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登山靴をザックにくくりつける!外付けの基本と収納術

こんにちは、YAMA-GO編集部のりょうです。関西を拠点に、北アルプスを中心にULスタイルで山を楽しんでいます。このブログ「YAMA-GO」では、実際に使ったギアのレビューや選び方、山のノウハウなんかを発信しています。

今回は、僕自身も最初に知りたかった登山靴やアプローチシューズをザックにくくりつける方法について、まとめてみます。

登山口までの長い林道は歩きやすいアプローチシューズで歩いて、岩場の手前で重い登山靴に履き替えるスタイルは、足の疲労を減らすのにすごく効果的ですよね。でも、脱いだ方の靴をどうやって持ち運ぶかで悩む人は多いかなと思います。ザックに外付けして固定する方法を間違えると、歩くたびに靴がブラブラ揺れて体力を奪われたり、最悪の場合は木の枝に引っかかって落ちるなど、紛失してしまう危険性もあります。

この記事では、登山靴やシューズの安全な外付けのやり方や、カラビナを使った収納ギア、さらにはザックの中に賢くパッキングするコツまで、僕の失敗談も交えながら詳しく解説していきます。安全で快適な山行のために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • ザックに靴を外付けする際のリスクと安全な固定方法
  • 靴紐やストラップを活用した具体的な固定の手順
  • 外付けを快適にする専用ホルダーやポーチなどの便利ギア
  • ザックの内部空間を有効活用するパッキングのコツ

登山靴をザックにくくりつける基本と注意点

登山道や状況に応じて靴をザックの中に入れるか外付けするか収納場所を一時的に変える鉄則 [cite: 10, 11, 13, 14, 15]

登山靴やアプローチシューズをザックの外側に固定するのは、内部のスペースを節約できる一方で、歩行バランスを崩す原因になることもあります。

ここでは、外付けによって生じる物理的な影響と、それを防ぐための基本的な考え方について見ていきましょう。

外付けによる振り子効果とリスク

ザック外付けに潜む揺れによる疲労と、枝などに引っかかる滑落や紛失の2つの危険性を示すイラスト [cite: 4, 5, 6, 7, 8]

登山において、荷物はできるだけザックの中に収めて、重心を体の中心に近づけるのがセオリーですよね。

でも、泥だらけの靴を入れたくなかったり、そもそもスペースがなかったりして、外付けを選ぶ場面は多いかなと思います。

そこで一番気をつけたいのが、振り子効果(Pendulum Effect)です。一般的なマウンテニアリングブーツ(重登山靴)は片足で700gから1kg以上にもなります。

これがザックの横や背中でブラブラとルーズに揺れる状態になると、歩くたびに予測できない遠心力やねじれの力が持続的に体にかかってしまいます。

体幹への深刻なダメージ

岩場や細い尾根など、バランスが求められる場所で靴が揺れると、姿勢を保つために無意識に筋肉を過剰に使ってしまい、想像以上に腰や足が疲労します。最悪の場合、バランスを崩して滑落する危険性も高まります。

外付けをするなら、この揺れを完全に殺して、靴をザックにピタッと一体化(密着)させることが絶対条件になります。

フッキングによる紛失の危険性

整備された登山道を外れるバリエーションルートや、背の高い草木が生い茂る場所(藪漕ぎ)を歩くとき、外付けした靴はどうなるでしょうか。

実は、靴の凹凸や靴紐が、木の枝や岩の突起に引っかかる巨大な「フック」になってしまうんです。

急な斜面や藪の中で枝に引っかかった靴が、もしザックから引き剥がされてしまったら、そのまま谷底へ落ちてしまいます。山の世界ではよく「山の神々に奉納した」なんて冗談めかして言いますが、片方の靴を失うのは行動計画が完全に破綻する致命的なダメージです。

ハードな環境では一時的に中へ

激しい藪漕ぎが予想されるルートでは、どんなにザックがパンパンでも、あるいは靴が泥まみれでも、一時的にザックの雨蓋(リッド)の下やメイン気室の中にしまうことを強くおすすめします。

紐を活用した直接的な固定方法

専用のホルダーやポーチを持っていない状況で、一番確実なのは靴紐(シューレース)を活用した直接固定です。

単にザックの横に縛り付けるのではなく、万が一の脱落を防ぐ「冗長性(フェイルセーフ)」を持たせるのがコツです。要するに、「一つ外れてもすぐには落ちない仕組み」を作っておくってことですね。

具体的な結束の手順

まず左右の靴を揃えて、合計4本の靴紐の先端をすべて掴み、ひとつの強固な結び目でまとめます。

このとき、引っ掛かりが少なくて解けにくい「オーバーハンドノット(EDKと呼ばれる結び方)」を使うのがおすすめです。普通の固結びを両方の紐を束ねて行うイメージですね。

次に、結び合わせた靴をザックの側面に配置し、ザックのサイドについているコンプレッション(圧縮)ストラップを靴のアッパー(甲)部分に通して、ギュッと強力に締め込みます。これで物理的な揺れを抑えられます。

ストラップを使った落下防止策

ザック側面の紐で強力に抑え込む圧縮と、靴紐をザック本体の紐にくぐらせてまとめる連結の二段構えの固定方法 [cite: 17, 18, 19, 20, 21, 24, 25, 26]

さきほどのコンプレッションストラップで締め込むだけでもかなり安定しますが、それだけでは不十分です。

激しい動きの中で、もし靴がストラップからすり抜けてしまったら?その対策として、一つに結んだ靴紐のループ部分を活用します。

このループを、ザックの雨蓋の下を通すか、ザック本体にしっかり縫い付けられている別の頑丈なストラップにくぐらせておきます。これが自分自身に対する「ダミーコード(命綱)」の役割を果たします。

二段構えの安心感

この構造にしておけば、万が一コンプレッションストラップから靴が外れても、靴紐がザックに連結されているため、落下を確実に防ぐことができます。ちょっと手間はかかりますが、一番安心できる方法かなと思います。

アタッチメントによる拡張手順

多くの登山用ザックには、トレッキングポールやピッケルを固定するためのループやバンジーコード(ゴム紐)が標準でついていますよね。これを靴の固定に応用するのも賢い戦術です。

たとえば、ザック下部のピッケル用ループに靴の踵側(あるいはプルストラップにカラビナを通したもの)を引っ掛け、上部のバンジーコードで靴の甲や足首を留めます。上下からのテンションで靴をザック側面に密着させることができます。

もしザックの標準機能だけでは固定箇所が足りない場合は、サードパーティ製の拡張パーツを導入するのがおすすめです。

デイジーチェーン(ザック表面にある波状のテープ)に、ゴム紐付きのウェブドミネーターや、バックル式の結束ベルトを追加することで、自分が縛り付けたい場所に強固なアンカーポイントを作ることができます。

登山靴をザックにくくりつける便利ギアと収納

靴底を合わせて揺れを最小限にする専用ホルダーや、泥汚れを防ぎ行動中の風で乾燥させるメッシュ袋の活用 [cite: 28, 29, 30, 31, 32]

基本のロープワークやストラップ固定をマスターしたら、次はさらに快適に運搬するための専用ギアや、そもそも外付けをしないという選択肢にも目を向けてみましょう。

僕自身、いろんな方法を試してきましたが、状況に合わせて使い分けるのが一番だと感じています。

専用シューズホルダーの活用法

最近は、靴の持ち運びに特化した専用のホルダーがたくさん出ています。登山だけでなく、ジム通いや旅行などでも使い回せるので、一つ持っておくと便利ですよね。

個人的にすごく面白いなと思うのが、日本の「組紐(くみひも)」の摩擦技術を応用したエルネスト型のシューズホルダーです。

特殊な編み方の紐と金属製のスライダーだけで構成されていて、靴をホールドした上で付属のカラビナでザックに吊り下げます。これには主に2つの固定アプローチがあります。

  • ソール合わせ式:靴底同士を向かい合わせて紐を締め上げる方法。一番コンパクトにまとまります。
  • 甲での固定式:靴の甲に直接紐のループを引っ掛けて固定する方法。ハイカットの登山靴などボリュームがある靴で安定します。

使わない時は超コンパクト

専用ホルダーの良いところは、靴を履いている間はザックの中で全くかさばらないことです。体温調整で脱いだアウターを束ねるストラップとしても転用できるので、荷物を減らしたいULスタイルとも相性が良いですね。

外付け用収納ポーチのメリット

靴がむき出しのままだと、岩や木に引っかかるだけでなく、靴についた泥が自分の服や周りの登山者についてしまうという問題もあります。

これを防ぎつつ外付けのメリットを活かすには、ザックに外付けできる拡張収納ポーチやシューズバッグを使うのが最適解かなと思います。

たとえば、丈夫な帆布製のトレッキングシューズケースなら、外部の衝撃から靴をしっかり守ってくれます。一方で、通気性を重視するなら全面メッシュ素材のサブポーチもおすすめです。

メッシュポーチなら、泥汚れが周りに付くのを防ぎつつ、行動中の風を受けて濡れた靴の自然乾燥を促せるという大きなメリットがあります。

パッキングによる内部空間最適化

これまで外付けの話をしてきましたが、重心の安定、引っ掛かり防止、天候からの保護……これら全ての条件を満たす究極の解決策は、「靴をザックの中に完全にパッキングする」ことです。

「え、あんなデカいブーツ、絶対入らないよ!」と思うかもしれませんが、高度なパッキング術を使えば可能になります。

テトリス・メソッドの活用

靴の中に柔らかい衣類を限界まで詰め込んで空間をなくし、靴の硬さを利用して壊れやすい物を守るテトリス収納 [cite: 34, 35, 36, 37, 38, 39, 40]

形が変えられない固い登山靴を入れるとき、靴の中の「足が入る空間」をデッドスペースにしてはいけません。ここを収納スペースとして使うのが通称「テトリス・パッキング」です。

靴の中に、靴下や予備の下着、フリースなど、柔らかくてシワになってもいい衣類を限界まで詰め込みます。要するに、巨大な靴そのものを「パッキングキューブ(圧縮袋)」として使うってことです。

さらに、靴を汚れ防止の袋に入れた上で、靴の中にモバイルバッテリーや眼鏡ケースなどの壊れやすいものを入れれば、靴の硬い素材が「ハードケース」の役割も果たしてくれます。

配置の基本(ゾーニング)

歩行バランスを保ち後ろへ引っ張られる力を防ぐため、重い登山靴はザックの背中側の中央である肩甲骨の間に配置する [cite: 42, 44, 45, 46]

重い靴をザックに入れる時は、「ゾーン2(背中側の中央部)」に配置するのが力学的に一番安定します。重心を肩甲骨の間に近づけることで、後ろに引っ張られる力を最小限に抑えられます。

また、アプローチシューズ自体を、かさばるスニーカーではなく、ヒールを潰してフラットに圧縮できる超軽量なトレイルランニングシューズなどに変える(ライトウェイト・アプローチ)のも、現代のパッキングの主流になりつつあります。

雨や泥汚れを防ぐエチケット

雨天時は水溜まりを防ぐため必ず靴を逆さまに固定し、下山後は泥を落として防水袋に入れる推奨策 [cite: 48, 50, 51, 52]

山では急な雨に降られることもありますよね。ザックに外付けした靴の開口部(足を入れるところ)が上を向いていると、バケツのように雨水が溜まってしまい、いざ履き替える時に悲惨なことになります。

雨天時は必ず「逆さま」に!

雨が降ってきたら、靴を必ず逆さま(アウトソールが上、履き口が下)にして固定し直してください。さらに、通常より一回り大きなザックカバーを使って、靴ごとすっぽり覆ってしまうのが確実な防衛策です。

また、下山後に泥まみれの靴を持ったまま、電車やバスなどの公共交通機関に乗ったり、友達の車に乗せてもらったりすることもあります。

この時、山の泥を街や車内に落とさないのは、登山者としての最低限のエチケットですよね。

撥水機能と止水ファスナーがついた高性能なシューズ専用収納バッグを用意しておけば、泥や水分の漏れを完全にシャットアウトできます。これに入れておけば、そのまま清潔な車のトランクや部屋のクローゼットにも気兼ねなく置けるので、一つ持っておくと本当に重宝しますよ。

登山靴をザックにくくりつける総括

外付けでも中に入れても揺れを完全に殺して靴とザックを一つの塊にするのが最も安全で疲れない持ち運び方であるという究極の鉄則 [cite: 54, 55, 56]

登山靴やアプローチシューズの持ち運びは、一見地味なテーマですが、登山中の疲労度や安全性に直結するとても重要な要素です。

振り子効果を防ぐための確実な固定、フッキングリスクの回避、そしてパッキングの工夫など、自分に合ったスタイルを見つけていくのも山の楽しみの一つかなと思います。

また、どんなに上手にくくりつけても、下山後のケアを怠ると高価なギアの寿命を縮めてしまいます。泥を落とし、靴紐を洗い、風通しの良い日陰でしっかり乾燥させるというメンテナンスも、セットで習慣づけていきましょう。

【免責事項とお願い】

この記事で紹介した固定方法やパッキング理論は、あくまで僕の実体験や一般的な目安に基づくものです。実際の山行では、ご自身の体力、ザックの形状、ルートの状況に合わせて柔軟に対応してください。また、装備の不具合や体に痛みがある場合など、最終的な判断や安全管理については専門家や登山用品店のスタッフにご相談いただくことをおすすめします。

状況に応じた最適な持ち運び方をマスターして、より快適で安全な登山を楽しんでくださいね!

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