こんにちは、YAMA-GO編集部のりょうです。関西を拠点に、北アルプスを中心にULスタイルで山を楽しんでいます。このブログ「YAMA-GO」では、実際に使ったギアのレビューや選び方、山のノウハウなんかを発信しています。
モンベルのウェアを買うとき、普段のサイズでいいのか迷いませんか。「日本ブランドだから小さめ」「登山用は重ね着ぶん大きめ」と、聞く話もバラバラですよね。
結論から言うと、モンベルは公式のサイズ表どおりに選べばほぼジャストです。ただしアイテムの種類でゆとりの量が違います。そこだけ知っておくと、通販でも失敗しにくくなりますよ。この記事では公式の実寸を並べて、用途別の選び分けを整理します。
- モンベルが大きめでも小さめでもない理由
- サイズ表の2段表示(体の寸法と製品の実寸)の読み分け方
- 女性がユニセックスを選ぶときの実寸ベースの換算
- 通販で外したときの交換ルールと費用の目安
モンベルのサイズ感は普段どおりが基本
先に結論です。モンベルは公式の基本ヌードサイズどおりに選べばジャストで、普段のサイズから上げ下げする必要は基本的にありません。大きめでも小さめでもなく、アイテムの役割ごとにゆとりの量を変えている。実寸を並べると、そんな設計が見えてきます。

ねえりょう、モンベルって日本のブランドだから小さめなの?
僕も最初はそう思っていたんですけど、数字を並べると違うみたいですよ。層ごとにゆとりを変えているだけで、サイズ番号そのものは素直なんです。
層? 上に着るものほどゆるいってこと?
そうなんです。順番に見ていきましょう。
「モンベルは小さい」という声も見かけます。ただ、これはサイズが小さいというより、サイズの刻みが細かいところから来ている面がありそうです。境目の体型だと隣のサイズに逃げられないぶん、タイトに感じやすいんですよね。
ゆとり量で見れば大きめでも小さめでもない
アイテムごとの「ゆとり量」を見ると、設計の思想がはっきりします。ゆとり量とは、製品の仕上がり胸囲から、そのサイズが適応するヌード胸囲を引いた差のこと。メンズの代表アイテムで、適応胸囲の上限を引いた最低限のゆとりを並べてみました。
| アイテム(Men's) | XS | S | M | L | XL |
|---|---|---|---|---|---|
| WIC.T(半袖Tシャツ) | +12 | +12 | +11 | +11 | +11 |
| スペリオダウン ジャケット | +12 | +12 | +11 | +11 | +11 |
| ストームクルーザー ジャケット | +20 | +20 | +19 | +19 | +19 |
数字の単位はcmです。肌に近いTシャツと中間着のダウンはまったく同じゆとりで、いちばん外側のレインシェルだけがTシャツ比でおよそ8cm広い設計になっています。
外側の層ほどゆとりが増えるだけで、サイズ番号は素直。つまり素肌に近い層はぴったり、上に重ねる層ほど余裕を持たせる、という作り分けです。
ウィメンズも構造は同じです。WIC.Tが+10cm、軽量シェルのピークシェル ジャケットが+16cm、ストームクルーザー ジャケットが+21cm。女性用のレインシェルはTシャツ比+11cmで、メンズの+8cmより重ね着の余裕が大きめに取られています。
ここを押さえておくと、あとの重ね着の話がすっと入ると思います。番号を上げ下げする前に、そのアイテムがどの層のものかを見る。それだけで判断がかなり楽になりますよ。
ウェアはジャスト、靴とザックは別基準
ウェアは基本ヌードサイズどおりで大丈夫ですが、靴・グローブ・ザックは服のサイズと無関係です。それぞれ独立した規格なので、身長やSMLの番号から推測しないほうが安全ですよ。
用途別に整理すると、こんな早見になります。
| アイテム | 選ぶ基準 | 理由・注意 |
|---|---|---|
| アンダーウェア | ジャスト | 肌に密着して汗を吸い上げる前提。緩いと機能が落ちる |
| Tシャツ | ジャスト | ゆとりはほぼ一定。普段のTシャツ感覚でよい |
| 中間着(薄手ダウン・フリース) | ジャスト | 胸囲はTシャツと同値。上に着るシェルに収める層 |
| レインシェル・アウター | ジャスト | 重ね着ぶんは設計済み。厚手を重ねるなら試着で判断 |
| トレッキングパンツ | ウエスト基準 | 丈は股下記号(-SS / -S / -L)で合わせる |
| 靴 | 足長+ワイズ | レギュラーはEE〜3E、ワイドは4E〜F |
| グローブ | 手囲い | 服のサイズとは無関係の独立規格 |
| バックパック | 背面長 | 身長と背面長は比例しない。実測が必須 |
ポイントは、同じ「モンベルのM」でも役割ごとに基準が変わる点です。ウェアの番号が合ったからザックもM、という決め方だけは避けたいところ。
ウェアはサイズ表どおり、靴とザックは体の実測値で選ぶ。この2本立てが基本です。
靴はウェアと基準が違うので、モンベルの登山靴をモデル別にどう選ぶかは別記事にまとめています。
関連記事:モンベルの登山靴おすすめ|山行別に選ぶ4モデルと注意点
関連記事:マウンテンクルーザー400の評判とサイズ感(0.5cm上の目安・ワイド版)
関連記事:モンベルの登山靴マウンテンクルーザー600のレビュー(評判と向いている山・人)
靴のサイズの上げ幅とワイド版の選び方は、こちらで詳しくまとめています。
関連記事:モンベルの登山靴のサイズ感
サイズ表の見方は身長と胸囲どっちを優先?
行動着なら胸囲と肩幅を優先し、丈は別の手段で合わせるのが基本です。腕を上げる、ザックを背負う。そういう動きに直結するのは胴回りと肩まわりなので、ここを外すと山でストレスになります。

身長と胸囲で違うサイズに当てはまる人は、けっこう多いですよね。僕も表を見るたびに迷います。丈が足りない、あるいは余るときは、サイズを動かすより仕上がり寸法の着丈で商品を選び分けるほうが早いです。
パンツはもっと単純で、ウエストで選んで股下記号で丈を合わせます。同じウエストのまま、-SSなら股下が12cm短く、-Sで6cm短く、-Lで6cm長くなる仕組み。これが公式の設計思想なので、身長に引っぱられてウエストを動かさないほうが良さそうです。
基本ヌードサイズと仕上がり寸法の違い
モンベルの商品ページのサイズ表は2段構成です。上が基本ヌードサイズ、下が仕上がり寸法。この違いを知らないまま数字を眺めると、まず混乱します。
基本ヌードサイズは「このサイズが合う人の体の寸法」です。身長・胸囲・胴囲・股の高さで示され、同じ区分なら商品が変わっても数値は同じ。ブランド共通のものさしですね。
仕上がり寸法のほうは、製品を平置きで測った寸法です。着丈・胸囲・肩幅・裄丈などがあり、同じMでも商品ごとに違います。着用感を予測できるのは仕上がり寸法のほうだと考えてください。
たとえば同じメンズMでも、着丈はWIC.Tが68cm、スペリオダウン ジャケットが69cm、ストームクルーザー ジャケットが72cm。4cmの差は、着たときの印象がはっきり変わる幅です。
だから通販で買うなら、手持ちの「ちょうどいい服」を平置きで測っておくと強いですよ。買う前にやっておきたい実測は、この4つです。
- 身長・胸囲・胴囲・股の高さを測る(基本ヌードサイズと同じ採寸箇所)
- 手持ちのちょうどいい服を平置きで測る(身幅×2=胸囲・着丈・裄丈)
- 中に着る予定の中間着の平置き胸囲も測っておく
- ザックを買うなら背面長を測る
採寸の定義は公式に決まっています。胸囲はバストポイントを水平にひと回り、裄丈は後ろ襟ぐりの中央から袖口の端まで。自己流で測ると数cm変わるので、ここは公式サイトの説明に合わせておきたいところです。
なお公式にも「最終的な寸法は、素材や縫製パターンなどの事情により若干異なる場合があります」と注記があります。表の数字はあくまで目安、という前提は持っておきたいですね。
リラックスフィットRの意味と使い方
M-RやL-Rの「R」はリラックスサイズです。着丈は元のサイズのまま、身幅(胸囲・胴囲)を2サイズ分広げたもので、ワンサイズ上とはまったく別物になります。
公式の説明は「身幅は2サイズアップで腰回りやバストがつっぱりづらく、二の腕にもゆとりを持たせています」。レインシェルの実寸で見ると、こうなります。(出典:モンベル オンラインストア『サイズガイド』)
| ストームクルーザー ジャケット Men's | 着丈 | 胸囲 | 裄丈 |
|---|---|---|---|
| M | 72 | 114 | 87 |
| M-R | 72 | 126 | 87 |
| XL | 76 | 126 | 93 |
いずれも単位はcmです。M-Rの胸囲はXLと同じなのに、着丈と裄丈はMのまま。丈を伸ばさずに胴回りだけ足したい人のための選択肢ですね。
逆に、肩や腕の長さが足りない人がRを選んでも解決しません。Rは「ワンサイズ上」ではないので、そこだけ勘違いしないようにしたいです。
ウィメンズには似た記号でW(M-W / L-W)もあります。一部のジャケットやパーカ向けの展開で、バストトップは合わせつつ腰回りや二の腕にゆとりを持たせる狙いです。バストが合わないのに全体を上げると肩と着丈が余る。その問題への公式の答えがこれかなと思います。
登山の重ね着前提でもサイズは上げない
重ね着を前提にしても、レインウェアのサイズは上げないのが基本です。中に薄手のインサレーションを1枚着るぶんは、モンベル側が最初から設計に織り込んでいます。
「登山は重ね着するから大きめで」と言われることも多いですよね。ただ実寸を並べると、二重にゆとりを取ってしまう場合があるんです。
重ね着分はゆとり量+8cmで設計済み
メンズのMで並べると、差がはっきり出ます。
| アイテム(Men's M) | 胸囲 | 着丈 |
|---|---|---|
| WIC.T(半袖Tシャツ) | 106 | 68 |
| スペリオダウン ジャケット | 106 | 69 |
| ストームクルーザー ジャケット | 114 | 72 |
単位はcmです。シェルと中間着の胸囲差はちょうど8cmで、薄手のダウン1枚ならサイズを上げずに収まる計算になります。
気をつけたいのは袖のほうです。裄丈はスペリオダウンが86.5cm、ストームクルーザーが87cm。その差はわずか0.5cmしかありません。
胴回りには余裕があっても、腕の長さにはほとんど余裕がない。厚手のインサレーションや厚手フリースを中に着るなら、袖の突っ張りが先に出ます。ここは試着で腕を上げて確かめたいところです。
レインウェアを1サイズ上げる落とし穴
レインシェルにはもともと、Tシャツ比で+8〜11cmのゆとりが入っています。そこへ一律で1サイズ足すと、胸囲でさらに6cm前後の上乗せです。
袖が長すぎて雨が入る、風でばたつく。サイズを上げすぎたレインウェアは、雨の日にかえって不利になります。
厚みを足したいときの選択肢は、1サイズ上げるだけではありません。着丈と裄丈はそのままで身幅だけ広いRサイズなら、丈を伸ばさずに胴回りだけ足せます。
判断の仕方はシンプルです。実際に中に着るものを持ち込んで試着する。両腕を上げて裾が上がらないか、肩と脇が突っ張らないかを見る。この2点で決めるのが現実的かなと思います。
袖の長さは、手首が隠れるかどうかも確認しておきたいですね。短いと雨が入りますし、長すぎるとグローブと干渉します。ここは数字より、実際に袖を通した感覚のほうが正確です。
女性がユニセックスを選ぶなら何サイズ?
実寸で見ると、ウィメンズMに最も近いのはユニセックスXSです。よく言われる「1サイズ下げ」より、もう一段小さいほうが胸囲は近くなります。

えっ、ユニセックスは1サイズ下げればいいんじゃないの?
サイズ記号の上ではそう案内されているんですけど、実寸を並べると少しズレるみたいですよ。並べて見てみましょう。
ウィメンズ版とユニセックス版が同じ名前で並んでいるWIC.Tで比べます。
| 比較(WIC.T) | 胸囲 | 着丈 | 肩幅 | 裄丈 |
|---|---|---|---|---|
| ウィメンズ M | 96 | 58 | 37 | 37 |
| ユニセックス XS | 98 | 64 | 42 | 39.5 |
| ユニセックス S | 102 | 66 | 44 | 41.5 |
単位はcmです。胸囲だけを見ると、ウィメンズMとの差はXSで2cm、Sで6cm。基本ヌードサイズで見ても、ウィメンズMとユニセックスXSの適応範囲はほぼ重なります。
ただし、サイズを下げても着丈と肩幅の差は消えません。ウィメンズMとユニセックスXSでも、着丈は6cm、肩幅は5cm大きいまま。これが「メンズを着ると肩が落ちて丈が長い」の正体です。
すっきり着たいならXS、今どきのゆとりを楽しみたいならS。そんな選び分けになるかなと思います。
レインウェアのようにウィメンズ展開もあるモデルなら、換算の基準はもっとはっきりします。ストームクルーザー ジャケットはウィメンズM≒メンズXS、ウィメンズL≒メンズSで、胸囲と裄丈がほぼ一致します。
違いは着丈が2.5cm長いことと、ウエストの絞りやヒップまわりの形状です。とはいえXS展開のないモデルもあるので、最後は仕上がり寸法で確認するのが確実ですね。
レディースとメンズは同じMでも別物
同じMでも、ウィメンズとユニセックスは別の服だと考えたほうが早いです。数字の差が大きすぎます。
| WIC.T の M | 胸囲 | 肩幅 | 着丈 |
|---|---|---|---|
| ウィメンズ M | 96 | 37 | 58 |
| ユニセックス M | 106 | 46 | 68 |
単位はcmです。胸囲で10cm、肩幅で9cm、着丈で10cmの差。同じ記号でも、狙っているシルエットがまるで違いますよね。
パンツはさらに規格自体が別物です。ウィメンズMは胴囲63〜69cm・ヒップ88〜94cm、メンズMは胴囲76〜81cm。股上やヒップの形が別設計なので、パンツこそレディース展開を優先する材料が大きいです。
身長150cm前後でウィメンズXSでも余る場合は、WIC.Tなどのキッズ展開(130〜160)が候補になります。バックパックも同じで、チャチャパック・キトラパック・ヌプリパックには背面長を短くしたwomen'sモデルがあります。
逆に胸囲が大きい男性は、XXLに加えてM-R / L-Rという逃げ道があります。丈を伸ばさずに胴回りだけ足せるので、着丈が余るのが嫌な人には現実的な選択肢です。
海外ブランドとのサイズ比較は1サイズ差が目安
US規格のブランドと比べるなら、日本サイズより1サイズ大きめが目安です。一方、ノースフェイスの日本サイズのような国内規格とは身長レンジがほぼ同じで、違うのは胸囲の刻み方だけになります。

まず日本規格どうしを並べてみます。
| サイズ | モンベル 身長/胸囲 | ノースフェイス日本 身長/チェスト |
|---|---|---|
| XS | 155-165 / 82-86 | 155-165 / 80-88 |
| S | 160-170 / 86-90 | 160-170 / 84-92 |
| M | 165-175 / 90-95 | 165-175 / 88-96 |
| L | 170-180 / 95-101 | 170-180 / 92-100 |
| XL | 175-185 / 101-107 | 175-185 / 96-104 |
単位はcmです。身長レンジは同じなのに、胸囲はモンベルが4〜6cm刻み、ノースフェイスの日本サイズは8cm幅で隣のサイズと重なります。
たとえば胸囲92cmの人。モンベルならMで確定ですが、ノースフェイスの日本サイズだとSとMの両方に当てはまります。「モンベルは小さい」という体感の一部は、この刻みの細かさから来ていると考えると腑に落ちますよね。
一方、アークテリクスやパタゴニアのような北米ブランドは、日本の正規流通品でもUS/CA規格の表記が使われることが多いです。同じ記号で選ぶと1サイズ大きくなりやすいので、ここは注意したいところ。
この差は、モンベル自身の商品でも検算できます。公式の「海外サイズ」カテゴリーは、アメリカの標準サイズがベースで「着丈が短く袖丈が長い」「おおよそ1サイズ大きめのサイズ設計」と明記されています。(出典:モンベル オンラインストア『海外サイズ(クロージング)』カテゴリー)
| ストームクルーザー ジャケット Women's | 適応バスト | 胸囲 | 裄丈 |
|---|---|---|---|
| 日本サイズ M | 80-86 | 107 | 81.5 |
| US サイズ M | 91-97 | 112 | 86 |
| 日本サイズ L | 84-90 | 111 | 84 |
単位はcmです。USのMは、日本サイズのLより胸囲も裄丈も大きい。同じブランドの同じ商品名でこれだけ違うわけです。しかもUSラインはS始まりでXSがないので、小柄な人ほど日本サイズを選ぶ理由が大きくなります。
山行でブランドを混ぜるときは、ゆとりの前提がずれる点に気をつけたいです。モンベルのシェルは薄手インサレーション1枚を想定した設計なので、US規格の厚手ミッドレイヤーを合わせると肩と袖から窮屈になります。
ブランドをまたぐときに共通で使えるのは、体の実測値と手持ちウェアの平置き実測。サイズ記号の換算表は目安どまりです。
関連記事:アークテリクスTシャツのサイズ感|実寸とワンサイズ下げる基準
ザックは身長でなく背面長を測って選ぶ

ザックだけは身長ではなく背面長で選びます。これは背面長のサイズ展開がある中型以上のモデルの話です。背面長は身長に比例しないので、服のサイズからも身長からも推測できません。ここはウェアと切り離して考えてください。

公式の定義は、第7頸椎から左右の腰骨の最上部を通る線までの距離。第7頸椎は、首を下に曲げたときに一番出っぱる骨のことです。ひとりだと測りにくいので、誰かに手伝ってもらうのが確実ですよ。(出典:モンベル『バックパックの選び方』)
たとえばチャチャパック30は背面寸法49〜57cmで、ショルダーハーネスがS(〜51cm)・M(51〜55cm)・L(55cm〜)の3展開。women'sモデルはS(〜46cm)・M(46〜50cm)・L(50cm〜)と、そもそも土俵が違います。
僕が槍ヶ岳で使ったミレーのサースフェー30+5も、背面長でサイズが分かれるザックでした。現行のサースフェー NX 30+5はM(背面長48cm)とL(同51cm)の2サイズ展開で、背面長43cmはウィメンズの別モデル「サースフェー NX 30+5 W」のSサイズという扱いです。1泊2日ずっと背負って背中が痛くならなかったので、背面長の設計はやっぱり効くんだなと感じています。
背負ったあとの調整にも順番があります。公式が案内しているのは、10kg程度の荷物を入れた状態で次の順に締めていく流れです。
- ヒップベルトを腰骨の出っ張りに乗せて固定する
- ショルダーストラップを引いて背中に密着させる
- ショルダースタビライザーを調整する
- ヒップスタビライザーを引く
- チェストサポートを鎖骨から5cm下で留める
この状態で上半身をひねってみて、荷物が体から離れなければ合っています。店頭で試すときは、必ず荷物を入れてもらいましょう。空のザックはどれも軽くて、違いが分からないんですよね。
容量の目安も公式が示しています。日帰りは20〜25L、山小屋泊で30〜40L、テント泊なら50L以上。装備を厳選すれば、日帰り15Lでも足りるという位置づけです。
卵2個より軽いバーサライトパック15の実測
僕が2018年に買ったモンベルのバーサライトパック15は、キッチンスケールで実測105gでした。同時に量った卵1個が59gだったので、卵2個より軽い計算になります。
広げると、普通のタオルを半分に折ったサイズより少し小さいくらい。たたむと付箋ブロックくらいまで小さくなります。前年の奥穂高岳で「アタックバッグがあれば便利だな」と感じて、槍ヶ岳の山小屋泊用に買ったものです。
つまずいたのは、たたみ方でした。口を閉じた状態でパッキング用の口を開け、そこに手を突っ込んで本体を引っ張り込む。後半は入れにくくて、最初はけっこう格闘しましたね。
チェストベルトは幅の調整だけで、高さは変えられません。バーサライトパック20はここが調節できるので、買う前に見ておきたい違いです。値段が高くないぶん雑に扱えるのは気楽でした。
当時の実物と現行モデルの公式値を並べると、こうなります。
| 項目 | 2018年購入品(実測・当時) | 現行モデル(公式値) |
|---|---|---|
| 重量 | 105g | 93g |
| 価格 | 4,000円弱 | 6,200円(税込) |
| 容量 | 15L | 15L |
| 収納サイズ | 付箋ブロック程度 | 15×18cm |
| 背面寸法 | ― | 45cm |
8年で12g軽くなり、価格は上がりました。同じ製品名でも型番は変わっているので、重さと価格は買う時点の公式値で確かめてくださいね。
そして大事なのがここ。15Lクラスのパッカブルザックには背面長の展開がありません。背面寸法45cmの1サイズだけです。
つまり背面長で選ぶのは中型以上のバックパックの話。サブザックは容量と収納サイズで選ぶ、という住み分けになっています。ここを取り違えると、いつまでも決まらないので注意です。
適当に選んで失敗した僕の試着・交換の段取り
正直に言うと、僕も最初はかなり適当にギアを選んでいました。今は実測 → 試着 → だめなら交換という段取りを先に決めてから買うようにしています。

初めての富士山のときは、手持ちのテニス用ウェアとキャラバンの登山靴で登りました。ザックだけは店で背負って選んだのですが、そのときは「背面長」という言葉すら知らなかったです。
もちろん、サイズ表どおりで合うこともあります。山と道の5ポケットライトパンツは、身長166cm・体重59kgの僕がメンズSでジャストでした。公式のサイズ表どおりに選んで問題なかったパターンですね。
ただ、表では分からない部分も残ります。このパンツはテーパードがかかっていて、裾が登山靴の中に入り込むんです。靴に被せて履きたい人なら、ワンサイズ上という判断もありえるわけで。
だからこそ、試着できるなら店舗が一番だと思います。特に靴・ザック・シェルは、実測だけでは決めきれません。
店舗で見るポイントは決まっています。実際に山で着る中間着を持参して重ねた状態で羽織り、両腕を上げて裾が上がらないかを確認する。袖は手首が隠れる長さかどうか。靴は、実際に使うソックスを履いて試します。
試着できないときは、返品・交換の条件を先に確認してから注文するのが安全です。モンベルのオンラインストアは到着から8日以内・未使用でタグとパッケージが残っていることが条件になっています。(出典:モンベル オンラインストア『ご利用ガイド』)
自己都合のサイズ交換でかかるコストは、このとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 交換の期限 | 商品到着から8日以内(未使用・タグとパッケージが必要) |
| センターへの返送料 | 自己負担(追跡可能な運送便を使う) |
| 交換品の発送送料 | 交換商品の合計11,000円(税込)未満で550円(税込)、以上は無料 |
| モンベルクラブ会員 | 金額にかかわらず交換品の発送送料が無料 |
| 店舗受け取り | 送料無料。受け取りは入荷日から14日以内 |
モンベルクラブは入会金が無料で、年会費は1,500円(税込)です。通常購入の送料も、会員なら金額にかかわらず無料になります。
ざっくり言うと、11,000円未満の買い物を年に3回以上するか、サイズ交換の可能性があるなら年会費の元は取りやすい計算です。送料550円の3回ぶんで、ほぼ年会費と並びますからね。
送料と交換の手間だけで比べるなら、店舗受け取りを選んでその場で試着するのが個人的には一番ラクでした。受け取りの送料はかかりませんし、合わなければその場で相談できます。ただし店舗までの交通費や時間は別にかかるので、そこは人それぞれですね。
迷うサイズが2つあるときは、体の実測に近いほうを先に買って、合わなければ交換に回す。返送料と発送送料が発生しうる点をあらかじめ織り込んでおけば、慌てずに済みます。
通販で外さない順番
①試着できるなら店舗、②できないなら仕上がり寸法と手持ち服の平置き実測を突き合わせる、③どちらも無理なら返品・交換の条件を先に確認してから注文する。この順番で考えると、失敗はかなり減らせます。
なお、ここで挙げた数値や規定はあくまで目安です。商品改定でパターンが変わることもあるので、正確な情報は公式サイトの各商品のサイズ表と最新の案内をご確認ください。迷ったときは、店舗のスタッフに相談するのが確実かなと思います。
モンベルのサイズ感でよくある質問
モンベルのグローブはどのサイズを選べばいいですか?
グローブは服のサイズと無関係で、手囲いで選びます。公式の規格はXSが18.5〜20.5cm、Sが20.5〜22.5cm、Mが22.5〜24.5cm、Lが24.5〜26.5cmです。手囲いは、小指の付け根と手首を2:1に内分する点と生命線の始点を通るように、手のひらをひと回りして測ります。あくまで目安なので、購入前に商品ページのサイズ表もご確認ください。
登山靴とソックスのサイズはどう合わせますか?
モンベルのフットウエアは足長に加えてワイズも見ます。レギュラーモデルがEE〜3E、ワイドモデルが4E〜Fです。公式も「ソックスの厚みが変わるとフィット感も変わる」と案内しているので、実際に山で使うソックスを履いて試着するのが基本になります。ソックス自体はメンズがS22〜24cm、M24〜26cm、L26〜28cmと、足のサイズどおりの展開です。
モンベルの寝袋にもサイズはありますか?
あります。たとえばダウンハガー650は、レギュラーが適応身長183cmまで、ロングが198cmまでという設定です。ウェアのサイズ記号とは別で、適応身長で選ぶ形になります。丈が余ると温めるべき空間が増えるので、身長に合った長さを選ぶのが無難ですよ。
身長150cm前後でウィメンズXSでも大きいときはどうすればいいですか?
WIC.Tなどにはキッズ展開(130〜160)があり、大人用の最小サイズより小さい身長帯をカバーしています。バックパックも、チャチャパック・キトラパック・ヌプリパックには背面長を短くしたwomen'sモデル(身長145〜160cm対応)があります。無理に大人用の最小サイズへ合わせるより、こちらを試す価値はあると思います。
ウィメンズのサイズ規格が2種類あるって本当ですか?
本当です。公式が告知しているとおり、ウィメンズは2013年秋冬の新商品から適応身体寸法とサイズ展開の設定が変わりました。そのため旧規格の商品が残っている可能性があります。以前に買ったサイズがそのまま使えるとは限らないので、購入する商品ページのサイズ表を必ず見て判断してください。
モンベルのサイズ選びの要点まとめ
結局、普段どおりのサイズでよかったんだね。
そうなんです。自分の実測値を一度とっておけば、通販でもだいぶ迷わなくなりますよ。
モンベルのサイズ感は、大きめでも小さめでもありません。層ごとにゆとりを変えているだけなので、公式のサイズ表どおりに選ぶのが基本です。要点をまとめておきます。

- ウェアは基本ヌードサイズどおりでジャスト。重ね着ぶんは設計に織り込み済み
- 着用感を予測できるのは仕上がり寸法。手持ち服の平置き実測と突き合わせる
- RサイズはワンサイズUPではなく、着丈そのままで身幅(胸囲・胴囲)が2サイズ分広い
- 女性がユニセックスを選ぶなら、胸囲ではウィメンズMがユニセックスXSに近い
- US規格のブランドは1サイズ大きめが目安。国内規格との違いは胸囲の刻み
- 靴は足長とワイズ、グローブは手囲い、ザックは背面長で選ぶ
- 通販は8日以内・未使用が交換の条件。送料だけで比べるなら店舗受け取り+その場で試着が負担を抑えやすい
サイズ選びに絶対の正解があるわけではありません。ここに挙げた数値も目安なので、最終的には公式サイトのサイズ表と、できれば店舗での試着で確かめてみてください。あなたの山が少しでも快適になれば嬉しいです。
