こんにちは、YAMA-GO編集部のりょうです。関西を拠点に、北アルプスを中心にULスタイルで山を楽しんでいます。このブログ「YAMA-GO」では、実際に使ったギアのレビューや選び方、山のノウハウなんかを発信しています。
富士山に登ろうと調べ始めると、まず立ちはだかるのが「山小屋の予約」ですよね。いつから予約できるのか、どこに泊まればいいのか、そもそも予約サイトなのかツアーなのか…正直けっこう迷いますよね。僕も初めての富士登山は大阪発のバスツアーで、8合目の白雲荘に泊まりました。この記事では、予約の仕組みや料金相場といった調べれば出てくる情報に加えて、実際に泊まってみて分かった「予約したあとの不安」まで、僕自身の体験を交えてまるごとお話しします。
- 山小屋予約がゲート規制の例外条件で、ご来光登山には実質必須なこと
- 初めてなら往復バスと山小屋がセットのツアープランが楽で確実なこと
- 予約開始は4月下旬〜5月中旬で、人気の8合目ほど早く埋まること
- 料金相場や雑魚寝の寝床、現金必須など泊まる前に知っておきたい実際
予約はツアーか個人手配で選ぶ

富士山の山小屋予約は、大きく分けて「旅行会社のツアー(山小屋セットプラン)」か「自分で取る個人手配」の二択です。結論から言うと、初めての富士登山や遠方から行く人は、往復バスと山小屋がセットになったツアーが楽で安心。自分でペースを組みたい経験者は個人手配、という選び分けが分かりやすいかなと思います。

どちらを選ぶにしても、近年の入山ルール上、深夜に登ってご来光を狙うなら山小屋の予約はほぼ前提になっています。まずはその背景から見ていきましょう。
ゲート規制で予約は実質必須に
2025年以降に強化された入山規制で、全ルートで14時〜翌3時は原則としてゲートを通れなくなりました。ただし例外があって、山小屋の宿泊予約がある登山者はこの時間帯もゲートを通過できます。つまり、山小屋を出て深夜〜早朝に山頂へ向かうご来光登山をするには、山小屋の予約が事実上の必須条件になっている、というわけです。(出典:山梨県『山梨県富士山吉田口県有登下山道の通行について』)
予約なしだと規制時間帯にゲートを通れず、仮眠なしの弾丸登山も物理的に制限されます。安全面からも、山小屋で仮眠して高度に体を慣らす登り方が標準になっています。
もう一つ押さえておきたいのが入山料です。全4ルート共通で1人1回4,000円が徴収されます(吉田ルートは「通行料」、静岡側は「入山料」と呼び方が違うだけで金額は同じ)。これはツアーでも個人手配でも、宿泊費とは別に、事前のオンライン決済または現地で各自が支払う点に注意してください。ちなみに吉田ルートには1日4,000人という人数上限もありますが、山小屋の宿泊者はこの枠の外として扱われます。(出典:静岡県『富士山各3登山口における登山規制の実施』)
なお、規制の内容は年ごとに更新されます。最新の正確な情報は、必ず富士登山オフィシャルサイトや各県の告知でご確認ください。
初めては往復バス山小屋セットが楽
「どこに泊まるか」「交通はどうするか」を全部自分で組むのが不安なら、往復バスと山小屋1泊がセットになったバスツアーが手軽です。旅行会社は山小屋と団体契約で枠を先に確保しているので、個人ではなかなか取れない人気の日程でも、ツアー経由なら泊まれることがあるのが大きな利点です。
| 比較軸 | 個人手配 | ツアー(山小屋セット) |
|---|---|---|
| 山小屋の確保 | 自分で予約(人気日は争奪戦) | 会社が枠を確保済みで取りやすい |
| 交通 | バス・電車・車を自分で手配 | 往復バス等が料金に込み |
| ガイド | なし | ガイド同行プランあり(初心者向け) |
| 自由度 | 高い(ペース・お鉢巡りも自由) | プラン次第(フリープランなら山頂は自由行動) |
| 費用 | 抑えやすいが変動しやすい | パッケージで見通しやすい |
| 向く人 | 経験者・自分で組みたい人 | 初心者・遠方発・確実に泊まりたい人 |
料金は出発地やルート、ガイドの有無で幅がありますが、バスツアーはおおよそ1名 約25,000〜42,000円が目安です。日程は初日に7〜8合目の山小屋に泊まって翌朝ご来光を狙う「朝発1泊2日」か、夜行バスで移動して現地泊を高くできる「夜発1泊3日(1泊目は車中泊)」が定番。ガイドが同行してくれるプランなら、ペース配分や高山病対策、天気が崩れたときの判断まで任せられるので、体力に不安がある人はとくに安心だと思います。
富士登山 山小屋セットのバスツアー
往復バスと8合目前後の山小屋1泊がセットになったプラン。個人では取りにくい人気の日程でも枠が残っていることがあり、初めての方や遠方から行く方の負担がぐっと減ります。
価格目安:約25,000〜42,000円(入山料4,000円は別途)
一点だけ注意を。ツアー代金にも入山料4,000円は含まれないことが多く、現地で別払いになります。売店や追加の飲食、レンタル装備なども別なので、現金を少し多めに持っていくと安心ですよ。
個人手配なら8合目を早めに押さえる
自分で手配する場合のコツは、狙う小屋、とくに山頂に近い8合目付近をとにかく早く押さえることです。富士登山の山小屋泊は「初日に○合目まで登って1泊 → 深夜〜早朝に出発して山頂でご来光」という行程が基本で、山頂に近い8合目ほどご来光アタックが楽なぶん、予約が最も早く埋まります。
個人手配は交通も入山手続きも自分でやる手間がありますが、そのぶん自由度は高く、うまくやれば費用も抑えられます。第1〜第3希望まで日程を用意しておいて、受付開始と同時に動けるように準備しておくのが、争奪戦を勝ち抜くいちばんの近道かなと思います。予約の始まる時期は次の章でくわしく見ていきます。
山小屋予約はいつから始まるか
富士山の山小屋予約は、多くの小屋が4月下旬〜5月中旬に、小屋ごとに個別で受付を始めます。全小屋いっせいにオープンするわけではなく、開始日は小屋によってバラバラ。しかも人気の小屋は受付開始直後(当日〜数日)に、週末やお盆が満室になることもあります。

受付は4月下旬公式サイトで申込む
予約方法は、いまはほとんどの小屋が公式サイトの予約フォーム(ネット予約)専用になっています。予約カレンダーで空きを見て申し込む形ですね。じゃらんや楽天トラベルなどに載る小屋もありますが掲載は一部で、枠がいちばん確実なのは小屋の公式サイトからの直予約とされています。電話予約は「前日・当日分のみ」という小屋もあるので、事前に確保したいならネットが基本です。
予約開始の目安は小屋によって次のように分かれます(年により変動するので、正確な日付は各小屋の告知で必ず確認してください)。
| 山小屋 | ルート | 予約開始の目安 |
|---|---|---|
| 御来光館(8合5勺) | 吉田・須走 | 5月中旬頃(正午開始・当日争奪になりやすい) |
| 白雲荘(8合目) | 吉田 | 5月上旬〜中旬頃 |
| 富士一館(7合目) | 吉田 | 5月中旬頃 |
| トモエ館(7合目・本8合目) | 吉田 | 5月中旬頃(全期間分を一斉受付) |
表のトモエ館のように、受付開始日にその年の全期間分をまとめてオープンする小屋もあります(2026年は5月11日前後に受付開始)。「宿泊日の90日前」はこの受付開始のことではなく、仮予約のあとにカード決済ができるようになる日なので混同しないよう注意。受付開始日は早めに枠を押さえ、決済の期限は下の注意書きもあわせて確認しておきましょう。
支払いはカード決済が増加中
御来光館・トモエ館・白雲荘など、事前のクレジットカード決済が必須の小屋が増えています。「宿泊日の90日前から支払可能、10日前までに決済完了」といった締切があるパターンもあるので、予約したら支払い期限も一緒に確認しておきましょう。一方で現地現金払いの小屋も残っています。
何合目のどの小屋に泊まるか

泊まる場所は、ご来光を山頂で見たいなら8合目付近、高山病が不安な初心者なら7合目泊、という考え方が基本です。泊まる標高で、翌朝ご来光までの距離と高山病リスクが変わってきます。
ねえりょう、山小屋って何合目に泊まるのがいいの?高いところのほうがご来光に近くて良さそうだけど。
そう思いますよね。たしかに8合目は山頂に近くて楽なんですけど、そのぶん標高が高くて高山病になりやすいんです。体調が心配なら7合目でひと晩しっかり休むほうが安全なことも。合目ごとの違いを一緒に見ていきましょう。
ご来光は8合目高山病なら7合目泊
山頂でご来光を見たいなら、8合目〜8合5勺に泊まると山頂まで約1時間半〜2時間で、深夜0〜2時頃の出発で間に合わせやすいです。逆に、高山病が不安な人や初心者は、7合目で一度体を高度に慣らして睡眠をとってから登るほうが安全。泊まる合目ごとの特徴を表にまとめました。
| 泊まる合目 | 標高の目安 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 5合目(前夜泊) | 約2,300m | 出発前に高度順応でき、早朝から登れる | 山頂までの当日行程が長い |
| 7合目 | 約2,700〜2,900m | 歩行距離のバランスが良く高山病が不安な人向け | 翌日のご来光アタックが長め |
| 8合目 | 約3,100〜3,400m | 山頂・ご来光に近くスパートしやすい(人気) | 標高が高く高山病に注意・予約が最も取りにくい |
| 8合5勺〜本8合目 | 約3,400〜3,450m | 山頂まで最短(御来光館は約90分) | 予約争奪が激しく就寝時間が短くなりがち |
高山病は急な高度上昇に注意
高山病は一般に標高2,500m前後から(体質によっては2,000m台でも)起こり得て、体が慣れないうちに急いで高い所へ登るほど発症しやすいとされます。とくに標高3,000mを超えてからは、寝る場所の高度を1日500m以内に抑えるのが順応の目安です。頭痛・吐き気・倦怠感などが主な症状。5合目で1時間ほど高度順応してから登り始め、山小屋に着いてもすぐ横にならず1時間ほど体を慣らすのが予防のコツです。症状が回復しないときは、下山するのが最も早い回復法なので、無理をして登り続けないでくださいね。(出典:厚生労働省検疫所 FORTH「病気になったら(高山病)」)
山頂まで登らず、山小屋の前や登山道上でご来光を見るという選択肢もあります。東向きの斜面なら小屋の前からでも十分きれいに拝めるので、混雑や体調しだいでは無理に山頂を目指さない判断もアリだと思います。
関連記事:富士登山の高山病対策
個室のある小屋という選択肢
「知らない人と雑魚寝はちょっと…」という人には、数は少ないですが個室のある山小屋という選択肢もあります。プライバシーや睡眠の質、荷物管理の面で優位で、しっかり体を休めたい人や家族連れに向いています。ただし数が少なく早く埋まりやすいので、狙うなら早めの予約が前提です。
| 山小屋 | ルート | 標高/合目 | 個室の特徴 |
|---|---|---|---|
| トモエ館(七合目) | 吉田 | 2,740m・7合目 | 2022年より全室個室。各室に電灯・鏡・コンセント |
| トモエ館(本八合目) | 吉田 | 3,400m・本8合目 | 全室個室。吉田口で最も高所の個室小屋 |
| 富士一館 | 吉田 | 2,800m・7合目 | 2010年リニューアル。女性・ファミリーに配慮 |
| 御来光山荘(新七合目) | 富士宮 | 新7合目 | 個室設定あり。トイレ無料・自家製米の食事 |
個室は大部屋より割高で、料金の統一基準もなく小屋ごとに設定が違います。正確な個室料金や空き状況は、各小屋の公式サイトで直接確認してください。
この記事の山小屋は登山者が最も多い吉田ルート沿いを前提にしています。そもそもどのルートで登るか決めきれていない人は、こちらで4ルートを比較しています。
関連記事:富士登山初心者のルートは吉田がおすすめな理由
料金相場と食事と寝床の環境

気になる料金は、1名1泊で素泊まり約8,000〜13,000円、夕食・朝食の2食付きで約11,000〜18,000円が目安です。寝床は多くの小屋が男女相部屋の大部屋で雑魚寝、というのが富士山の山小屋の基本スタイル。順番に見ていきましょう。

素泊まりと2食付と売店の価格感
近年は物価上昇で料金が上がり続けていて、金土日祝やお盆などの繁忙日は平日より高くなる変動料金の小屋が多いです。あくまで目安ですが、プラン別の相場は次のとおりです。
| プラン | 相場(1名1泊) |
|---|---|
| 素泊まり | 約8,000〜13,000円 |
| 1泊2食付(夕食・朝食) | 約11,000〜18,000円 |
食事は夕食にカレーライスが定番の小屋が多いです。量は普通盛りで、大盛りやおかわりは不可のことが多い印象。素泊まりの人や小腹がすいた人は、売店のカップ麺やパン、うどんなどを利用します。ちなみに山中は輸送コストで市価の2〜3倍、標高が上がるほど高くなります。
| 品目 | 価格の目安 |
|---|---|
| 水・お茶(500ml) | 約400〜500円 |
| カップ麺 | 約500〜800円 |
| 缶ビール | 約600〜1,000円 |
| うどん・丼もの等の軽食 | 約1,000円前後 |
| 焼印(金剛杖に押す記念) | 約200〜500円 |
| トイレ利用 | 1回200〜300円(宿泊者は初回無料の小屋あり) |
寝床は、多くの小屋が男女相部屋の大部屋で、1人あたりのスペースは1畳未満になることもあり、隣の人と密着する距離になります。布団や寝袋は小屋が用意してくれるので、シュラフの持参は不要。ただ、混雑期は消灯後もご来光アタックに出発する人の出入りで騒がしくなりがちなので、耳栓やアイマスクがあると眠りやすいですよ。8合目の白雲荘だと従来約300名収容ですが、近年は約150名に減員して運用した実績もあります。
お風呂はなし・Wi-Fiは近年整備が進行
入浴・シャワーは水が貴重なためありません。一方でWi-Fiは、2026年夏は富士山周辺の多くの山小屋で無料の「富士山Wi-Fi」やStarlinkを使った山小屋Wi-Fiが提供されるなど、通信環境の整備が進んでいます(場所や電波状況で使えないこともあります)。ただしアメニティは基本なし、充電できるコンセントも個室型など一部の小屋だけなので、汗を拭くデオドラントシートやモバイルバッテリーは持参が前提と考えておきましょう。
関連記事:山小屋の泊まり方|初めてでも安心の流れと持ち物・マナー
満室で取れないときの打ち手

週末や連休、お盆に予約が集中して「取れない」となったときは、日程をずらす・合目を下げる・ルートを変える・キャンセル待ちを拾う・ツアーを使うの5つが現実的な打ち手です。
- 日程をずらす:第1〜第3希望を用意し、平日を狙えば空きは大きく増えます
- 標高(合目)を下げる:最も早く埋まる8合目付近から、7合目や少し下の小屋まで候補を広げます
- ルートを変える:吉田が満室でも、登山者の少ない須走・御殿場は比較的取りやすいことがあります
- キャンセル待ちを拾う:直前キャンセルが出ることがあるので、こまめに空き状況を見ると拾える場合があります
- ツアーの山小屋セットプランを使う:会社が枠を確保済みなので、個人で取れない日程でも泊まれることがあります
キャンセル料と取消の締切に注意
予約が取れたあとに気をつけたいのがキャンセル料です。おおまかには数日前まで無料か少額、直前(前日・当日)は宿泊費の50〜100%という小屋が多いです。しかも近年は吉田ルートを中心に、申込(仮予約)の時点から5%程度のキャンセル料を設定する小屋が増えました。仮予約でも取消時に料金が発生することがある、という点は覚えておいてください。
| タイミング | キャンセル料(トモエ館の一例) |
|---|---|
| 当日(不泊) | 100% |
| 前日 | 80% |
| 5日前 | 50% |
| 9日前 | 30% |
| 台風で道路通行止め等 | 発生しない |
表はあくまで一例で、規定は小屋ごとに異なります。台風などで道路が通行止め・登山道が閉鎖された場合は、多くの小屋でキャンセル料が発生しません。ただしオンラインでの取消は「宿泊日の2日前24時まで」といった締切があり、前日・当日は電話連絡が必須という運用が多いので、天候が怪しいときほど早めの判断が大事。正確なキャンセル規定は、予約前に必ず各小屋の案内でご確認くださいね。
白雲荘に泊まった1泊の実際

ここからは、僕が実際に8合目の白雲荘に泊まった1泊の話をします。結論だけ先に言うと、寝床は「横を向けばチューしてしまう」くらい隣と近く、達成感でビールを飲んだら少し高山病になってしんどくなりました。予約の前に、こういう「泊まったあとの実際」を知っておくと心の準備ができると思います。

僕が行ったのは大阪発のバスツアーで、往復バス込み1泊2日のガイドなしプラン。5合目に着くとまず1時間ほど滞在して体を高度に慣らし、少し早めの夕食をとってから登り始めました(このとき5合目のお店で食べた、ご飯が富士山型の「富士山噴火カレー」がちょっとした思い出です)。行程は5合目から7合目まで約1時間、7合目から8合目までが約2時間。この7合目から8合目が岩場の段差が多くていちばんつらく、暗くなってヘッドライトを点けながら、何度も休憩を挟んで登りました。上に別の山小屋が見えるたびに「どれが自分のゴールなんだ…」となったのを覚えています。
白雲荘に着くと、売店でカップ麺やビール、コーヒーなどを売っていて、達成感で飲んだビールは最高でした。でも、これが失敗。寝ているときに少し高山病になって、頭が痛くしんどくなってしまいました。高地ではアルコールが高山病を悪化させやすいと言われていて、まさにそれを身をもって体験した形です。皆さんは、登頂前・宿泊前の飲酒はぐっと我慢して、水やお茶で水分をとるのがおすすめですよ。夜は星空が理科の教科書レベルにきれいで、それだけでも登った甲斐があったなと思えました。
翌朝は2時起床、2時半出発で山頂へ。山頂までは約1時間半でしたが、道は8合目までと同じ感じでも人が断然多く、道幅2人分のところで渋滞気味に。30分ほど待って、4時半ごろにご来光を見られました。少し雲がかかって丸くはなかったけれど、それでも十分感動的で、涙が出そうになりましたね。景色そのものは登りも下りもわりと同じで正直単調なんですが、あのご来光を見た瞬間だけは、一生に一度は登っておいて損はないなと素直に思えました。
現金と耳栓など必携品とマナー
泊まってみて「これは持っていって正解」「これがあれば…」と感じたものを整理しておきます。ポイントは、山中は現金主義で、大部屋の睡眠対策と防寒がカギということ。寝袋・布団は小屋が用意してくれるので不要です。
| 持ち物 | 理由・使い方 |
|---|---|
| 現金(千円札・小銭を多め) | 売店・トイレ・追加飲食・焼印は現金のみが基本。カードやQRは使えない小屋が多い |
| ヘッドランプ | 消灯後の移動や深夜のご来光アタックで必須。両手が空くヘッド型を |
| 耳栓・アイマスク | 大部屋の雑魚寝で物音や出発の気配を遮り、睡眠の質を確保 |
| モバイルバッテリー | 充電できる小屋は限られるので、スマホやライトの電源確保に |
| 防寒着・手袋・帽子 | 山頂は夏でも氷点下近く。8合目でも5度以下になり、ご来光待ちは本当に寒い |
現金については、僕自身、他の山の山小屋ではクレジットカードが使えたところもあったんですが、富士山の山小屋は売店もトイレも現金が基本でした。千円札と小銭を多めに用意しておくと、いざというとき困りません。それと、8合目でも下では暑いと感じていたのに上では本当に寒くて、防寒を舐めていたのは反省点。カイロや防寒対策はしっかりしておくほうがいいですよ。
最後にマナーも少しだけ。大部屋はみんな短い睡眠のために早く寝るので、消灯後は静かに、目覚ましはバイブに、ヘッドランプの光は寝ている人の顔に当てないのが基本です。荷物を寝床いっぱいに広げないこと、トイレは有料で節水を心がけること、そして富士山はゴミ箱がないので出したゴミは自分で持ち帰ること。お互いに気持ちよく過ごせるよう、ちょっとした配慮を大事にしたいですね。
山小屋では消灯後の移動とご来光前の出発で手元の明かりが要ります。日中しか歩かない計画でも持つべきかは、条件で切り分けて判断してください。
関連記事:富士山にヘッドライトはいらない?不要な条件と必要になる場面
富士山の山小屋予約でよくある質問
富士山の山小屋の予約は電話でもできますか?
いまはほとんどの小屋が公式サイトの予約フォーム(ネット予約)専用になっています。電話に対応する小屋もありますが、「前日・当日分のみ電話受付」という運用もあり、事前に確保したいならネット予約が基本です。公式サイトを持たない小屋は電話確認が必要な場合もあるので、狙う小屋の案内を確認してみてください。
山小屋泊に寝袋やシュラフは必要ですか?
布団または寝袋は小屋が用意してくれるので、持参は不要です。ただし清潔さや厚みは小屋によって差があり、大部屋は隣との距離も近いので、快適に眠りたいなら耳栓やアイマスクを持っていくのがおすすめです。
山小屋の支払いはクレジットカードや電子マネーでできますか?
予約時はカード事前決済が必須の小屋が増えていますが、現地の売店・トイレ・追加飲食は現金のみが基本で、カードやQR決済が使えない小屋が多いです。千円札や小銭を多めに用意しておくと安心ですよ。
一人でも富士山の山小屋に泊まれますか?
泊まれます。多くの小屋は男女相部屋の大部屋で雑魚寝のスタイルなので、一人での宿泊もごく一般的です。ネット予約なら人数を選んで申し込めます。ただし1人あたりのスペースは狭めなので、荷物を広げすぎないなどのマナーは意識しておきましょう。
富士山の山小屋でお風呂やシャワーは使えますか?
水が貴重なため、入浴・シャワーはありません。歯磨きも排水制限がある小屋が多く、水で口をゆすぐ程度にとどめます。汗が気になる場合は、体を拭くデオドラントシートを持っていくと快適に過ごせます。
富士山の山小屋予約はツアーか個人手配で決める
山小屋の予約って、思ってたよりいろいろ考えることがあるんだね。結局、初めてならどうするのがいいの?
そうですね、初めてなら往復バスと山小屋がセットのツアーが楽で安心だと思います。自分で組むなら8合目を早めに押さえること。最後に要点をまとめておきますね。
富士山の山小屋予約は、ゲート規制の関係でご来光登山にはほぼ必須。初めてなら往復バス+山小屋セットのツアー、慣れているなら8合目を早めに押さえる個人手配、という選び分けが分かりやすいです。泊まってみると寝床は隣と密着する距離で、達成感のビールは高山病のもと。現金・耳栓・防寒をしっかり用意して臨んでくださいね。

- 深夜のご来光登山には山小屋予約が実質必須。入山料4,000円は別途(事前決済か現地払い)
- 初めては往復バス山小屋セットのツアー(約2.5〜4万円)が楽で安心
- 予約開始は4月下旬〜5月中旬。人気の8合目ほど早く埋まるので早めに動く
- 料金は素泊まり約8千〜1.3万円/2食付約1.1〜1.8万円。寝床は雑魚寝が基本
- 現金・ヘッドランプ・耳栓・防寒着は必携。宿泊前の飲酒は高山病に注意
料金や予約開始日、規制の内容は年ごとに変わります。ここで挙げた数字はあくまで一般的な目安なので、最終的な判断は、ご自身の体力や体調と、富士登山オフィシャルサイトや各小屋の最新情報を確認したうえでお願いします。無理をせず、安全に富士山を楽しんでくださいね。
北アルプスの山小屋は富士山と予約の勝手が違います。槍ヶ岳山荘と槍平小屋の予約時期や食事は、こちらにまとめました。
関連記事:槍ヶ岳登山は初心者でも可能?新穂高1泊2日の全区間実測タイム
