug(ぴったり)なフィット」のハイキングブーツです。海外レビューでは「サイズどおり」が多数派の一方、「細すぎて長時間はつま先が潰れる」という声もあります。
スパイヤー GTXは、2026年10月の国内公式ストアの検索では見つからない状態です。入手するなら在庫品や並行輸入になり、返品の条件も国内公式とは変わってきます。
僕はULスタイルなので、軽さだけならハイキング系に惹かれます。ただ、岩場の多いルートでは足を守る硬さも欲しいところ。軽さと安全のバランスで系統を決めてから、その中でサイズを詰める順番がいいかなと思います。
スポルティバは幅広・甲高の足でも履ける?
幅広・甲高でも、スポルティバが履けないわけではありません。ただ、2026年10月時点の国内公式ストアに、ワイド表記の登山靴はありません。国内正規で選ぶなら、公式に幅の余裕が確認できるモデルから試すのが現実的です。

幅が広い足の人は、大きいサイズを選べば解決するんじゃないの?
それがそう単純でもないみたいなんです。理由も含めて、一緒に見ていきましょう。
国内正規にワイドは無い?幅に余裕があるモデル
アメリカにはWide名のモデルがあり、公式は「足囲と前足部の高さを増やした、ボリュームの大きいフィット」と説明しています。たとえばトレイルランニング用のブシド III ワイドは、前足部の周径が7mm、高さが2mm増えています。
ところが、国内公式ストアでは「ワイド」「WIDE」の検索結果が0件です。商品名に「ワイド」が付くワイド版は、国内正規では選べないのが現状なんですね。
過去にはウルトララプター II ミッド GTX ワイドが、「甲が広い人が多い日本向け」として紹介されていました。古い記事のワイド情報は、現行の国内展開ではない点に気をつけてください。
国内正規で、公式に幅の余裕が確認できるのは次の4モデルです。
| モデル | 公式の幅の説明・区分 | 国内サイズ(EU) | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| TX4 エボ GTX | 幅広の前足部 | 37〜48 | 35,200円 |
| ウルトララプター3 GTX | 旧モデルよりゆったりしたフィット | 40〜48 | 29,700円 |
| プロディジオ ハイク GTX | Wide区分 | 38〜48 | 30,800円 |
| アキラ II GTX | Medium / Wide区分 | 38〜46 | 29,700円 |
4モデルとも、ハイキング・アプローチ寄りの軽めの靴です。岩稜向けのトランゴやエクイリビウムはMedium区分なので、幅広の足で硬いブーツが欲しいなら、他ブランドも視野に入れた方がいいかもしれません。
| 足型 | スポルティバで試す候補 | 合わないときの方向 |
|---|---|---|
| 細身・かかとが細い | Medium区分(トランゴ・エクイリビウム)、Performance区分(TX4・TX5) | — |
| 標準(2E前後) | Medium区分で、足長対応EUと1サイズ上を比べる | — |
| 幅広(3E以上)・甲高 | プロディジオ ハイク、アキラ II、前足部が広いとされるTX4 | 日本ブランド(キャラバン、シリオ、モンベルのワイド)やLOWAのワイド |
| 前足部が当たりやすい(外反母趾など) | サイズアップでは幅が広がりにくい | 幅広ラストの他ブランド |
スポルティバ プロディジオ ハイク GTX
アメリカ公式でWide区分のハイキングシューズ。国内正規で幅の余裕を探す人が最初に試したい候補
価格目安:30,800円(税込・2026年10月 国内公式ストア)
関連記事:メレル登山靴のサイズ感(ワイド版あり)
側面が痛いのは幅の問題でサイズアップは逆効果
小指側や足の側面が痛いのは、長さより幅の問題であることが多いです。アメリカ公式サイトも「つま先や足の側面が押しつぶされるように感じるなら、幅が狭すぎる」と、長さとは分けて説明しています。
海外レビューでも、スパイヤー GTXに「半サイズ上げても長くなるだけで幅は広くならなかった」という声がありました。TX5 GTXにも「幅が細く、半サイズ上げても同じ」という報告があります。
サイズを上げると、今度はかかとが浮く、つま先が余って蹴り出しで当たる、といった別の問題が出やすくなります。幅のきつさは長さで吸収しようとしない方がいいですよ。
| 症状 | 原因の当たり | 対処の方向 |
|---|---|---|
| 下りでつま先が前に当たる・爪が黒くなる | 長さ不足 | 1サイズ上、または紐の締め分けで足を後ろに固定 |
| 小指側・足の側面が押される | 幅不足 | サイズアップより幅のある別モデル |
| 甲が圧迫される | 甲のボリューム不足・紐の締めすぎ | 紐で調整できる範囲か試着で確認。無理なら別の木型 |
| かかとが浮く | 大きすぎ・かかと形状の不一致 | サイズを下げる、または紐でかかとを固定 |
甲の圧迫は、紐の通し方で和らぐこともあります。穴に下から上へ通すアンダーラップは、甲が高くてきつい人向けの通し方です。それでも当たるなら、ボリュームが足りない木型と考えて別モデルを試してください。
スエードやヌバックのアッパーは、履くうちに馴染むことがあります。TX4 ミッド GTXのレビューにも、「とても幅広の足で最初は細かったが数日で伸びた」という声がありました。
ただし国内公式ストアは、屋外で使うと返品できません。馴染む前提で買うかは、室内試着の段階で慎重に判断してください。痛みが続くときは無理をせず、登山用品店のスタッフに相談するのがおすすめです。
関連記事:つま先が広いキーン登山靴のサイズ感
スカルパとはサイズの選び方がどう違う?
スカルパとスポルティバは換算表のcmがほぼ同じで、違うのは表の後に足す「余裕」の指示です。同じイタリアの靴だから同じ選び方、と考えると、どちらかで外すかもしれません。
スカルパも細身のシルエットで知られるブランドなので、並べて迷う人は多いですよね。数字を並べて、違いを確かめていきます。
EU42はどちらも27cm、違うのは余裕の指示
両社の日本向け換算表は、EU42がどちらも27cmです。ほかのサイズでも、ずれは0.5cm程度に収まっています。
| 比較点 | スポルティバ | スカルパ |
|---|---|---|
| 国内の正規輸入元 | 日本用品株式会社 ラ・スポルティバ ディビジョン | 株式会社ブルーシープ(旧ロストアロー) |
| 換算表のcmの意味 | MONDOPOINT=実寸(EU整数のみ値あり) | MONDO=素足の実寸 |
| EU42のcm | 27.0(FAQでは26.7相当) | 27 |
| 余裕の付け方の公式指示 | アメリカ公式「マウンテンブーツは半サイズ上げ」 | 代理店「登山靴は実寸より1〜1.5cm大きめ」 |
| 国内のハーフサイズ | クライミング以外は展開なし | 国内正規のZGトレック GTXは整数のみ |
| 代表モデルの区分 | トランゴ・エクイリビウム=Medium | ZGトレック GTX・モヒート ハイク GTX=Medium |
| ワイド版 | アメリカにあり、国内公式ストアには無い | 欧州にあり、国内正規ストアには無い |
| 女性用 | 登山靴は「フィットの違いなし」(日本公式) | 女性専用ラスト(中足部・かかとが細め) |
表のcmが「素足の実寸」を指す点は同じです。ところが、表から靴を選ぶときの指示がまったく違います。スカルパの正規代理店は「実寸より1〜1.5cm大きめ」、スポルティバのアメリカ公式は「半サイズ上げ」です。
「どちらが細いか」をブランド単位で言い切れる公式データはありません。両社とも代表モデルはMedium区分で、差はモデル単位だと思っておく方が安全です。
同じ足長26cmでもスポルティバは候補EUが小さい
足長26.0cmの人で、各社の指示どおりに当てはめてみます。すると、スポルティバの方が1サイズほど小さいEUが候補に挙がるんです。
| スカルパ | スポルティバ | |
|---|---|---|
| 公式表で足長26.0cmに対応するEU | 40.5〜41 | 40と41の境目 |
| 表の後に足す余裕の指示 | 実寸より1〜1.5cm大きめ | 半サイズ上げ |
| 指示どおりの検討範囲 | 27〜27.5cm相当のEU42〜43 | 国内ではEU41か42 |
この差は、各社の指示の書き方の差です。実際の靴の内寸の差を示すものではありません。スカルパで42を履いている人も、スポルティバで42と決め打ちしない方がいい理由がここにあります。
通販で隣り合う2サイズを比べたいなら、返品条件の差も効いてきます。スカルパの代理店は到着後15日以内で、複数サイズを取り寄せて返品する前提の注文も可としています。スポルティバの国内公式ストアは7日以内で、事前連絡が必要です。
返送料はどちらも購入者負担。試着できる店舗が近くにあるなら、両ブランドを同じ靴下で履き比べるのがいちばん確実かなと思います。
スカルパ ZGトレック GTX
スカルパの代表的なトレッキングブーツ。Medium区分で、国内正規はEU39〜48の整数展開。スポルティバと履き比べたい人の比較候補
価格目安:通常44,000円(税込・2026年10月 国内正規代理店)
スポルティバ登山靴のサイズ感でよくある質問
スポルティバのウィメンズとメンズで足型は違いますか?
日本公式は、登山靴のウィメンズとユニセックスについて「シューズ全体のつくりやフィット感の違いはありません」としています。違うのはサイズとカラーの展開で、ウーマンモデルはおおむねEU36〜42です。スカルパのように女性専用ラストを掲げるブランドとは考え方が違うので、足が小さい人や大きい人は、性別ではなくサイズ展開で選ぶと考えるといいですよ。
トランゴとTX5、初めての1足にはどちらが向いていますか?
日帰りから小屋泊が中心なら、ハイキングブーツのTX5エボやエクイリビウム ハイクの方が扱いやすいかなと思います。トランゴは雪山・岩稜向けの硬いマウンテニアリングブーツで、初心者の最初の1足としては過剰になりやすいタイプです。行く山がまだ決まっていないなら、まずは行き先を決めてから系統を選ぶのがおすすめです。
同じモデルを買い替えるときも試着は必要ですか?
できれば試着しておくと安心です。スポルティバは公式に「手作りのため、同じサイズでも個体間でわずかな差がある」と書いています。海外レビューにも「3足目は前の2足より少し小さい」という声がありました。トランゴのように新しい木型へ変わったモデルもあるので、型番が変わったときは特に履いて確かめてください。
普段のスニーカーのサイズからEUを選んでもいいですか?
おすすめしません。普段の靴のサイズ表記はメーカーごとに基準が違い、スポルティバの表と直接は対応しないからです。素足の足長を測り、日本公式のサイズ表でEUに直してください。厚手の登山用靴下を履くと、薄い靴下のときより合う靴のサイズにおおむね0.5〜1.0cmの差が出る目安なので、試し履きは本番の靴下で行うのが基本です。
まとめ:スポルティバのサイズ感は実寸cmとモデルで決まる
EU42は足長27cm向けってことと、幅はサイズじゃなくてモデルで合わせるってことが分かったよ!
そうですね。最後は公式の最新情報を確かめて、お店で試し履きして決めるのが安心ですよ。
スポルティバの登山靴は、ブランド一律の細身ではなく、モデルの木型で幅の作りが違います。EU表記を日本公式の実寸cmに直し、国内の整数展開に合わせて同サイズか1サイズ上かを決める流れが基本です。

- EU42は日本公式表で実寸27.0cm。CLIMBING SHOES行やFAQの26.7cmと取り違えない
- 国内はハーフサイズが無いので、同サイズか1サイズ上を下りのつま先で判断する
- TX4・TX5は長さ小さめの声が多く、トランゴと同じEUで決め打ちしない
- 幅広・甲高はサイズを上げず、TX4やプロディジオ ハイクなど幅に余裕のあるモデルから試す
- スカルパとは換算表がほぼ同じでも、余裕の指示と返品条件が違う
サイズ表・価格・返品条件は2026年10月時点の情報で、変わることがあります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。足の形や痛みに不安がある人は、最終的な判断はフィッティングに詳しい登山用品店のスタッフや専門家にご相談ください。
