こんにちは、YAMA-GO編集部のりょうです。関西を拠点に、北アルプスを中心にULスタイルで山を楽しんでいます。このブログ「YAMA-GO」では、実際に使ったギアのレビューや選び方、山のノウハウなんかを発信しています。
登山靴が水をはじかなくなってきたけれど、専用の防水スプレーは2,000円台のものが中心。ダイソーなら110円で並んでいて、正直これで済ませたいと思いますよね。
ただ、登山靴はいくつもの素材を組み合わせた道具です。安さだけで選ぶと、靴に合わないスプレーをかけてしまうかもしれません。
僕は初めての富士山から、キャラバンのゴアテックス靴「C1_02S」を履いてきました。槍ヶ岳の下山は1日中雨でしたが、靴への浸水はありませんでした。それだけに、この靴に何をかけるかは慎重に考えたいところです。
この記事では、ダイソー2品の公式表示とメーカーの手入れ指針をもとに、100均スプレーを使っていい登山靴とやめておく登山靴の線を引きます。容量あたりの値段や、1本で何回使えるかの目安も計算してみました。
- 100均防水スプレーが使える登山靴と使えない登山靴の見分け方
- ダイソーのフッ素系とシリコン系の違いと登山靴向きの選び方
- 1mL単価と70mLで何回分かから見た専用品とのコスパ比較
- 100均スプレーで失敗しない試し吹き・屋外・前日施工の手順
結論:100均防水スプレーは布の登山靴なら使える
結論から言うと、アッパー(甲の部分)が布だけでできた登山靴なら、100均の防水スプレーは表示どおり使えます。一方で、革や合皮が使われた靴、ゴアテックス入りの靴には専用品をおすすめします。
線を引く理由は、値段ではなく素材です。ダイソーの靴向け防水スプレーは2品とも、本革と合皮(人工皮革)を「使えない物」に挙げています。
「100均は容量が少ないから、結局割高」という声もあります。ところが1mLあたりで計算すると、今回比べた専用品(コロンブス アメダス3容量)より安い結果でした。節約したい気持ちは自然なもので、見るべきは靴との相性かなと思います。
110円で済むなら、どの登山靴も100均でいいんじゃないの?
僕もそう思いかけました。でも缶の「使えない物」の欄を見ると、そうとも言えないみたいですよ。
| 登山靴のタイプ | 100均スプレー | 主な理由 |
|---|---|---|
| 布(ナイロン・ポリエステル)だけのアッパー | 使える | 2品とも布地向けの製品 |
| 布+合皮の補強付き | 使わない | 合皮が対象外 |
| 革(スムース・ヌバック・スエード) | 使わない | 本革が対象外 |
| ゴアテックス入り(表地が布) | 応急処置まで | ゴアは水性スプレーを指定 |
僕が低山日帰りと縦走で専用品と使い分ける線引き
僕が線を引くときに見るのは、「靴の素材」と「失敗したときの痛手」の2つです。100均スプレーで済ませてよいのは、どちらも軽い場合だけだと考えています。
たとえば、低山の日帰りで履く布アッパーの軽いハイキングシューズ。ワークマンの「アクティブハイク」は1,900円で、アッパーはコーデュラ生地です。
こうした靴に2,420円の専用スプレーを買うと、スプレーのほうが靴より高くつく逆転が起きます。布だけの靴なら、100均で様子を見る選択は十分ありです。ただし補強部の素材は、タグやメーカーの仕様表で先に確かめてください。
反対に、北アルプスで履くのはゴアテックス入りのC1_02S。1万5,000円以下で買った靴ですが、雨の稜線を歩くなら浸水しないことが何より大事です。
110円の節約のために、この靴の表地を傷めるのは割に合いません。縦走用の靴には、メーカーの手入れ指針に沿った専用品を選ぶのが筋だと考えています。
- 布だけのアッパー×低山・日帰り:100均のフッ素系で様子を見る
- 合皮・革の補強がある靴:100均は使わず、対応素材の表示がある専用品
- ゴアテックス入り×縦走・雨の山行:ゴア推奨の水性スプレーなど専用品
自分の登山靴に100均は使える?素材別の判定
判定のカギは、アッパーに革・合皮・ゴアテックスが1つでも入っているかです。布だけなら表示上は使えて、革か合皮が入った時点で表示外になります。

素材は、ベロ裏のタグやメーカーサイトの「アッパー素材」欄で確認できます。登山靴は部位ごとに素材が違うので、甲だけでなくつま先とかかとも見てください。
| 登山靴のアッパー | フッ素防水スプレー | 防水スプレー(シリコン) |
|---|---|---|
| 布(メッシュ・ナイロン等)主体 | 表示上は使用可 | 表示上は使用可。白濁・変色の場合あり |
| 布+合皮の補強付き | 合皮部分は対象外 | 合皮部分は対象外 |
| ヌバック・スエード(起毛革) | 対象外(本革) | 対象外(本革) |
| スムースレザー | 対象外(本革) | 対象外(本革) |
| ゴアテックス入り(表地が布) | 表示上は可。ただしゴアは水性を指定 | 同左。白濁・変色の可能性も |
| つま先・かかとの巻きゴム、ソール | 「一部のゴム」が対象外 | 吹かない |
表の中で「使える」と言い切れるのは、布が主体の靴だけです。布の靴に見えても、補強部に合皮が貼られていれば表示外になるので注意したいですね。
ソールやつま先の巻きゴムには吹かないでください。ダイソーのフッ素品は「一部のゴム」を、アメダスもゴム素材を対象外にしています。
合皮補強付きや革の登山靴はなぜ表示外なのか
理由は、ダイソー2品がどちらも「ドライクリーニングできる布地」向けの製品だからです。フッ素品の公式ページは、本革・合皮・毛皮・絹などを変色のおそれがある物として挙げています。(出典:ダイソー公式ネットストア『フッ素防水スプレー』)
シリコン品の公式ページには、用途の記載がありません。それでも紹介記事が伝えるパッケージ表示では、天然皮革と合成皮革が対象外。2品とも、革には使わない前提の製品と考えてよさそうです。
「補強部だけ避けて吹けばいい」と思うかもしれません。ただ、2品は缶を約30cm離して全体に吹く製品です。霧は補強部にもかかるので、部分だけ避けるのは現実には難しいかなと思います。
そもそも革の登山靴は、手入れの主役が違います。ホグロフスとハンワグの公式ガイドでは、スムースレザーは靴用ワックスが主体。スプレーはあくまで補助の位置づけです。
起毛革(ヌバック・スエード)は撥水剤が主役ですが、本革に対応した製品を使うのが前提です。たとえばコロンブスのアメダスは、スムースレザー・スエード・ヌバック・合皮・布地への対応を表示しています。
革や合皮が使われた靴には、こうした対応表示のある専用品を選んでください。ゴム素材やエナメルなど、専用品にも対象外の素材はあるので、表示の確認は同じく欠かせません。
コロンブス アメダス
フッ素系エアゾール。スムースレザー・スエード・ヌバック・合皮・布地に対応と表示され、乾燥は15分以上が目安です。
価格目安:420mL 2,420円(税込・公式)
100均防水スプレーはゴアテックス靴に使える?
表地が布のゴアテックス靴なら、表示上は使えます。ただしゴア公式は靴の撥水に「水性のスプレー」を指定していて、ダイソー2品はどちらも溶剤とガスのエアゾールです。(出典:GORE-TEX公式『フットウェアのお手入れ』)
「使ってはいけない」とまでは書かれていない一方、メーカー推奨の手入れにも当てはまりません。表地の撥水を一時的に戻す応急処置、と割り切るのが現実的です。
ゴアテックス靴で水を止めているのは、表地の内側にあるメンブレン(防水透湿の膜)です。表地の撥水は、表地が水を吸わないための別の層。
表地が水を吸ってしまうと、靴の透湿性が落ちて中が蒸れやすくなります。メンブレンが無事でも足が湿っぽく感じるのは、この状態が一因です。
なお「シリコン系は透湿性を損なうから、ゴアテックスには不可」という説明もよく見かけます。ただ、東京都の公的な整理には透湿性の記述がありません。
モンベルも、シリコーン樹脂の自社スプレーに「防水透湿性素材の性能も損ないません」と表示。樹脂の系統だけで可否を決めるより、製品ごとの対応表示で選ぶほうが確実です。
僕なら、ゴアテックス靴には水性でゴアテックス対応と書かれた専用品を選びます。たとえばグランジャーズの「フットウェアリペルプラス」は水性で、GORE-TEX・eVent・レザー・ファブリックへの対応を公式に表示しています。
グランジャーズ フットウェアリペルプラス
水性・PFCフリー。GORE-TEX・eVent・スエード・ヌバック・レザー・ファブリックに対応と表示されています。
関連記事:ゴアテックスの登山靴に防水スプレーは必要?蒸れない選び方
ダイソーのフッ素とシリコン、登山靴向きはどっち?
布の登山靴に使うなら、見た目が変わりにくいフッ素系のほうが無難です。ただし擦れで落ちやすいので、こまめにはじき具合を確かめてかけ直す前提になります。

ダイソーの靴向け防水スプレーは、フッ素樹脂の「フッ素防水スプレー」と、シリコン樹脂の「防水スプレー」の2品。どちらも税込110円で、容量は紹介記事の製品表記で70mLです。
| 観点 | フッ素防水スプレー | 防水スプレー(シリコン) |
|---|---|---|
| 公式の材質表示 | 石油系溶剤、フッ素樹脂 | シリコン樹脂、ベンジン、LPG |
| 泥・皮脂汚れ(撥油) | はじく | 弱いかほとんど無い |
| 撥水の持続 | 摩擦で剥がれやすい | 剥がれにくい |
| 見た目への影響 | 変色は少ない | 白濁・変色の場合あり |
| 吹き付け距離 | 約30cm | 約30cm |
性質の違いは、東京都商品等安全対策協議会の整理にもとづいています。どちらが上というより、得意と苦手がはっきり分かれる組み合わせですね。
長持ちするなら、シリコンのほうがお得なんじゃない?
僕もそこで迷いました。見た目の変化をどこまで許せるかで、答えが変わりそうですよ。
フッ素系は泥汚れに強いが擦れで落ちやすい
フッ素樹脂は、水や油より表面張力が低い樹脂です。繊維を覆って水も油も粒にしてはじくので、泥や皮脂が付きにくいのが強み。
登山道の泥はねを考えると、この撥油性はありがたい性質です。ダイソーも公式に「繊維に絡みついているので、適度な通気性を保ちながら、水をはじく」と説明しています。
弱点は、摩擦で剥がれやすく、撥水の持続性が弱いこと。登山靴は一歩ごとに曲がり、岩や笹、土にも擦れます。山行のたびに撥水が弱まっていないか確かめる前提で考えておいたほうがよさそうです。
どれくらいもつかについて、ダイソー品を検証したデータは見当たりませんでした。紹介記事の検証も、スニーカーの左右で水のはじき方を比べた程度です。
そこで目安にしたいのが、ゴア公式の判断基準。水が玉にならず、表地に染み込むようになったら再施工のサインです。山行の前日に水を少したらして確かめると、かけ忘れを防げます。
シリコン系は長持ちでも白濁と変色に注意
シリコーン樹脂は水となじまない樹脂で、剥がれにくく撥水が長持ちしやすいのが特長です。擦れの多い登山靴には、この点だけ見ると魅力的に映りますよね。
ただし、生地の上で白く濁ったり、表面が変色したりする場合があると東京都の整理は指摘しています。濃い色の布靴ほど、白濁は目立ちやすいはず。
もう1つの弱点が撥油性です。樹脂そのものが油性なので、油をはじく効果は弱いかほとんどありません。皮脂や泥の油分に弱い点も覚えておきたいところです。
革やゴアテックスの靴にシリコン系を避ける根拠は、「革・合皮が対象外の表示」「白濁・変色のおそれ」「ゴアの水性スプレー指定」の3つです。
使うなら、まず目立たない部分に吹いて色の変化を確かめてください。白濁が気になる靴なら、最初からフッ素系を選ぶほうが安心かなと思います。
100均は割高?専用品との違いを数字で検証
容量あたりの値段で比べると、100均のほうが今回比べた専用品より安く、「結局割高」とは言えません。専用品との差がはっきり出るのは、値段よりも対応素材と使い方の表示です。

1mLあたりの値段はダイソーが専用品より安い
メーカー公式の税込価格(2026年10月時点)を容量で割ると、次のようになります。(出典:コロンブス公式『アメダス』製品ページ)
| 製品 | 容量 | 税込価格 | 1mLあたり |
|---|---|---|---|
| ダイソー フッ素防水スプレー/防水スプレー | 70mL | 110円 | 約1.6円 |
| コロンブス アメダス60 | 60mL | 880円 | 約14.7円 |
| コロンブス アメダス180 | 180mL | 1,870円 | 約10.4円 |
| コロンブス アメダス420 | 420mL | 2,420円 | 約5.8円 |
比べた中でいちばん割安な大容量のアメダス420と比べても、ダイソーの単価のほうが低い結果です。少量しか入っていなくても、量あたりで見れば100均は安いと言えます。
では、どんなときに100均が不利になるのか。考えられるのは次の3つです。
- 持続性の弱いフッ素系を山行ごとに重ね塗りし、本数が増える(それでも量あたりは安い)
- ハイカット2足を重ね塗りするなど、1回の作業で1本を使い切る
- 革・合皮など表示外の素材に使い、変色やシミで靴そのものを傷める
いちばん高くつくのは、3つ目のケースです。登山靴の入門帯は1.5万〜3万円ほどが相場とされます。110円の節約で靴を傷めては、元も子もないですよね。
70mLは何回分?登山靴1足の使用量を推定
ダイソーは、1本で何足分使えるかを公表していません。そこで、足数を公表しているコロンブスのアメダスから、1足あたりの量を換算しました。
アメダスの目安は、片足に約5秒吹き付けた場合の数字です。ノズルの噴射量や成分の濃さは製品ごとに違うので、ここからはあくまで推定として見てください。
| 前提 | 1足(両足)あたりの量(推定) | 70mLで塗れる回数(推定) |
|---|---|---|
| 紳士靴並み(布のローカット) | 約7〜9mL | 約8回 |
| ロングブーツ並み(大きめのハイカット) | 約17〜21mL | 約3〜4回 |
ミドル〜ハイカットの登山靴は、紳士靴より表面積が大きめです。ベロや縫い目まで処理すると、回数は表の2行の間に入ると見るのが自然でしょう。1本で塗れるのは、ざっくり3〜8回ほど(推定)が目安です。
アメダスが効果を高める方法として案内する「軽く吹く→15分乾かす→もう一度吹く」の重ね塗りをまねると、1回あたりの量はさらに増えます。ダイソー品の公式手順は「こまめに少しずつ」で、重ね塗りの案内はありません。山行のたびにかけ直すなら、1本は意外と早くなくなる計算です。
とはいえ、買い足しの負担は小さめ。容量の少なさは、値段の問題というより「切らしやすさ」の問題と考えるとよさそうです。
回数は公表値ではなく、アメダスの公式足数からの換算による推定です。実際の使用量は、靴の大きさや吹き方で変わります。
専用品との本当の差は効果より対応素材
専用品のほうが効き目が強い、と示す第三者の比較試験は見つかりませんでした。効き目の差を数字で語れる根拠は、今のところ無いというのが正直なところです。
確実に言える差は2つあります。1つは対応素材の表示、もう1つは使用足数やかけ直しの頻度といった使い方の目安が、公式に示されているかどうかです。
| 項目 | ダイソー2品 | コロンブス アメダス |
|---|---|---|
| 対応素材 | ドライクリーニングできる布地 | スムースレザー・スエード・ヌバック・合皮・布地 |
| 使えない素材 | 本革・合皮など | エナメル・毛皮・ビニール・ゴム素材など |
| 1本で何足分か | 公表なし | 容量・靴の種類別に公表 |
| かけ直しの頻度 | 公式ページで確認できず | 毎日履く靴で1〜2週間に1回 |
| 乾燥時間 | 「完全に乾燥」とのみ | 15分以上 |
対応素材の表示は、靴を傷めないための道しるべです。使い方の目安があれば、いつ何本買い足すかの計画も立てやすくなります。
布だけの靴なら、この差はほとんど問題になりません。革や合皮、ゴアテックスの靴では、この表示の差がそのまま専用品を選ぶ理由になるかなと思います。
安く済ませたい人向け、100均スプレーの使い方
100均スプレーで失敗しないコツは、素材を確かめ、汚れを落とし、試し吹きしてから屋外で前日にかけること。特に、玄関の中で吹くのはやめておきましょう。

試し吹きと屋外・前日施工で失敗を防ぐ
メーカー各社の公式手順を、100均スプレーで行う順に並べると次のとおりです。
- 靴の素材表示を確認する(本革・合皮・ゴムの部位があれば100均は表示外)
- 汚れを落として乾かす(汚れの上から吹いても定着しない)
- 目立たない部分で試し吹きし、色落ちや白濁が出ないか確かめる
- 風通しの良い屋外で、風上から約30cm離して少しずつ吹く
- 屋外で完全に乾かす。出発直前ではなく前日に施工する
- 水が玉にならず表地に染み込むようになったら、かけ直す
中でも大事なのが、屋外で吹くことです。東京都の報告書によると、都内で救急搬送に至った防水スプレーの事故18件では、使った対象は靴が最も多く約6割でした。都民アンケートでも、危害やヒヤリハットを経験した場所は玄関(室内)が最多です。(出典:東京都商品等安全対策協議会『防水スプレー等の安全対策』報告書概要(令和2年度))
玄関で靴に吹くのは、事故の事例に繰り返し出てくる使い方です。フッ素系もシリコン系も、吸い込むと肺に悪影響があるとされます。ダイソーも、マスクの着用と屋外での使用を求めています。
万が一、吹き付け中や吹いた後に息苦しさやせきが出たら、すぐに使用をやめて医療機関に相談してください。
風向きなら任せて!風上に立って吹けばいいんだね。
頼もしいです。缶を顔から離して、少しずつ吹くのも忘れずにいきましょう。
前日にかけるのは、乾燥の時間をしっかり取るためです。3Mジャパンの解説を紹介した報道でも、出かける直前ではなく前日のスプレーが勧められています。
朝に慌てて吹き、玄関先で乾かすという流れを避けられるのも前日施工のよさですね。乾かすときはドライヤーや暖房の熱を当てないでください。ゴア公式も、靴に直接熱を加えないよう案内しています。
セリアやワークマン品は成分表示で見分ける
セリアやワークマンの防水スプレーは、店頭で成分表示と「使えない物」の欄を見て判断するのが確実です。どちらも2026年10月時点で、公式の情報源から容量や成分を確かめられませんでした。
ワークマンでは「クイックドライ防水スプレー」の名で扱いがあると報じられています。ただ、公式オンラインストアでは容量・成分・価格が分からない状態でした。セリアも同じく、信頼できる情報源で製品仕様が見つかっていません。
ラベルで見るポイントは、次の表のとおりです。
| ラベルの項目 | 分かること | 登山靴での判断 |
|---|---|---|
| 成分(材質) | フッ素樹脂かシリコーン樹脂か | 布靴ならフッ素系が無難。両方入りの商品もある |
| 使えない物 | 本革・合皮・ゴムなどの対象外素材 | 革や合皮の補強がある靴には使わない |
| 用途 | 靴が対象に含まれるか | 靴の記載が無ければ使わない |
| 剤形 | エアゾール(溶剤)か水性か | ゴアテックス靴はゴア推奨の水性を選ぶ |
ワークマンの靴を履いているなら、靴とスプレーを同じ店でそろえたくなりますよね。その場合も、靴の素材タグとスプレーの対象素材を突き合わせてから買うと失敗しにくいです。
正確な仕様は、各メーカーの公式サイトや製品の表示をご確認ください。判断に迷うときは、靴を買った登山用品店やメーカーに相談するのが確実です。
100均の防水スプレーと登山靴のよくある質問
ダイソーの防水スプレーは何cm離して吹けばいいですか?
ダイソー公式ページは約30cmとしています。紹介記事には約20cmとするものもあり、パッケージの版で表記が違う可能性があります。手元の缶の表示を優先し、近づけすぎずに少しずつ吹いてください。
防水スプレーをかければ、雨の日も靴の中は濡れませんか?
濡れないとは言い切れません。防水スプレーの実際の働きは、表面で水を玉にしてはじく撥水です。ゴアテックス靴でも、汗が抜けきらない場合や履き口から水が入る場合は中が湿ります。スプレーは、表地が水を吸うのを抑える手入れと考えてください。
新品の登山靴にも防水スプレーは必要ですか?
LOWAは、新品は最初の山行前に追加の手入れは不要としつつ、撥水をリフレッシュするのは理にかなうとしています。ホグロフスは、布や合成素材の靴に使い始め前の撥水処理を勧めています。布の靴なら、最初の山行の前日に一度かけておくと安心かなと思います。
ダイソーの防水スプレーはレインウェアやザックにも使えますか?
フッ素防水スプレーの公式の用途には、傘・衣類・スキーウェアなどが含まれます(ドライクリーニングできる生地が対象)。ただしザックは、裏面にポリウレタンコーティングを施した生地が多くあります。モンベルのはっ水スプレーのように、コーティングした布製品を対象外とするスプレーもあるので、製品の取扱表示を先に確認してください。
100均の防水スプレーを吹いたあと、どれくらいで履けますか?
ダイソーは乾燥時間の数字を示しておらず、「屋外で完全に乾燥」とだけ案内しています。参考までに、アメダスは乾燥15分以上、PFAS不使用のアメダスNeoは約半日〜1日です。100均品も余裕を見て、前日にかけておくのがおすすめです。
まとめ:100均は布の登山靴に、革とGTXは専用品
結局、靴の素材を見れば決められるんだね。
そうなんです。値段より、タグの素材表示が決め手になりそうですよ。
100均の防水スプレーは、使える登山靴と使えない登山靴がはっきり分かれます。最後に要点を振り返っておきます。

- アッパーが布だけの登山靴なら、ダイソーの防水スプレーは表示どおり使える
- 革・合皮の補強がある靴は表示外。対応素材の表示がある専用品を選ぶ
- ゴアテックス靴はゴア推奨の水性スプレーが本筋で、100均は応急処置まで
- 布靴にはフッ素系が無難。擦れで落ちやすいので、はじきが弱まったらかけ直す
- 1mLあたりはダイソーが約1.6円で、比べたアメダス(最安約5.8円)より安く、70mLで3〜8回ほどが推定の目安
- 吹くのは玄関ではなく屋外で。試し吹きをして前日に施工する
安く済ませること自体は、まったく悪くない選択です。大事なのは、自分の靴の素材に合うかどうか。迷ったら靴のタグを見て、正確な情報はメーカーの公式サイトで確かめてください。最終的な判断に迷うときは、登山用品店のスタッフに相談するのもおすすめです。
