こんにちは、YAMA-GO編集部のりょうです。関西を拠点に、北アルプスを中心にULスタイルで山を楽しんでいます。このブログ「YAMA-GO」では、実際に使ったギアのレビューや選び方、山のノウハウなんかを発信しています。
初めての富士登山って、ルートが4つもあってどれを選べばいいのか正直けっこう迷いますよね。僕も最初は「一番人気だから」くらいの理由で選んでいました。ただ、実際に吉田ルートを2回登ってみて、初心者が選ぶべきルートには明確な理由があると感じています。この記事では、4ルートの難易度の違いから、僕が区間ごとに測った登りのタイム、両足に水ぶくれを作った下山の失敗談まで、「比較して終わり」ではなく「選んだあとに何が起きるか」まで具体的にお話しします。
- 初心者は設備が最も多い吉田ルートを選べば安心という結論と理由
- 吉田・富士宮・須走・御殿場の4ルートの難易度と混雑の違い
- 吉田ルートを2回登った区間別の実測タイムと一番きつい場所
- 下山の砂利道で注意すべき点とツアー・個人手配の選び方
初心者のルートは吉田一択

初めての富士登山なら、迷わず吉田ルートを選べば安心です。理由はシンプルで、山小屋・救護所・売店・トイレといった設備が4ルートの中で圧倒的に多く、体調を崩したり天候が急変したりしても逃げ込める場所がたくさんあるからです。もちろん最終的にどのルートを選ぶかはあなたの体力や日程しだいですが、初心者が「まず安心して登れるか」を基準にするなら、吉田ルートが一番おすすめかなと思います。
設備の多さ=いざという時の逃げ場の多さ。初心者はここを最優先に考えると失敗しにくいです。
設備最多で初心者に一番安心
吉田ルートは山梨県側から登る唯一のルートで、江戸時代から「本道」と呼ばれてきた富士登山の王道です。実際、富士登山者の半数以上がこの吉田ルートを利用しているといわれています。山小屋の数は数え方にもよりますがおよそ16〜18軒と最多で、これは2番目に多い富士宮ルート(7〜8軒ほど)と比べても大きな差があります。
さらに七合目・八合目には救護所があり、時期によっては医師が常駐しています。登山道と下山道が分かれているので、下りてくる人とすれ違って渋滞する場面も少なめです。首都圏からの高速バスやバスツアーの便も4ルートで最も多く、公共交通だけでも計画を立てやすいのも初心者にはうれしいポイントですよ。
設備が多いことの本当の価値は、「調子が悪くなったときに逃げ込める場所がある」という安心感です。標高3,000mを超えると高山病の症状が出やすくなりますし、山頂付近は夏でも冷え込みます。そんなときに近くに山小屋や救護所があるかどうかは、初心者にとって想像以上に大きな差になるなと感じます。
2回登った僕が言い切る理由
僕は2017年と2021年に、2回とも吉田ルートで富士山に登りました。2回登ってもやっぱり初心者には吉田だなと思うのは、山小屋が道沿いに点在していて「次の目標が見える」ことが、しんどい登りの支えになるからです。実際に登っていると、少し上にまた別の山小屋が見えて「どれが自分のゴールなんだ…」という気持ちにもなるのですが(笑)、それでも休める場所が近いというのは精神的にかなり楽でした。
ちなみに山頂付近の寒さは本当に侮れません。八合目あたりでも気温が5度を下回ることがあり、麓では暑いと感じていても上では震えるほど寒いです。僕は初回、山頂の寒さを完全に舐めていて、ご来光を待つ間にかなり冷えてしまいました。防寒着とカイロはしっかり用意しておくことをおすすめします。
もちろん吉田ルートにも弱点はあります。人気ゆえに混雑しやすく、自分のペースで歩きにくい場面があること、そして下山道が砂礫(されき)の単調な道で滑りやすいことです。この下山のつらさは後ほど僕の失敗談とあわせて詳しくお話ししますね。良いところだけでなく、こうした注意点も知ったうえで選んでもらえたらと思います。
4ルートの難易度を比較
ねえりょう、富士山って登り口が4つもあるんだよね?初心者からするとどれくらい違うものなの?
距離も設備も混雑も、実はけっこう違うんですよ、ゴウ。難易度で言うと初級から上級までピンキリなんです。表で一緒に見ていきましょうか。
富士山の主要ルートは吉田・富士宮・須走・御殿場の4本で、難易度は初級の吉田・富士宮から上級の御殿場まで大きく違います。結論から言うと、初心者は吉田ルート、次点で富士宮ルートというのが大手メディアや旅行会社でも主流の考え方です。須走・御殿場は中〜上級者向けと位置づけられることが多いですよ。

距離と設備と混雑の違い
まずは4ルートの基本スペックを表で比べてみましょう。所要時間は休憩を含まないコースタイムの目安で、初心者や混雑時はこれよりも長くかかると考えてください。
| 項目 | 吉田 | 富士宮 | 須走 | 御殿場 |
|---|---|---|---|---|
| 登山口標高 | 2,305m | 2,400m | 2,000m | 1,440m |
| 登り距離 | 約6.8km | 約4.3km | 約6.9km | 約10.5km |
| 登り時間 | 約6時間10分 | 約5時間10分 | 約6時間25分 | 約8時間40分 |
| 標高差 | 約1,450m | 約1,320m | 約1,700m | 約2,300m |
| 難易度の目安 | 初級 | 初級〜中級 | 中級 | 上級 |
| 山小屋の数 | 最多(約16〜18軒) | 約7〜8軒 | 約10〜12軒 | 約5軒前後 |
| 混雑度 | 最も高い(約6割) | 2番目 | 少なめ | 最も少ない |
こうして並べると違いが分かりやすいですよね。御殿場ルートは標高差が約2,300m・距離も最長で、他のルートとは別次元のきつさです。山小屋も少ないので、初めての1本にはまず選ばないほうが無難です。須走ルートは樹林帯が豊かで静かに登れるのが魅力ですが、設備は吉田ほど多くありません。一方で吉田ルートは登山者全体の約6割が集中するぶん、ご来光の時間帯は渋滞しやすいのが正直なところです。(出典:環境省 関東地方環境事務所『2025年夏期の富士山登山者数について』)
富士宮と吉田どっちがいい
「吉田と富士宮、結局どっち?」と迷ったら、初心者はやっぱり吉田ルートが安心です。富士宮ルートは登山口の標高が最も高く、山頂までの距離と標高差が最短という大きな魅力があります。ただ、その分だけ序盤から急登と岩場が続き、しかも登りと下りが同じ道なので、下山時にすれ違いで渋滞しやすいという弱点があるんです。
| 比較軸 | 吉田ルート | 富士宮ルート |
|---|---|---|
| 距離・標高差 | やや長い | 最短 |
| 登りやすさ | 変化に富み整備良好 | 序盤から急登・岩場 |
| 下山 | 下山道が別で渋滞少なめ | 登りと同じ道で渋滞しやすい |
| 設備・救護所 | 最多で安心 | 吉田に次ぐ |
| アクセス | 首都圏から便が多い | 関西・中京から近い |
富士宮ルートは山頂に着くとそこが日本最高地点の剣ヶ峰にいちばん近い、というご褒美もありますし、関西や中京方面からはアクセスが良いです。だから体力に自信があって「最短で登りたい」という人には向いています。ちなみに僕は関西在住ですが、初めての富士登山は大阪発のバスツアーを使ってあえて吉田ルートを選びました。やっぱり設備とツアーの多さで、初心者の1本目は吉田だなと考えたからです。
吉田ルートの時間を区間で実測
吉田ルートの五合目から山頂まで、僕が実際に登ったときのタイムでいうと登りはおよそ4〜5時間、休憩や渋滞を含めると初心者は7〜9時間みておくと安心です。そして一番つらかったのは、7合目から8合目にかけての岩場(約2時間)でした。ここからは区間ごとに、どこでどれくらいかかったのかを具体的にお話しします。

5合目から山頂までの実測タイム
まず僕自身の実測から。ここで挙げる区間タイムは、2回の登頂のうち区間ごとにしっかり計測できた回の記録です。五合目を出て最初は平坦な道が続き、しばらくすると本格的な山道になります。5合目から7合目まではほぼ休憩なしで約1時間。ここまでは比較的すんなり進めました。問題はその先で、7合目から8合目までが約2時間。岩場の段差が多くて長く、休憩を何度も挟みながら、途中で暗くなってヘッドライトを点けて登りました。正直、ここが登りで一番つらい区間でした。
その日は8合目の山小屋「白雲荘」に泊まって体を高度に慣らし、翌朝ご来光を目指しました。山頂までのアタックは約1時間半。参考までに、休憩を含まない一般的なコースタイムの目安も表にまとめておきます。僕の実測と合わせて、自分のペースをイメージする材料にしてみてください。
| 区間 | 時間の目安 | メモ |
|---|---|---|
| 五合目→六合目 | 約50分 | ゆるやかな道で足慣らし |
| 六合目→七合目 | 約60〜70分 | 手前から岩場が始まる |
| 七合目→八合目 | 約2時間(実測) | 岩場の段差が多く最難関 |
| 八合目→本八合目 | 約60分 | 胸突八丁の長い階段 |
| 本八合目→山頂 | 約90分 | 空気が薄く渋滞しやすい |
| 山頂アタック(僕の実測) | 約1時間半 | 8合目泊→ご来光 |
登っていると、少し上にまた別の山小屋が見えて「あれが自分のゴールか…いや、まだ先か」という状態になります。ゴールがなかなか近づかない感覚は富士登山ならではですが、逆に言えば休める小屋がそれだけ多いということでもあります。
何合目がいちばんきついか
「何合目が一番きついの?」という疑問には、7合目からの岩場と、本八合目から山頂までがヤマ場とお答えします。この2つはアンケートなどでも正念場として挙げられることが多く、僕の実感ともぴったり一致します。
7合目以降は岩場で歩幅が制限され、標高3,000mを超えて酸素が薄くなるので、どうしてもペースが落ちます。この区間は頑張って登るというより、ゆっくり歩く・こまめに休む・深呼吸を意識するのが基本です。僕も何度も足を止めながら進みました。
そして山頂直下(九合目〜山頂)は、ご来光の時間帯に登山者が集中して大渋滞します。僕が登ったときも道幅は2人分くらいで、なかなか前に進みません。疲れずに進める意味では悪くないのですが、待っている間に体がどんどん冷えるのがつらいところ。ここでも防寒はしっかり効かせてください。
高山病は誰にでも起こります。僕は山小屋で寝る前にビールを飲んだら、少し高山病になってしんどい思いをしました。症状が出たら無理に登り続けず、休憩・水分・深呼吸で様子を見て、改善しなければ下山するのが基本です。
関連記事:富士登山の高山病対策
関連記事:登山のコースタイム目安とは?初心者の倍率と実測比較で解説
下山の砂利道が本当の難所
意外に思うかもしれませんが、富士登山の本当の難所は登りより下山です。吉田ルートの下山道は砂礫のジグザグ道が延々と続く単調な道で、砂と小石で滑りやすく、膝や足裏に負担が集中します。僕はこの下山で、両足に合わせて5箇所も水ぶくれを作ってしまいました。


下山で気をつけたいこと
下りは勢いがつきやすいので、飛ぶように歩くと膝を痛めます。かかとから落とさず靴底全体で着地し、歩幅を小さく保つのがコツ。トレッキングポールを使うと、膝・足裏の負担を減らすのに役立ちます。
両足に水ぶくれができた失敗
僕の下山は朝6時ごろに山頂を出発して、9時過ぎに五合目に着くまでのおよそ3時間強。8合目からはずっと砂利の坂で、階段がないのでひたすら自分の足でブレーキをかけ続けます。この繰り返しで足の親指と小指に負担が集中して、両足で5箇所の水ぶくれができてしまいました。何より悔やまれたのが、トレッキングポールを持って行かなかったこと。あれがあれば足への負担はかなり違ったはずだと、下りながらずっと後悔していました。
水ぶくれや靴擦れを防ぐには、まず履き慣れた登山靴と厚手の靴下が基本です。僕が使っているのはキャラバンのC1-02Sというトレッキングシューズで、富士登山のために買いました。富士山は火山灰が入ると先が尖っていて地味に痛いので、店員さんのアドバイス通りハイカットを選んで正解でした。新品のまま本番に臨むと靴擦れの原因になるので、事前に何度か履き慣らしておいてくださいね。
キャラバン C1-02S(トレッキングシューズ)
僕が富士登山で実際に使っているハイカットの登山靴。火山灰が入りにくく、下山の砂礫でも足首と足裏を守ってくれます。
価格目安:約15,000円前後(2026年7月時点の実売目安・販売店やサイズで変動)
そしてもう一つ、下山のつらさを一番左右するのがトレッキングポールです。膝や足裏の負担を軽くするのに役立つので、僕のように未携行で後悔しないためにも、初心者ほど1組用意しておくことをおすすめします。あわせて、砂利が靴に入るのを防ぐゲイターも予算に余裕があれば用意しておくと安心ですよ。
登山用トレッキングポール
下山の砂利道で膝・足裏の負担を減らしてくれる相棒。僕が未携行で一番後悔した装備なので、初めての富士登山にこそおすすめします。
もう一点、下山道の途中には「下江戸屋分岐(吉田・須走分岐)」があり、うっかり須走ルートへ入り込んでしまう事故が多い場所です。疲れて注意力が落ちる頃なので、標識をよく確認して、自分が吉田ルートに進んでいるかを意識して歩いてください。
ツアーと個人手配どちらを選ぶ
初めての富士登山なら、ガイド付きのバスツアーが安心して臨みやすいです。初心者にとって最も予約が取りにくい山小屋がセットで確保され、往復の交通手配も不要。さらにガイドさんがペース配分や体調の確認、下山まで体力を残す歩き方をサポートしてくれるからです(サポートの範囲はプランによって異なります)。費用を抑えたい経験者は個人手配という選択もありますが、まずはツアーと個人手配の違いを整理しておきましょう。

初心者にツアーが安心な理由
僕自身、初めての富士登山は大阪発のバスツアー(往復バス込みで16,800円のガイドなしプラン)を使いました。交通と山小屋がまとめて手配されているだけで、準備の負担がぐっと減って本当に楽でしたよ。富士登山の計画は大きく分けて次の4通りがあります。
| 方式 | 内容 | 向き・不向き |
|---|---|---|
| ガイド付きバスツアー | 往復バス・山小屋・ガイド同行がセット | 初心者に最も安心。やや割高 |
| ガイドなし(フリー)ツアー | 往復バスと山小屋はセット、登山は自力 | 経験者向け。ツアーより安い |
| 個人で山岳ガイド依頼 | 交通・宿は自分、ガイドだけ同行 | 自分たちのペースで手厚い。ガイド料別途 |
| すべて個人手配 | 交通・山小屋・装備を全部自分で | 費用を抑えやすく自由。準備と経験が必要 |
ツアー最大の利点は、なんといっても山小屋がセットで確保される安心感です。山小屋は完全予約制でお盆や週末はすぐ埋まってしまうので、ここを自分で押さえる手間がないのは初心者には大きいです。参考までに、首都圏発の1泊2日ガイド付きバスツアーの料金はおおむね13,800〜25,800円が目安(最安は11,000円台から)で、山小屋の指定やレンタル装備の有無で変わります。これとは別に入山料4,000円がかかるプランもあるので、あくまで目安として見てくださいね。
ガイドなしや個人手配の目安
一方で、費用を抑えたい・自分のペースで登りたいなら個人手配やフリープランが向いています。ただし登山中の判断はすべて自己責任になるので、基本的には登山経験がある人向けの選び方です。個人手配は同じ条件ならツアーより費用を抑えやすく日程も自由ですが、山小屋予約・入山予約・装備準備・当日の判断を全部自分でやることになります。
特に2025年以降は制度が変わり、個人で行くなら押さえておきたいルールが増えました。全4ルート共通で入山料が1人4,000円で義務化されました。ただし通行予約が必須かどうかはルートで異なります。吉田ルートは事前予約が任意で、五合目の窓口で当日支払いもできます(山小屋を予約していれば事前申込は不要です)。一方、静岡県側の富士宮・須走・御殿場は専用アプリでの事前登録が案内されています。(出典:富士登山オフィシャルサイト(環境省・山梨県・静岡県))
さらに全ルートで午後2時〜翌午前3時は、山小屋の宿泊予約者を除いて五合目からの入山ができません。夜通し登る弾丸登山を抑えるためのルールです。予約やゲート通過の際には装備チェックもあり、防寒着や上下セパレートの雨具、登山に適した靴などが不十分だと通過を断られることもあります。こうした制度は年によって変わるので、出発前に必ず富士登山オフィシャルサイトなど公式の最新情報を確認してください。
2026年の開山期間は吉田・須走ルートが7月1日、富士宮・御殿場ルートが7月10日から。閉山はいずれも9月10日です。お盆と週末が最も混雑するので、日程は公式サイトで最新情報をご確認ください。
お鉢巡り込みの1泊2日行程
初心者に一番おすすめしたいのは、七〜八合目の山小屋に1泊する1泊2日の行程です。そして何より大事なのが、五合目に着いたら1時間ほどゆっくり過ごして体を高度に慣らしてから登り始めること。これは高山病リスクを下げる有効な対策の一つです。急がずゆっくり登る・こまめに休むといった体調管理と組み合わせてください。ご来光を「山頂で見る」か「山小屋付近で見る」かで大きく2パターンに分かれます。

| パターンA(山頂でご来光) | パターンB(山小屋付近でご来光/初心者向け) | |
|---|---|---|
| 1日目 | 正午ごろ五合目着→1時間高度順応→午後出発→17時ごろ山小屋着 | 五合目でしっかり高度順応→昼過ぎ出発→17時ごろ山小屋着 |
| 2日目 | 深夜23時〜1時ごろ出発→4時半ごろ山頂でご来光→お鉢巡り→下山 | 山小屋付近でご来光→お昼前に山頂→下山 |
| 特徴 | 山頂のご来光は格別だが渋滞・深夜出発・寒さがつきまとう | 深夜の渋滞と寒さを避けやすく無理をしにくい |
山頂でのご来光はやっぱり感動的です。僕も30分ほど渋滞で待って拝んだご来光は、少し雲がかかっていましたが涙が出そうになるほどでした。ただ深夜出発と渋滞、そして寒さはなかなかハードなので、初心者はパターンBで無理をしない選択も十分にアリだと思います。
体力に余裕があれば、山頂で「お鉢巡り」に挑戦するのもおすすめです。これは山頂の火口をぐるりと一周するもので、歩行距離は約3km、所要時間はおおむね90分が目安。見どころで立ち止まりながら回ると2〜3時間かかることもあります。ルート上には日本最高地点の剣ヶ峰(3,776m)があり、僕も石碑の前で記念撮影をしてきました。ただし標高3,700m超で空気が薄く、剣ヶ峰直下の「馬の背」は滑りやすい急な砂礫の坂です。強風や悪天候のときは無理せず中止してください。(出典:国土地理院『日本の主な山岳標高』)
最後にあらためて高山病の予防をまとめておきます。五合目で1時間ほど高度順応する、息が上がる前にこまめに休む、水分をとって深呼吸する、そして山小屋泊で睡眠と休息をとる。一晩で登り切る弾丸登山はリスクが高いので避けましょう。数値はあくまで一般的な目安で、天候や体調によって変わります。安全に関わる最終的な判断はご自身の状況と公式情報をもとに、無理をせず引き返す勇気を持って楽しんでくださいね。
富士登山の初心者ルート選びでよくある質問
富士登山は初心者でも日帰りできますか?
できなくはありませんが、日帰りや一晩で登り切る弾丸登山は高山病のリスクが高く、体力的にも厳しいのでおすすめしません。加えて全ルートで午後2時〜翌午前3時は山小屋の宿泊予約者以外の入山が規制されています。初心者は七〜八合目の山小屋に泊まる1泊2日が基本です。
吉田ルートの登りはどれくらい時間がかかりますか?
休憩を含まないコースタイムの目安は五合目から山頂まで約6時間です。ただし僕の実感では、休憩や山頂直下の渋滞を考えると初心者は7〜9時間ほどみておくと安心です。特に7合目からの岩場と本八合目から山頂がきつい区間になります。
富士登山に必ず必要な装備は何ですか?
履き慣らした登山靴、上下セパレートのレインウェア、防寒着、ヘッドライトは必須です。予約やゲート通過の際に防寒着や雨具のチェックがあり、不十分だと通過を断られることもあります。年に1回しか登らない人は、靴やレインウェアをレンタルで揃えて費用を抑える手もありますよ。
入山料や事前予約は必要ですか?
2025年以降、全4ルート共通で1人1回4,000円の入山料が義務化されました。吉田ルートは通行予約が任意で、五合目の窓口で当日支払いもできます(山小屋を予約していれば事前申込は不要)。静岡県側の富士宮・須走・御殿場は専用アプリでの事前登録が案内されています。制度は年によって変わるので、出発前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
富士登山の費用はトータルでどれくらいですか?
装備をすでに持っている人なら、交通費・山小屋・入山料込みで1泊2日おおむね3万円前後が目安です。装備を一式そろえる初心者は装備費が加わって総額5〜10万円台になることもあります。あくまで目安で、手配方法やシーズンで変わるので、レンタルの活用も検討してみてください。
1泊2日で登るなら、行程が決まった時点で山小屋を押さえます。
関連記事:富士山の山小屋予約ガイド!いつから・料金・泊まった実体験談
同じ1泊2日でも、北アルプスの3,000m級は行程の組み方が変わります。僕は初めての富士登山の1週間後に奥穂高岳へ登りました。
関連記事:奥穂高岳の登山ルート比較
富士登山の初心者ルート選びの要点まとめ
結局のところ、初めての富士山はどのルートを選べばいいんだっけ?
設備が一番多い吉田ルートですね、ゴウ。無理せず1泊2日で、五合目で体を慣らしてから登るのがおすすめですよ。
最後に、初めての富士登山のルート選びと登り方の要点を振り返っておきます。ここだけ読み返せば、準備の全体像がつかめるはずです。

- 初心者は山小屋・救護所・売店が最多の吉田ルートが一番安心
- 4ルートで難易度は大きく違い、御殿場は上級者向けなので初めての1本には選ばない
- 登りで一番きついのは7合目の岩場と本八合目から山頂、そして本当の難所は下山の砂利道
- 履き慣れた登山靴とトレッキングポールで下山に備え、初心者はガイド付きツアー+1泊2日+五合目で高度順応が安心
富士山は一生に一度は登っておいて損のない山ですが、費用や安全に関わる数値はあくまで目安で、天候や体調で状況は変わります。入山ルールや料金は必ず公式サイトで最新情報を確認し、少しでも不安があれば無理をせず引き返す判断を大切にしてください。あなたの初めての富士登山が、良い思い出になりますように。
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