こんにちは、YAMA-GO編集部のりょうです。関西を拠点に、北アルプスを中心にULスタイルで山を楽しんでいます。このブログ「YAMA-GO」では、実際に使ったギアのレビューや選び方、山のノウハウなんかを発信しています。
登山用のザック選びって正直迷いますよね。今回は僕が実際に使ったり、仲間が使っているのを見てきた中から、ノースフェイスの登山ザックをタイプ別に整理してみました。
初めての登山でザックにノースフェイスを選びたいけれど、どのモデルが良いか分からないという声はよく聞きます。また、日帰りやテント泊といった用途別の容量の選び方や、レディースモデルの特徴について悩んでいる方も多いですよね。この記事では、そういった疑問に寄り添いながら、あなたにピッタリの相棒を見つけるお手伝いができればと思います。
- ノースフェイスの登山用ザックが初心者から上級者まで支持される理由
- 定番のテルスと高通気モデルのウラノスの機能的な違い
- 日帰りからテント泊まで用途に応じた適切な容量の選び方
- 安全で快適な山行のための正しいフィッティングと活用術
登山のザックにノースフェイスが人気の理由

街中でもよく見かけるノースフェイスですが、山岳ギアとしての実力は本当に本物です。なぜこれほどまでに多くのハイカーに愛されているのか、その理由と代表的なモデルの特徴から見ていきましょう。

初心者におすすめな定番のテルス
登山のファーストザックとして、個人的に真っ先におすすめしたいのが「テルス(Tellus)」シリーズです。僕の周りでも、最初はこのテルスから登山を始めたという仲間がたくさんいます。
テルスシリーズの最大の特徴は、背中への密着感の高さと使い勝手の良さです。背面には肉厚なEVAフォームが採用されていて、背中の曲線にぴったりとフィットしてくれます。これによって荷物の重心が体に寄り、歩行中のブレが少なくなるんですよね。岩場などを歩く際にもバランスを崩しにくいので、登山に慣れていない初心者の方にとって非常に心強い構造と言えます。
また、テルスは全体的に細身のシルエットに設計されています。これはデザイン面だけでなく、狭いヤブ道や岩場でザックが障害物に引っかかってバランスを崩すリスクを減らすという、安全面での大きなメリットがあります。ウェアに合わせやすいアースカラーが多いのも、嬉しいポイントですよね。
夏山登山で涼しいウラノス
テルスが密着感重視のスタンダードなら、「ウラノス(Ouranos)」シリーズは、テクニカルで快適性重視のモデルです。日本の高温多湿な夏山を登るなら、このモデルの恩恵は計り知れません。
最大の違いは背面の構造です。ウラノスは背中に直接ザックが触れないよう、強靭なメッシュパネルを張った「トランポリン構造」を採用しています。背中とザックの間に物理的な空間ができるので、風が通り抜けてとにかく涼しいんです。
さらに、ウラノス45のような中型〜大型モデルになると、トランポリン構造でありながら背面長の無段階微調整機能がついています。これは本当に画期的で、涼しさと完璧なフィッティングを両立させた素晴らしいテクノロジーですね。少し経験を積んで、夏のアルプス縦走などに挑戦したい中級者以上の方に、強くおすすめしたいモデルです。

日帰りハイキング向け容量
日帰りハイキングに持っていくなら、だいたい20〜30Lクラスの容量が使いやすいです。このクラスなら、お弁当や水筒、雨具、ちょっとした防寒着を入れても少し余裕があります。
ノースフェイスのラインナップで言えば、「テルス25(容量26L)」や「ウラノス25(容量26L)」がまさにドンピシャのサイズ感です。どちらも荷室へのアクセスがファスナーで大きく開く「パネルローディング式」なので、パッキングの技術があまりなくても、底の方にある荷物をサッと取り出せます。
特にテルス25は、登山用のウエストベルトを取り外せるギミックが備わっています。下山後や普段の街使いで紐がブラブラして邪魔になる…という悩みを解決してくれるので、平日から週末までシームレスに使えるのが魅力ですね。
テント泊や小屋泊の選び方
山小屋で1〜2泊するなら35L〜40Lクラス、テント泊や数日の縦走を視野に入れるなら45L〜50Lクラスの容量が必要になってきます。
荷物が重くなればなるほど、「肩で背負う」のではなく「腰で支える」ことが重要になります。テルスの35L以上のモデルやウラノスの大型モデルになると、分厚いクッションで無理に緩和するのではなく、骨格全体で荷重を分散する設計がされています。
フロント部分から直接メイン荷室にアクセスできるポケットや、ヒップベルトの大型収納など、パッキングを崩さずに行動食や防寒着を取り出せる工夫が随所に施されているので、長時間の山行でもストレスなく歩き続けられます。
レディース専用モデルの特徴

女性の方で「海外ブランドのザックは背面長が長すぎる」「ショルダーベルトが胸のあたりで浮いてしまう」と悩んでいる方は意外と多いです。そんな方には、ノースフェイスのレディース専用モデル(W テルス30、W テルス42など)を試してみてほしいですね。
これらは単にサイズを小さくしただけでなく、女性の平均的な骨格に合わせて背面長やハーネスのカーブが最適化されています。僕の山仲間の小柄な女性も、レディース専用モデルを使い始めてから「肩への食い込みが減って、すごく楽になった!」と喜んでいました。
スリムなシルエットのおかげで、背負った後ろ姿も大きさを感じさせず、すっきりとまとまって見えるのもポイントが高いですよね。
比較で選ぶノースフェイスの登山用ザック
ここからは、より専門的なアクティビティに向けたモデルや、日常生活との境界線を無くすデイパック、そして見落としがちなアクセサリーについて比較しながら掘り下げていきます。
軽快なファストパッキング

最近、装備を極限まで軽くしてスピーディーに山を歩く「ファストパッキング」やUL(ウルトラライト)スタイルが人気ですよね。僕もこのスタイルが大好きなのですが、ノースフェイスからは「SUM 35(サム35)」や「SUM 45」という尖ったモデルが出ています。
このザック、本体に中身が透けて見える「ナイロンモノメッシュ」という素材を使っているんです。これだけだと雨で濡れそうですが、実はメイン気室の中に防水仕様のパックライナーが標準装備されているダブルウォール(二重)構造になっています。
つまり、外側のメッシュは疎水性で水を弾き、内側のライナーで完全に防水するという仕組みです。雨でザックの生地が水を吸って重くなるのを防いでくれるので、悪天候でも常に軽い状態を保てるという、まさにUL思考の塊のようなギアですね。行動中にザックを下ろさずに補給ができるポケット類も充実しています。
重装備を支える大型モデル
50Lを超える重装備での長期縦走や冬山登山となると、サスペンションの機械的な構造が勝負を分けます。ノースフェイスの大型モデルである「テラ(Terra)55」や「グリフィン(Griffin)65」は、大荷重を支えるための特別なシステムを搭載しています。
テラ55には、背面長を正確に設定できる「OPTI FIT」機能が備わっています。そしてグリフィン65になると、歩行時の骨盤の動きに合わせてヒップベルトが可動する「DynoCarry(ダイノキャリー)」という上位システムが搭載されます。これによって、歩行のリズムを崩さずに重さを逃がしてくれるんです。
街使いと兼用のデイパック

「山には年に数回しか行かないから、普段の通勤や通学でも使える頑丈なリュックが欲しい」という方もいると思います。本格的な登山ザックの枠からは少し外れますが、ノースフェイスのリュックはその点でも非常に優秀です。
代表的なのが「シャトルデイパック」や「ホットショット」です。特にホットショットは、クラシカルなアウトドアデザインでありながら、内部のオーガナイザーが充実していてPCの持ち運びにも便利です。
登山ザックの開発で培われた荷重分散技術(ショルダーハーネスのクッション性など)がしっかりとフィードバックされているので、重い参考書やノートPCを入れても疲れにくいんですよね。軽い低山ハイキングくらいなら、こういった汎用デイパックでも十分に楽しめます。
雨対策に必要なレインカバー

山の天気は変わりやすいので、雨対策は絶対に妥協してはいけません。中の防寒着やシュラフが濡れてしまうと、最悪の場合、低体温症などの命に関わる事態に繋がります。
テルスやウラノスなど、多くのモデルには専用のレインカバーが標準装備されていますが、大型ザックなどで別売りになっている場合は、必ず純正のスタンダードレインカバーを用意しましょう。
レインカバーは使っていくうちに防水性が落ちる消耗品です。定期的に撥水スプレーでメンテナンスをすることをおすすめします。
登山用ザックはノースフェイスで決まり

ノースフェイスの登山用ザックは、容量が違うだけでなく、想定される気候やユーザーの経験値、体格に合わせて本当に緻密に設計されています。
最初の相棒を探しているなら堅牢で使いやすいテルス、夏の暑さを乗り切る快適さを求めるならトランポリン構造のウラノス、そしてより軽量化を目指すならSUMシリーズと、自分のスタイルに合わせて選ぶ楽しさがありますよね。
ザックは山の中での「家」であり「相棒」です。自分に合った最適なモデルを選べば、体の疲労は驚くほど軽減され、もっともっと登山の楽しさに没頭できるはずです。なお、製品の仕様や価格はアップデートされることがあるため、購入前には正確な情報を公式サイトでご確認ください。ぜひお気に入りのノースフェイスのザックを見つけて、最高の山旅に出かけてみてくださいね!