こんにちは、YAMA-GO編集部のりょうです。関西を拠点に、北アルプスを中心にULスタイルで山を楽しんでいます。このブログ「YAMA-GO」では、実際に使ったギアのレビューや選び方、山のノウハウなんかを発信しています。
サロモンのクイックレース、歩いているうちに緩んでくると地味にストレスですよね。休憩のたびに引き直したり、ロックがポケットから飛び出していたり。山の上だと、このまま歩いて大丈夫かなと不安になるかなと思います。
僕自身が山で履いてきたのは、通常の靴紐のキャラバン C1_02S です。なのでクイックレースの話は、サロモン公式の手順とユーザーの報告を突き合わせて整理した内容になります。そのうえで、登山の行程に当てはめた締め直し方や、合わない人への正直な判断までまとめました。
先に結論を言うと、緩みは、ロックの位置と締める順番を見直すだけでも抑えやすくなります。紐の毛羽立ちやロックの摩耗なら、交換キットで直せます。まずは原因を切り分けるところから始めていきましょう。
- クイックレースが緩む・ほどける3つの原因と見分け方
- ポケットを空けてから締める緩まない手順と余り紐の収納
- 交換のサインとクイックレースキットの付け方・山での応急処置
- 登山でのデメリットと通常紐モデルを選んだ方がよい人
サロモンのクイックレースが緩む原因は3つ
クイックレースが緩む原因は、ロックのずれ、ポケットからの飛び出し、紐とロックの摩耗の3つに分けられます。結び目が無いので、普通の靴紐のように「ほどける」ことは構造上ありません。

メーカーは緩みの原因を公表していません。ここでは公式の手順とユーザーの報告を突き合わせて整理しています。緩まないという報告も同じくらいあるので、個人差がある前提で読んでくださいね。
歩いているうちにほどけるって聞いたけど、結んでないのにどうしてほどけるの?
結び目が無いので、ほどけるというより緩んでいるみたいです。原因は3つに分けられるので、症状ごとに見ていきましょう。
| 症状 | 起きていること | 対処の方向 |
|---|---|---|
| 歩くうちに全体がじわじわ緩む | ロックが靴から離れる方向へ少しずつずれる | ロックを足側まで下げきり、ポケットに収める |
| ロックと余り紐がぶらぶらする | 余りが長い・ポケットに入りきっていない | 締める前にポケットを空け、余りを短く保つ |
| ロックを下げても止まらない | コードの毛羽立ち・ロックの劣化 | 交換キットでコードとロックを替える |
自分の症状が表のどれに近いかで、やるべきことが変わります。上の2つは締め方で直せることが多く、3つめは部品の寿命のサインです。
結び目がないのでほどけずロックがずれて緩む
クイックレースは、1本の細いコードを引いてロックで止める仕組みです。結び目が無いので、蝶結びが崩れて「ほどける」現象は起きません。
通常の靴紐は、着地の衝撃と余った紐の揺れで結び目が少しずつ動きます。そして、ある瞬間に一気にほどけるもの。クイックレースには、この崩れる結び目そのものがありません。
その代わりに起きるのが、ロックが靴から離れる方向へ少しずつずれる緩みです。原因はロック内部の摩擦不足と推測されています。岩や段差の多い道で目立つとの報告もあります。
ロックが足から離れたままだと、その隙間ぶんコードに遊びが残ります。最初にロックを下げきれていないと、歩き出してすぐ緩んだように感じるかもしれません。
「ほどけた」と感じたら、まずロックが足から離れる方向へずれていないかを確認しましょう
ロックと余り紐がポケットから飛び出す
2つめの原因は、ロックと余り紐がタンのポケットに収まらず、外に出ていることです。外にぶら下がったロックは、歩く振動や草木への引っかかりで動きやすくなります。
飛び出す理由は主に3つ。余ったループが長すぎる、そもそもポケットに入りきっていない、そしてポケットの口が紐の張力でふさがっている、のどれかです。
見落としやすいのが3つめ。コードを強く引いた後はタンが引っ張られ、ポケットの口がふさがりやすくなります。ポケットが張力で詰まり、ループが外に出ると報告されたモデルもあります。
垂れた紐は、岩や階段、草木に引っかかります。サロモンの日本公式 FAQ でも、垂れたままだと転倒の原因になると注意されています。
ロックを下げても止まらないのは紐の毛羽立ち
ロックを下げてもすぐ戻る、押さえていないと滑る。この状態は締め方ではなく、コードの毛羽立ちやロックの劣化を疑います。
コードは、砂や細かい砂利が多い道で擦れて毛羽立ちやすい部品です。ユーザーの報告では、約500マイル(約800km)で毛羽立った例がありました。
ただ、距離はあくまで一例です。歩く道や使い方で大きく変わりますし、長年壊れていない人もいます。距離より、表面の状態で判断するのが現実的です。
表面が白っぽく擦れていたら、ロックが効きにくくなる前兆。交換の判断と方法は、後半の章でサイン別にまとめています。
緩まない締め方と登山の下り前の締め直し
緩まない締め方の答えは、ポケットを空ける→均等に引く→ロックを下げきる→ロックごとポケットへの順番です。登山では、これに長い下りの前の締め直しを足します。

サロモン公式の手順を、緩み対策として効く順に並べると次のとおりです。(出典:Salomon公式『How to Use the Salomon Quicklace System』)
- レースポケットを手が届く状態に空けておく
- コードを引いて、足全体を均等に包むように締める
- ロックを足の方へ滑らせ、好みの締まり具合まで下げる
- 余ったコードとロックをポケットに押し込む
どれも数秒でできる操作です。ただ、順番を入れ替えるとポケットがふさがったり、ロックが浮いたままになったりします。
引っぱるだけで締まるなら、順番なんて気にしなくていい気がするけど…
実は、ポケットを先に空けておくかどうかで収まりが変わるみたいなんです。順番の意味を一つずつ確かめてみましょう。
ポケットを空けてから甲で均等に引きロックを下げる
最初にやるのは、タン上部のポケットを空けておくことです。公式はわざわざ「ポケットを手が届く状態に空けたまま」と書いています。
先に口を開けておく理由は、原因の章で見たとおりです。締める前に、指がポケットの奥まで入るかを一度確かめておくと確実です。
次に、コードを引いて足全体を均等に包みます。コードはアイレットを滑車のように通っているので、引けば甲から足首まで同じ張りで締まります。
最後に、ロックを足の方へ滑らせて締まりを決めます。原因の章で触れたとおり、ロックは足に当たるところまで下げきるのが緩み対策の要です。
下げきったら、ロックが甲に軽く当たる手応えがあるか、コードにたるみが残っていないかを指で確かめてください。ここで遊びを残さないことが、歩き出してからの緩みを減らします。
締めすぎにも注意
コードはほとんど伸び縮みしないので、締めすぎたら自分で緩め直す必要があります。公式 FAQ も、締めすぎは血流を妨げ痛みの原因になるとしています。逆に緩すぎると脱げやすく、捻挫や転倒のリスクが高まります。
緩めるときは、まずポケットからロックとコードを出します。コードの端をピンと張り、「S」ボタンを押しながらロックを靴から遠ざけてください。
ボタンを押さずに引っ張らないのがコツです。立ったまま強く引いて、樹脂のロックが割れた例があります。
余り紐はロックごとポケットにしまう
締め終わったら、余り紐だけでなくロックもポケットに入れます。入れたら上から軽く押さえて、ロックの角が口からはみ出していないかを確かめましょう。
日本公式 FAQ が示す余り紐の処理は2通りです。基本はシュータンの収納ポケットに入れる方法。ループが詰まって収まりきらない時は、もう一つの「シューレースの下をくぐらせて固定」する方法に切り替えます。
ポケットに入れてもループが出てくるなら、余りが長すぎるのかもしれません。紐の長さは、後で触れる交換のタイミングで詰めることもできます。
藪の多い道や岩場の手前では、ポケットにきちんと収まっているかを一度見ておくと安心ですよね。休憩から歩き出す時の確認に組み込んでおくと、忘れにくくなります。
公式手順外の工夫
緩みに悩むハイカーの間では、ロックの上の余りでスリップループ(引き解け結びの輪)を作る方法も挙げられています。ロックのずれを止めるための工夫です。公式の手順には無いので、試すなら自己責任で。ポケットに収まるかも確認してください。
下りの前は全体を締め直しかかとを奥に収める
長い下りに入る前は、全体を一段強めに締め直し、かかとを靴の奥に収めます。つま先が靴の先に当たるのを防ぐためです。
クイックレースは足首だけを強める締め分けができません(理由は最後の章で)。そのため下りは、全体を締め直して対応します。
やり方は、ロックを緩めてかかとを地面にトントンと当て、ヒールカップの奥に収めるところから。全体を一段強めに引いたら、立って体重を少し前にかけてみます。
つま先が靴先に当たらず、甲も痛まないことを確かめてから、ロックを足側へ下げきってください。当たるなら締めが足りない可能性があり、痛むなら締めすぎのサインです。締め直してもつま先が当たるなら、サイズや足型が合っていないことも考えられます。
下りでつま先が当たる辛さは、僕も身にしみています。初めての富士山では、8合目から続く砂利の坂で、ひたすら足でブレーキをかけ続けました。
下山後は足の親指と小指に負担がきて、両足で5箇所の水ぶくれ。トレッキングポールも持っておらず、下りの足元対策の大切さを痛感した山行でした。
締め直しの節目は、通常の靴紐と同じ考え方が使えます。
| 締め直すタイミング | ねらい |
|---|---|
| 歩き始めて5〜10分後・最初の休憩 | 足と靴がなじんで出た初期の緩みを取る |
| 長い下りに入る前 | 全体を締め直し、足の前ずれを止める |
| 休憩のたび | 緩みとむくみの両方を吸収する |
| 靴が濡れた後 | 素材が伸びて出た緩みを取る |
クイックレースの良いところは、締め直しが速いこと。ポケットから出してロックを下げ直すだけなので、休憩のたびに数秒で済みます。緩みやすい弱点は、こまめに締め直せる手軽さで補えます。
行動中は足がむくみ、幅と厚みが増えます。朝の締め具合のままだと、午後は圧迫が強くなりがち。締め直しは、きつくなりすぎを逃がす作業でもあります。
締めすぎて甲が痛む・しびれる時はすぐ緩めてください。親指と人差し指の間のしびれは、神経が圧迫されたサインのことがあります
紐が切れた・ロックが壊れた時の交換方法
紐が切れた・ロックが壊れた時は、サロモン純正の QUICKLACE KIT でコードとロックを丸ごと交換できます。自分で付けるか、サービスセンターに頼むかの2択です。

日本公式 FAQ でも、クイックシューレースは交換できると回答しています。ただしモデルによっては、同じ取り付け方法では付け替えられない場合があるそうです。
紐が切れたら、靴ごと買い替えなきゃいけないの?
純正の交換キットがあるので、靴はそのまま使えます。自分で付けるか店に頼むか、先に決めておくと安心ですよ。
交換のサインは毛羽立ち・ロックの滑り・ひび
交換を考えるサインは、毛羽立ち・ロックの滑り・ひびの3つです。完全に切れる前に気づければ、山の上で困らずに済みます。
| サイン | 判断 |
|---|---|
| コードの表面が毛羽立つ・白っぽく擦れる | ロックが止まりにくくなる前兆 |
| ロックを下げてもすぐ戻る・滑る | ロックかコードの摩耗。キットなら両方が新品になる |
| ロックや末端パーツにひび・割れ | 山で完全に壊れる前に交換 |
| コードが切れた | 交換キットで直る |
公式 FAQ は、使用前点検の対象に「靴紐、クイックシューレース、フック」の破損・緩みを挙げています。長くしまっていた靴は、特に入念に見ておきたいところです。
山行前にコードの表面とロックのひびを目で見て、指でなぞる。それだけでも、点検の第一歩になります。
クイックレースキットの付け方と店に頼む場合
自分で交換するなら、QUICKLACE KIT とハサミ、ライターがあれば作業できます。作業前に公式の修理動画を見ておくと迷いにくいです。
キットは日本公式ストアで1,100円(品番 L47379700・ワンサイズ)。対応は「Salomon フットウェアとノルディックスキーブーツ」とされ、個別の対応モデル一覧は公式ページにありません。(出典:サロモン公式オンラインストア『QUICKLACE KIT』)
海外の販売店の表示では、コードはケブラー(または高強度ナイロン)製で長さ145cm、1足分です。布や革の柔らかいループの靴は、コードが擦り切るので不向きとされています。
公式の修理動画の流れは、次の4工程です。一般的なシューズと XA PRO 3D では通し方が少し違うので、自分の靴に近いほうを見てください。(出典:Salomon公式『How to Repair your Salomon Quicklace』)
- 古いコードを外す
- 新しいコードの先端を整えて通す
- ロックを組み付ける
- 末端のコネクターを取り付ける
国内のユーザーの取り付け記録では、もう少し具体的な手順が紹介されています。
- 先端のループを切り、ライターで炙る(炙りすぎると透明ガイドに通らない)
- アイレットにコードを通し、ロック(台形の黒いパーツ)を通す
- 足を入れて締めた状態で長さを決め、余分を切る
- 末端パーツにコードを通して結び目を作り、くぼみに押し込む
- 2つのパーツをカチッと閉じる
慣れれば片足約5分という記録がある一方、付属の説明図が分かりにくいという声も。結び目をコネクターに収める工程が一番難しいとされ、ペンチで結び目を締めた例もありました。
長さを詰めるなら交換時がチャンスですが、切りすぎると戻せません。少し長めに切り、締めた状態で確かめてから詰めるのが無難です
自分でやるのが不安なら、店に頼む方法もあります。日本公式 FAQ は、サービスセンターでの交換作業に対応すると回答しています。
費用や日数は FAQ に書かれていないので、購入店か問い合わせ窓口で確認してください。経年劣化や消耗品の交換は、保証の対象外と保証規定にあります。コードの擦り切れは、原則として自費になると考えておくとよさそうです。
キットは改良で部品構成が変わっていて、新しいキットは旧版より部品が少ないという声もあります。正確な仕様は、サロモン公式サイトや正規取扱店で確認してくださいね。
サロモン QUICKLACE KIT
切れた・毛羽立ったコードとロックを丸ごと替えられる純正の交換キット。1足分で、ハサミとライターがあれば自分で付けられます
価格目安:1,100円(日本公式ストア)
山で切れた時は細引きで下山まで代用
山の上で切れたら、細引きをアイレットに通して普通に結び、下山までしのぎます。あくまで一時しのぎで、下山後にキットで直す前提です。
予備として、交換キット一式か、テントのガイラインのような細引きを持っていく人がいます。荷物を増やしたくない UL 志向の僕としては、軽い細引きが現実的な備えかなと思います。
ロックだけが壊れた場合は、コードをタンの紐の間に折り返して通し、張りを保って歩けた例があります。約6マイル(約10km)を歩き切ったという報告です。
どの方法でも、きつく固定しすぎると足が圧迫されます。時々緩めて様子を見ながら、無理をせず下山してください。
紐が切れた状態で、岩場や長い下りが先に残っていることもありますよね。そんな時は先へ進むより、引き返す判断も大事にしたいところです。
クイックレースは登山で不安?デメリットと向き不向き
登山でクイックレースが不安かどうかは、部分的な締め分けが要るかどうかで決まります。整備された道の日帰り中心なら十分使えて、足首まで固定したい人には通常紐のモデルが向いています。
絶対にこれが正解という話ではありません。構造の違いを知ったうえで、自分の山行に合うほうを選びましょう。
結局、山ではクイックレースと普通の紐、どっちが安心なの?
僕は通常紐のハイカット派ですが、どちらが上というより山行しだいですね。違いを表で並べてみます。
| 観点 | クイックレース | 通常の靴紐 |
|---|---|---|
| 締める速さ | 引いてロックを下げるだけ。休憩ごとに数秒 | 結び直しに時間がかかる |
| 部分的な締め分け | できない(張力が全体で均一) | できる(甲はゆるめ・足首は強めなど) |
| 行動中の緩み | ロックがずれて緩むという報告がある | 結び目がほどける。結び方で対策できる |
| 山での修理 | 交換キットか細引きで代用 | 予備の紐か細引きで代用しやすい |
| 交換部品 | 専用キット(日本公式 1,100円) | 汎用の靴紐(2本1組でおおむね450〜850円) |
| 主な採用カット | ローカット中心 | ミッド/ハイカット中心 |
締め分けできず山で直しにくいのが登山での弱点
登山での一番の弱点は、甲だけ・足首だけを別々に締められないことです。コードが全アイレットを滑車のように通るので、張力が全体で均一になります。
ユーザーの報告では、急登で前足部が締め付けられた例がありました。足のボリュームが小さい人で、足首が挟まれた例もあります。甲の高い人は、締めないと足を入れにくいという指摘も。
通常の靴紐なら、ハイカットでは登りで足首の上を緩め、下りで締める使い分けができます。山岳ガイドの指導値では、登りは結び目の下に指3本、下りは指1本がぎりぎり入る程度が目安です。
クイックレースでは、こうした細かな使い分けができません。登りと下りで足の感覚を変えたい人ほど、もどかしく感じそうです。
もう一つの弱点は、山での直しにくさ。通常の紐なら予備の紐で代わりが利きますが、クイックレースは専用部品です。切れたら、細引きでの応急処置が中心になります。
なお、急登で前足部がきつくなった人が、コードを各アイレットに二重に通して解消したレビューもあります。公式の手順にはない方法なので、参考程度にとどめてください。
普通の紐に変えるより岩場や下り向きの通常紐モデル
クイックレースが合わないなら、普通の紐に通し替えるより、最初から通常紐のモデルを選ぶのがおすすめです。
通常の靴紐をアイレットに通せるモデルもありますが、レースガイドは細いコード前提の形です。通しにくい・通らないという報告があり、X ULTRA 2 では通常の紐が通らないとするレビューもありました。
ポケットも余り紐の収納用で、蝶結びの結び目を収める設計ではありません。サロモン自身も交換手段として QUICKLACE KIT を案内していて、通常紐への変更手順は示していません。
サロモンのハイキング系では、ローカットはクイックレース中心。ミッド/ハイカットは通常の靴ひもで、X ULTRA 5 MID や X ULTRA 360 MID、QUEST 系が当てはまります。
| タイプ | 向いている人 |
|---|---|
| クイックレースが合う人 | 甲から足首まで均一に包まれて違和感がない/休憩ごとにこまめに締め直す/整備された道の日帰り中心でローカットで足りる |
| 通常紐を選んだ方がよい人 | 部位ごとに締め具合を変えたい/急登で前足部が締め付けられる/長い下りで足首まで固定したい/藪や岩場で引っかかりや破損が不安 |
僕自身、初めての富士山からずっとキャラバンの通常紐のハイカットを履いてきました。下山の砂利で石が入りにくく、足首を支えてくれる安心感もあるので、ハイカットを勧めたい場面は多いです。
ジャンダルムの岩稜帯を歩いた時は、もっと底が硬い靴のほうが足が楽だったと感じました。岩場や長い下りが続く山行なら、紐の方式だけでなくソールの硬さも含めて考えたいところです。
この章の結論をまとめると、岩場や長い下りが中心なら、カット(ミッド/ハイ)・紐の方式・ソールをセットで選ぶこと。足首まで締め分けられる通常紐のミッドカットは、その有力な選択肢になります。
モデルや価格は変わることがあります。最新の情報はサロモン公式サイトで確認し、できれば店で試し履きしてから決めてください。
サロモン X ULTRA 5 MID GORE-TEX
同じ X ULTRA シリーズのミッドカットで、通常の靴ひも仕様。長い下りで足首まで締めたい人の候補です
サロモンのクイックレースが緩む時のよくある質問
クイックレースの交換は保証で無料になりますか?
サロモンの保証規定では、経年劣化や消耗品の交換は対象外です。コードの擦り切れは、原則として自費の交換になると考えておくのが無難です。製造上の欠陥と判断されれば別なので、気になる場合は購入店かサロモンの問い合わせ窓口に相談してください。
交換キットはどのサロモンの靴にも付けられますか?
QUICKLACE KIT の対応は「Salomon フットウェアとノルディックスキーブーツ」とされています。ただし、個別の対応モデル一覧は公式ページにありません。公式 FAQ にも、モデルによっては同じ取り付け方法では付け替えられないとあります。不安なら購入前に正規取扱店で確認するか、サービスセンターでの交換を検討してください。
クイックレースを普通の紐に変えられますか?
通常の靴紐が通るモデルもありますが、レースガイドが細いコード前提の形なので、通しにくい・通らないという報告があります。サロモンも通常紐への変更手順は示しておらず、交換は QUICKLACE KIT が前提です。普通の紐で締め分けたいなら、ミッドカットなど最初から通常紐のモデルを選ぶほうが確実です。
締めた後に甲が痛い・しびれる時はどうすればいいですか?
締めすぎのサインなので、すぐにロックを外して緩めてください。靴紐の締めすぎで足首前面の神経が圧迫され、親指と人差し指の間がしびれることがあります。緩めてもしびれが続く場合は自己判断せず、整形外科などの医療機関に相談してください。
片足だけ切れた時も交換キットで直せますか?
直せます。QUICKLACE KIT はワンサイズで、海外販売店の表示では長さ145cmのコードの1足分です。キットはコードとロックを丸ごと替えるので、切れた側は両方が新品になります。もう片方も毛羽立っているなら、同じタイミングで替えておくと山で続けて切れる心配が減ります。
まとめ:クイックレースの緩みは締める順番とロック位置で防ぐ

ほどけるんじゃなくて、ロックがずれて緩んでたんだね。
そうみたいですね。締める順番とロックの位置を見直すだけでも、だいぶ変わりそうです。
サロモンのクイックレースが緩む原因は、ロックのずれ、ポケットからの飛び出し、紐とロックの摩耗の3つです。締める順番とロックの位置を見直すことが、緩み対策の第一歩です。
- 結び目がないのでほどけはせず、ロックのずれで緩む
- ポケットを空ける→均等に引く→ロックを下げきる→ロックごとポケットへ、の順で締める
- 長い下りの前は全体を締め直し、かかとを奥に収める
- 毛羽立ち・ロックの滑り・ひびは交換のサイン。QUICKLACE KIT で自分でも交換できる
- 山で切れたら細引きで下山まで代用する
- 足首まで締め分けたいなら、通常紐のミッドカットを選ぶ
クイックレースは、こまめに締め直せる手軽さが魅力の仕組みです。弱点を知ったうえで使えば、山でも頼れる足元になってくれるはずです。
ここで紹介した数値や手順は、あくまで一般的な目安です。正確な情報はサロモン公式サイトで確認してください。足の痛みやしびれが続く時は、自己判断せず専門家に相談するのが安心です。
