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【2026年最新】登山用レインウェアおすすめ人気ランキング8選|失敗しない選び方

登山用レインウェアおすすめ8選を紹介するランキング記事のイラスト

こんにちは、YAMA-GO編集部のりょうです。関西を拠点に、北アルプスを中心にULスタイルで山を楽しんでいます。このブログ「YAMA-GO」では、実際に使ったギアのレビューや選び方、山のノウハウなんかを発信しています。

登山用のレインウェアは、上下2万円のセットから6万円台のゴアテックスまで価格の幅が広いです。素材の名前も耐水圧の数字もブランドごとにバラバラで、正直けっこう迷いますよね。僕も最初はかなり適当に選んでいました。ただ、ULで装備を削るようになってからも、雨具だけは軽さだけで決めないようにしています。

この記事では、公式スペックをもとに登山用レインウェア8着を比較しました。結論から言うと、日帰りの低山から北アルプス小屋泊まで1着で回すなら、ミレーのティフォン ストレッチ ジャケットが選びやすいです。耐水圧30,000mm・透湿50,000g/m²/24h・約300gを、税込36,300円で満たす1着。防水・透湿・軽さのどれかを大きく妥協せずに済む、と僕は見ています。

ただ、8着すべてを僕が着比べたわけではありません。防水透湿性能・重量・価格・耐久性・動きやすさ・入手しやすさ。この6軸で、初心者から中級者が失敗しにくいかを基準に整理しています。

本記事はアフィリエイト広告を利用しています。価格・在庫・仕様は変わる場合があるため、購入前に公式サイトや販売ページでご確認ください。

  • 耐水圧・透湿・重さ・価格をどう並べて選ぶかの判断軸
  • おすすめ8着の防水透湿スペックと実売価格の違い
  • 上下セットで揃えるか、ジャケットだけ先に買うかの分け方
  • 予算1万円台から6万円台まで、目的別に選ぶ早見表

結論:迷ったらミレーのティフォン ストレッチ ジャケット

最初の1着に迷っているなら、ミレーのティフォン ストレッチ ジャケットから見てみてください。耐水圧30,000mm・透湿50,000g/m²/24h・約300g(Mサイズ)を、税込36,300円で満たす1着。防水・透湿・軽さのどれも大きく削らずに済むことが、このモデルを編集部おすすめの上位にした理由です。

ミレーのティフォン ストレッチ ジャケットの耐水圧30,000mm、透湿50,000g/m²/24h、重さ約300g、税込36,300円という4つの数値をアイコンと数値で示す図

今回は「耐水圧20,000mm以上・上下で500g前後(ジャケット単体なら300g前後)・ジャケット単体または上下セットで3万円台まで」を実用ラインに置きました。ジャケット単体売りと上下セットが混在するので、揃え方の違いは後半で別に整理します。雨の稜線で体温を守るのがレインウェアの役目なので、防水性能は削れません。一方で、晴れの日はザックの底で運ぶだけの装備でもあります。重さと価格を無視すると、結局は持って行かなくなる。この3つが同時に成り立つ範囲を、今回の「失敗しにくい」の定義にしています。

もちろん、この基準が全員に当てはまるわけではありません。軽さを最優先したい人と、予算1万円台で上下を揃えたい人には別の答えがあります。1位が合わない場合の受け皿は、記事の後半で目的別にまとめました。

この記事の順位づけの基準

防水透湿性能・重量と携行性・価格・耐久性・動きやすさ・入手しやすさの6軸で評価しました。スコアと表の◎○△は、この6軸をもとにした編集部の評価(主観を含む目安)です。統一した試験で測り直した数値ではありません。

登山用レインウェアおすすめ人気ランキング8選

登山用レインウェア8着を価格と重さ、注目ポイントで一覧できる比較表。1位ミレーから8位ミズノまでを縦に並べている

ここからは、8着を順位づけして紹介します。数値の高さだけでなく、日帰りから小屋泊までを1着でまかなえるかを重めに見て順位づけしました。

先に1つだけ。表の数値は各社の公表値で、測定法も公表方針もメーカーごとに違います。数字の読み方は、後半の「失敗しない選び方」でまとめて整理します。

順位商品(メーカー)耐水圧透湿性重量価格(税込)
1位ティフォン ストレッチ ジャケット(ミレー)30,000mm50,000g/m²/24h約300g(M・ジャケット)36,300円
2位ストームクルーザー+ドライテック レインパンツ(モンベル)20,000mm以上40,000g/m²・24hrs(参考値)上下約448g上下計36,000円
3位クライムライトジャケット(ノース・フェイス)非公表(GORE-TEX 3層)非公表約285g(L)50,600円
4位トレントシェル 3L・レイン・ジャケット(パタゴニア)非公表(H2No 3層)非公表約384〜400g27,500〜28,050円
5位エバーブレスフォトンジャケット(ファイントラック)20,000mm(B法)10,000g/m²・24hr(A-1法)約300g(M)38,500〜41,690円
6位マサオ ライト 2.0 HS フーデッド ジャケット(マムート)20,000mm20,000g/m²/24h232g41,800円
7位ベータ ジャケット(アークテリクス)非公表(GORE-TEX 3層)非公表約375g68,200円
8位ベルグテックEX ストームセイバーVI レインスーツ(ミズノ)30,000mm以上約16,000g/m²・24h上下約520g(M)上下セット19,800円

透湿50,000g/m²/24hを、山の場面に置き換えてみます。数値どおりなら、汗をかく登りでもウェアの内側に湿気がこもりにくいはず。実際の蒸れは気温や運動量でも変わりますが、雨のなかで蒸れて内側までびしょ濡れになれば、結局は体が冷えます。そこを数値で押さえてあるのが、このモデルの安心感です。ストレッチ性の高い3レイヤーなので、鎖場で大きく腕を上げても生地に引っ張られにくいのも効いてきます。

買う前に、品番だけ確認してください。旧品番のMIV01479(耐水圧20,000mm)が、同じ「ティフォン」の名前で今も売られています。ここで紹介しているのは、耐水圧30,000mmの新品番MIV03168のほうです。

第1位 ミレー ティフォン ストレッチ ジャケット(TYPHON STRETCH JACKET / MIV03168)

総合評価:4.7

価格目安:税込 36,300円(ミレー公式ストア定価。販売店で10%OFF前後のセールあり)

こんな人におすすめ:日帰りの低山から北アルプス小屋泊まで、1着で回したい初心者〜中級者。蒸れやすい体質で、透湿性をとくに重視したい人

メリット

  • 耐水圧30,000mm・透湿50,000g/m²/24hと、公表スペックが高い水準でそろっている
  • 3レイヤーなのに四方によく伸びるストレッチ生地。岩場や鎖場で腕を上げても突っ張りにくい
  • 約300g(M)とジャケット単体では軽量クラス。3万円台で耐水圧・透湿・軽さのバランスが取れる
  • ミレー公式の楽天市場店とYahoo!店があり、正規品を買いやすい

デメリット

  • ニット裏地のストレッチ生地で、ゴアテックス系の高デニール生地より表地の擦れ耐久は控えめ
  • パンツは別売り。上下で揃えると6万円台になる
  • 2025年春にリニューアルしたばかりで、旧品番(MIV01479・耐水圧20,000mm)が混在して売られている

弱点は正直にあります。表地の擦れ耐久は高デニール生地に譲りますし、上下で揃えると6万円台。ただ、パンツは手持ちを流用して、まずジャケットから格上げする買い方なら、初期費用はパンツ(ティフォン ストレッチ パンツ・税込26,400円)のぶんが後回しになり、上下で揃える場合の6割ほどに抑えられます。藪漕ぎが多い山域でなければ、擦れの弱さも気になりにくいはずです。

選ぶ前に、1つ前提があります。2025年春夏モデル以降の現行ストームクルーザーは、GORE-TEXではなく自社のスーパー ドライテック3レイヤーです。「モンベルのゴアテックス」を探していると、ここで話がずれます。素材が変わって数値が落ちたわけではなく、耐水圧20,000mm以上・透湿40,000g/m²・24hrs(参考値)を公表しています。

上下で約448g、収納サイズは8×8×15cm。1Lのボトル1本ぶんほどの塊に収まるので、ザックの雨蓋や隙間に押し込めます。「今日は降らないかも」と迷った日でも、とりあえず放り込んでおける。持って行かない日が減るのは、雨具としてはかなり大きな価値です。

第2位 モンベル ストームクルーザー ジャケット Men's(#1128733)+ ドライテック レインパンツ Men's(#1128736)

総合評価:4.6

価格目安:税込 ジャケット22,000円/パンツ14,000円(上下計36,000円・公式オンラインストア価格)

こんな人におすすめ:上下セットをなるべく軽く・安く揃えたい初心者〜中級者。直営店で試着してから買いたい人

メリット

  • ジャケット平均254g・上下でも約448gと軽い。収納サイズ8×8×15cmでザックの隙間に入る
  • 上下揃えて36,000円。今回の8着でジャケット単体売りのミレー(上下62,700円)やファイントラック(上下71,258円)と比べると2万円以上安い
  • 透湿性40,000g/m²・24hrs(参考値)と公表値も高く、耐水圧は20,000mm以上
  • 縫い目を減らしたK-Mono CUTで動きやすい。全国の直営店で試着とサイズ交換がしやすい

デメリット

  • 現行の自社素材スーパー ドライテックはPFAS不使用のため、撥水の持続がやや控えめ。撥水メンテが前提
  • 自社直販が中心で、Amazon・楽天では販売店や並行品が混在し、価格と在庫が安定しない
  • 30デニールの薄手生地。ハイマツ漕ぎや岩場の擦れには、高デニール生地ほどの安心感はない

上下36,000円まで含めて考えると、軽さと価格の両立は今回の8着でも際立ちます。1位との差は、撥水の持続とEC在庫の読みにくさ。洗濯と熱処理を含む撥水の手入れを習慣にできる人なら、実用上の差は縮まります。

GORE-TEX 3層で約285g。今回の8着でも軽い部類です。脇下のベンチレーションがあるので、雨のなかの登りで暑くなったら開けて熱を逃がせます。ザックのショルダーハーネスを避けた位置のポケットも、地味ですが行動中に効いてくる部分。登山向けの作り込みという一点では、迷いの少ない1着です。

第3位 ザ・ノース・フェイス クライムライトジャケット(メンズ / NP12501)

総合評価:4.4

価格目安:税込 50,600円(公式ストア定価。パンツ「クライムライトジップパンツ NP12502」は34,100円)

こんな人におすすめ:ゴアテックスの安心感とブランドの信頼性を優先し、価格より軽さと完成度を取りたい人

メリット

  • GORE-TEX 3層(ePEメンブレン)で防水の安心感が高い。2025年更新の現行モデルで約285g(L)
  • 脇下ベンチレーションとヘルメット対応フードなど、登山での使い勝手を押さえた定番設計
  • パックハーネスと干渉しにくいスランティングポケットを備える
  • Amazon・楽天・Yahoo!の取扱店が多く、販売店のセールで値引きされることもある

デメリット

  • 定価50,600円で、この記事の「3万円台まで」という基準は大きく超える
  • 20デニールの薄手生地。擦れへの耐久は高デニール生地に劣る
  • 耐水圧・透湿の数値はメーカー非公表で、数字で比べたい人には判断材料が少ない

引っかかるのは価格です。定価50,600円は今回の基準(3万円台まで)を1万円以上超えます。それでも販売店のセールで値引きされることがあり、実売なら射程に入ることもあるのがこのモデル。数値の公表がない点は、GORE-TEX PRODUCTSの防水保証をどう評価するかで判断が分かれます。

50デニールの表地の厚みは、樹林帯の枝や岩に擦れる場面での気の使わなさに直結します。薄手のシェルだと、引っかけが怖くて動きが小さくなる。そこを気にせず歩けるのが、このモデルの実用的な強みです。2万円台後半で3層とピットジップまで付くと考えれば、価格に対する満足度は高いはずです。

第4位 パタゴニア メンズ・トレントシェル 3L・レイン・ジャケット(85241)

総合評価:4.2

価格目安:実売 税込 27,500〜28,050円(正規販売店。セール時は22,000円前後)

こんな人におすすめ:軽さより耐久性と価格を優先し、1着を長く使い倒したい人。低山や樹林帯がメインの登山者

メリット

  • 50デニールの表地で、今回の8着でも擦れ耐久は上位。ハイマツや岩との接触が多い山域でも安心感がある
  • 3層構造にピットジップ付きで、2万円台後半という価格は性能に対して割安
  • パタゴニアの修理サービス(アイアンクラッド保証)があり、長く使い続けやすい
  • 街着にも使えるデザインで、登山以外にも転用しやすい

デメリット

  • 約384〜400gと今回では重い部類。UL志向には向かない
  • 耐水圧・透湿の数値がメーカー非公表で、数字で比べたい人には判断しにくい
  • PU系メンブレンのため、高透湿モデルに比べると蒸れを感じる場面がある

約384〜400gの重さは、上位モデルより100g前後重い計算になります。それでも、装備を軽くするより1着を長く使うほうを取りたい人には合う選択です。パタゴニアの修理サービスを使えば、破れても直して使い続けられます。

このモデルの主役は、あくまでストレッチ性です。公式が公表しているストレッチ率はタテ約107%/ヨコ約117%(JIS L 1096 に基づく公式の公表値。測定法が違う他社の数値とは単純比較できません)。鎖場やクライミングで体を大きく動かす人ほど効いてきます。動きやすさを買う1着と割り切れる人には、価格の高さも納得しやすいはずです。

第5位 ファイントラック エバーブレスフォトンジャケット(FAM0331)

総合評価:4.1

価格目安:税込 38,500〜41,690円(2025年春の発売時38,500円→現行公式41,690円。パンツFAM0332は29,568円)

こんな人におすすめ:岩場やバリエーションなど動きの多い山行が中心で、ストレッチ性を最優先したい中級者

メリット

  • ストレッチ率タテ約107%/ヨコ約117%と今回の8着でよく伸びる生地。クライミングや藪漕ぎの動きに追従する
  • 自社メンブレンは加水分解による劣化が遅いとされ、長期間性能を維持しやすい
  • リンクベント(脇の換気システム)とフラップレス止水ファスナーで、換気と軽さを両立
  • 日本製で縫製が丁寧。国内ブランドでAmazon・楽天・Yahoo!の正規取扱が多い

デメリット

  • 公式価格41,690円で、3万円台の基準を超える(上下で7万円超)
  • 透湿の公表値10,000g/m²・24hr(A-1法)は、他社のB-1法の数値と並べると見劣りして見える
  • 15デニールの極薄表地。擦れや引っかけには気を使う

表の数値だけを見ると、透湿10,000g/m²・24hrは他社より低く映ります。ただしこれはA-1法での公表値で、他社が使うB-1法の数字と並べても優劣は読み取れません。このモデルの換気は、脇のリンクベントとセットで考えるのが現実的です。

232gは、今回の8着で最も軽い部類です。軽量モデルはフードの調整やポケットを削ることが多いのですが、これはヘルメット対応の3点調節フードとハーネス対応ポケットを備えます。軽さのために安全側の機能まで削らない設計が、UL志向の人には効いてきます。

第6位 マムート マサオ ライト 2.0 ハードシェル フーデッド ジャケット アジアンフィット(Masao Light 2.0 HS Hooded Jacket AF Men / 1010-32350)

総合評価:4.0

価格目安:税込 41,800円(マムート公式オンラインストア定価)

こんな人におすすめ:UL志向で軽さを最優先しつつ、耐水圧20,000mmの安全性は譲りたくないファストハイカー・中級者

メリット

  • 232gと今回の8着で最も軽い。ファストハイクやUL志向でも耐水圧20,000mmの安全側を残せる
  • ヘルメット・ハーネス対応の本格的なアルパイン設計。軽量モデルにありがちな機能の割り切りが少ない
  • 2026年の現行ラインナップで、公式が「高温多湿な山でのハイキング・登山、ファストハイク」と用途を明示
  • Amazon・楽天・Yahoo!に正規取扱店があり、セールにかかりやすい

デメリット

  • 定価41,800円で3万円台の基準を超える
  • 20D×20Dの薄手生地で、耐久性は高デニール生地に及ばない
  • 透湿20,000g/m²/24hは、同じ3層でもミレーやモンベルの公表値より控えめ

引き換えになるのは、価格と生地の薄さ。4万円台で20D×20Dなので、耐久性を重視する人には割高に映ります。日帰りやファストハイクが中心で、雨具は「軽く持ち歩けること」を最優先したい人向けの1着です。

80デニールの表地は、今回の8着では糸の太さが別格です。岩に体を預ける場面でも、生地の擦れを気にしにくい。ザックのショルダーで肩が擦れ続ける縦走でも、生地の消耗を心配する場面が減るのは、長く使う前提なら効いてくる差です。

第7位 アークテリクス ベータ ジャケット メンズ(Beta Jacket Men's)

総合評価:3.9

価格目安:税込 68,200円(公式オンラインストア定価。2026年秋冬モデル)

こんな人におすすめ:価格より耐久性と所有満足を重視し、街着と兼用で長く使うつもりで1着を選びたい人

メリット

  • 80デニールの厚手表地(従来の30Dから糸の太さで2.5倍以上)で、今回の8着では擦れ・引き裂きへの安心感が最も高い部類
  • ePEメンブレンのGORE-TEX 3層にC-KNITバッカー。厚手ながら着心地はしなやか
  • RECCOリフレクター内蔵など安全装備まで含めた作りで、街着としても完成度が高い
  • 作りの良さから長く使う前提で選ばれることが多く、1着を長期間使うつもりなら価格を納得しやすい

デメリット

  • 定価68,200円と今回で最も高価。基準の3万円台の倍近い
  • ピットジップがなく、夏の登りで熱がこもりやすい。実使用レビューでも高強度の登山中心なら向かないとされる
  • 80D化で厚みが増した分、約375gと携行性は普通クラス

その代わり、ピットジップがありません。夏の急登では熱がこもりやすく、約375gと携行性も普通クラス。高強度の夏山を数多く歩く人には、正直すすめにくい1着です。逆に、雨の日以外は街でも羽織って長く使い倒すつもりなら、話は変わります。RECCOリフレクター内蔵の作りまで含めれば、68,200円は長く使う道具への投資として見られるはずです。ただし防水ウェアの寿命は使用頻度や保管、洗濯でも変わるので、年数が約束されるわけではありません。

上下セットで19,800円。はじめの1着としての心理的なハードルを、この価格がかなり下げてくれます。耐水圧30,000mm以上・上下約520gなので、防水と重さの基準も外していません。年に数回の低山ハイクや富士登山のために1式そろえるなら、現実的な候補になります。

第8位 ミズノ ベルグテックEX ストームセイバーVI レインスーツ(A2MG8C01)

総合評価:3.8

価格目安:税込 19,800円(上下セット・ミズノ公式オンライン定価。実売は1万円台前半〜)

こんな人におすすめ:初めての登山用レインウェアを予算1万円台で上下揃えたい初心者。富士登山や年数回の低山ハイク向け

メリット

  • 上下セットで19,800円。耐水圧30,000mm以上の3層レインスーツとしては価格が抑えられている
  • 上下で約520g(M)と、「上下で500g前後」の軽さ基準にほぼ収まる
  • 100洗耐久撥水と40D生地で、価格の割にタフ。富士登山のレンタル業者にも広く採用される実績
  • Amazon・楽天・Yahoo!で常時流通し、セールで1万円台前半になることも多い

デメリット

  • 透湿性約16,000g/m²・24hは上位モデルより控えめ。夏の急登では蒸れを感じやすい
  • ファスナーはベルクロ付きフラップ式で、グローブ着用時は開閉に手間取る
  • 縫製やパターンなどの細部は価格相応。上位モデルのような着心地の良さは期待しにくい

割り切りが必要なのは透湿性と細部の作りです。約16,000g/m²・24hは上位モデルの半分以下の公表値で、夏の急登では内側の湿気を感じやすくなります。登る回数が増えてくると、上位モデルへの買い替えを考えたくなる場面は出てくるはずです。

失敗しない登山用レインウェアの選び方【6つの比較軸】

ここからは、順位の根拠にした6つの軸を解説します。スペック表とにらめっこしても、なかなか決まらないんですよね。自分の山行に当てはめて読むと、上位モデルのどれが合うかは絞れてきます。

登山用レインウェアを選ぶときの6つの比較軸、防水透湿性能・重量と携行性・価格・耐久性・動きやすさ・入手しやすさを六角形状に並べた図
  • 耐水圧:20,000mm以上を目安に。数値非公表のゴアテックス系は3層構造かどうかで見る
  • 透湿性:測定法(JIS L 1099のA-1法とB-1法)が各社で違うため、数値の単純比較はしない
  • 重量:上下で500g前後が一つの目安。晴れの日は運ぶだけの装備なので効いてくる
  • 耐久性:表地のデニール数(今回は15D〜80D)で、擦れや引き裂きへの強さが変わる
  • 動きやすさ:ストレッチ生地・立体裁断・ヘルメット対応フードの有無を見る
  • 入手しやすさ:Amazon・楽天・Yahoo!で正規品が買えるか。試着できる直営店があるか

耐水圧は、雨のなかでどれだけ水を通さないかの目安です。数字が大きいほど、強い雨や、ザックのショルダーで押さえつけられた肩まわりからの浸みに強くなります。登山用なら20,000mm以上を一つのラインにしておくと、強い雨でも生地から浸みにくい目安になります。数値はあくまで生地の試験値で、縫い目やファスナー、経年劣化までは含みません。ただし、ノース・フェイスやパタゴニア、アークテリクスのように数値を公表しないブランドもあります。その場合は、GORE-TEXやH2Noといった3層構造の防水素材を使っているかで判断してください。

透湿性は、汗の水蒸気をどれだけ外に逃がせるかの数値です。ここがいちばん誤解されやすいところ。ファイントラックの10,000g/m²・24hrはA-1法、他社の数値はB-1法が中心で、測り方が違います。数値が小さいから性能が低い、とは読み取れません。見るときの手順はシンプルです。まず、同じ測定法どうしで並べる。測定法の記載がない、あるいは数値そのものが非公表なら、3層構造かどうかと脇下ベンチレーションの有無で見る。この2ステップなら、数字に振り回されずに済みます。

重さは、持って行くかどうかを左右します。今回の8着では、上下約448gのモンベルから上下約520gのミズノまでが「上下500g前後」の範囲。ジャケット単体なら、マムートの232gからパタゴニアの約400gまで170g近い差があります。170gは行動食1〜2食分。日帰りが中心なら軽さ、テント泊が視野にあるなら耐久性を優先すると選びやすいです。

耐久性は表地のデニール数が手がかりになります。デニールは糸の太さを表す数字で、大きいほど太い糸が使われています。今回はファイントラックの15Dからアークテリクスの80Dまで幅がありました。ただし擦れや引き裂きへの強さは、糸の太さだけでなく素材や織り方(リップストップの有無)でも変わります。デニールはあくまで一つの目安として、藪漕ぎや岩場が多い山域なら50D以上、登山道を歩くのが中心なら20D前後、くらいの見当で考えてください。

動きやすさは、生地の伸びと裁断で決まります。ストレッチ生地なら、鎖場で腕を大きく上げても体に引き戻される感覚が出にくい。ファイントラックのエバーブレスフォトンはタテ約107%/ヨコ約117%まで伸びますし、ミレーのティフォンも四方に伸びる3レイヤーです。伸びない生地でも、モンベルのK-Mono CUTのように縫い目を減らしたパターンなら腕は上げやすくなります。ヘルメットをかぶる山に行くなら、フードがヘルメット対応かどうかも見てください。マムートのマサオ ライト 2.0のような3点調節フードなら、かぶったままでも視界を確保しやすくなります。

入手しやすさは、買い方そのものを変えます。Amazon・楽天・Yahoo!に正規の取扱があるモデルなら、セールのタイミングで実売が下がりますし、サイズ違いの交換もしやすい。ミレーは公式の楽天市場店とYahoo!店があるので、ポイントを使いたい人でも正規品を選べます。一方でモンベルは直販が中心で、ECでは販売店経由になり価格と在庫が読みにくい。その代わり、全国の直営店で試着してからサイズを決められるのが強みです。試着を優先するか、ポイントとセールを優先するか。ここは意外と、モデル選びそのものより先に決まってしまう部分です。

近年はPFAS不使用の撥水加工に移行するブランドが増えています。モンベルのスーパー ドライテックもその一つで、公式は「初期性能はPFASを使用した撥水成分と遜色ないが、はつ油性が低いため耐久性に劣る」としています。手入れの方法は製品ごとに違いますが、基本は洗濯で汚れを落とし、乾燥機やアイロンの熱で撥水を戻すこと。それでも戻らなくなってから撥水剤を使います。詳しい手順は各製品の取扱表示に従ってください。

上下セットで買うか、ジャケットを先に買うか

登山用レインウェアは、上下セット売りとジャケット単体売りが混在します。ここを整理しないと、価格の比較がかみ合いません。今回の8着を揃え方で分けると、次の4パターンになります。

レインウェアを上下セットで買う場合とジャケットだけ先に買う場合を左右で比較した図解。それぞれの重さと価格の例、向いている人を示している
揃え方この記事での例重さ・価格の目安向いている人
上下セットで買うベルグテックEX ストームセイバーVI(ミズノ)上下約520g/税込19,800円はじめての1着を予算1万円台で揃えたい人
上下を同ブランドで組むストームクルーザー+ドライテック レインパンツ(モンベル)上下約448g/税込36,000円軽さと価格を両立させたい人
ジャケットを先に買うティフォン ストレッチ ジャケット(ミレー)ジャケット約300g/税込36,300円手持ちのパンツがあり、上だけ格上げしたい人
パンツを後から足すクライムライトジップパンツ NP12502(ノース・フェイス)約215g/税込34,100円ジャケットと同じ系統で揃えたい人

上下の合計で考えると、価格の見え方はかなり変わります。ミレーは上下で6万円台、ファイントラックは上下で7万円超。一方でモンベルは上下36,000円、ミズノは上下19,800円です。ジャケット単体の価格だけで比べると、この差を見落とします。

レインパンツを省く選択については、僕は積極的にはすすめません。雨のなかで下半身が濡れたまま行動すると、体温を奪われる時間が長くなります。予算が厳しいなら、まず上下セットの安価なモデルで一式そろえるほうが現実的。登る回数が増えてから、ジャケットだけ上位モデルに入れ替える買い方もできます。

目的別に選ぶなら|あなたの登り方に合う1着

1位のティフォン ストレッチ ジャケットが合わない場合でも、自分の山行と予算を起点にすれば候補は絞れます。「結局どれなの」と言いたくなりますよね。重視するポイント別に、ランキングのどのモデルがハマりやすいかを早見表にしました。

登山のスタイルで重視するポイントを選ぶと、おすすめの登山用レインウェアに分岐する診断フローチャート
こんな人・使い方選ぶならこれ決め手
日帰りから小屋泊まで1着で回したいティフォン ストレッチ ジャケット(ミレー)耐水圧30,000mm・透湿50,000g/m²/24h・約300g
上下をなるべく軽く安く揃えたいストームクルーザー+ドライテック レインパンツ(モンベル)上下約448g・36,000円で耐水圧20,000mm以上
ゴアテックスの安心感で選びたいクライムライトジャケット(ノース・フェイス)GORE-TEX 3層で約285g・脇下ベンチレーション付き
擦れに強い1着を長く使いたいトレントシェル 3L(パタゴニア)50デニール表地と修理サービス(アイアンクラッド保証)
岩場での動きやすさを優先したいエバーブレスフォトンジャケット(ファイントラック)ストレッチ率タテ約107%/ヨコ約117%とリンクベント
軽さを最優先したいマサオ ライト 2.0 HS フーデッド ジャケット(マムート)232gで耐水圧20,000mm。ヘルメット対応フード付き
耐久性と所有満足を取りたいベータ ジャケット(アークテリクス)80デニール表地のGORE-TEX 3層・RECCO内蔵
予算1万円台で上下を揃えたいベルグテックEX ストームセイバーVI(ミズノ)上下セット19,800円・耐水圧30,000mm以上

テント泊や長い縦走が視野に入っているなら、軽さより耐久性と防水の余裕を優先してください。日帰り中心で、雨に当たる頻度がそこまで高くないなら、軽さと価格を取るほうが実際には使いやすいです。どの軸を大事にするかが決まれば、選ぶべき1着は自然と絞れます。

どれも捨てがたくて決めきれない。そういう人は、まず1位から見比べてみてください。防水・透湿・軽さのどれも大きく妥協せずに済むぶん、後から後悔しにくい買い方です。

※価格・在庫・仕様は公式サイトでご確認ください

登山用レインウェア選びでよくある質問

登山用レインウェアの予算は、いくらくらいを見ておけばいいですか?

上下で2万円から4万円が一つの目安です。今回の8着だと、ミズノのベルグテックEX ストームセイバーVIが上下セット税込19,800円で最も手が届きやすい価格でした。モンベルのストームクルーザーとドライテック レインパンツの組み合わせなら上下36,000円。ミレーやファイントラックのようにジャケット単体で3万円台〜4万円台のモデルは、パンツを足すと上下6〜7万円台になります。年に数回の低山ハイクなら1万円台から始めて問題ありません。登る回数が増えて蒸れや重さが気になってきたら、ジャケットだけ上位モデルに入れ替える買い方が現実的です。

ゴアテックスじゃないとダメですか?

そんなことはありません。今回の1位はミレーの自社系素材ティフォン 3L ニットバックで、耐水圧30,000mm・透湿50,000g/m²/24hを公表しています。モンベルの現行ストームクルーザーもGORE-TEXではありません。自社のスーパー ドライテック3レイヤーで、耐水圧20,000mm以上・透湿40,000g/m²・24hrs(参考値)です。ゴアテックスは数値を公表しない代わりに、素材メーカーとしての防水保証と実績があります。素材の名前で決めるより、3層構造かどうか、重さと価格が自分の山行に合うかで見るほうが失敗しにくいです。

セールを待ってから買ったほうがいいですか?

実売価格は動きます。たとえばノース・フェイスのクライムライトジャケットやアークテリクスのベータ ジャケット。正規の取扱店が多いぶん、販売店のセールで値引きされることがあります。ミレーのティフォン ストレッチ ジャケットも、販売店で10%OFF前後になることがあります。ミズノのベルグテックEX ストームセイバーVIは、実売で1万円台前半まで下がる場面もあります。ただ、雨はこちらの予定に合わせて降ってくれません。次の山行に間に合わせるほうが優先度は高いと思います。値動きが気になるなら、公式サイトと販売ページで今の価格を確かめてから決めてください。

サイズはどう選べばいいですか?通販だと試着できないのが不安です。

行動中に着ている服の上から重ねる前提で選んでください。夏の低山ならベースレイヤー1枚ですが、稜線や秋の山ではフリースや薄手の中間着を挟みます。その厚みぶんの余裕がないと、いざ雨が来たときに着られません。目安は、両腕をまっすぐ上げても裾が大きくせり上がらないこと。ザックを背負ったまま腕を回して、肩と脇が突っ張らないかも見ておきたいところです。海外ブランドは、日本人の体型に合わないことがあります。マムートのマサオ ライト 2.0のようにアジアンフィット表記のあるモデルなら迷いにくいです。モンベルのように全国の直営店で試着できるブランドなら、店舗でサイズだけ確認してから買う手もあります。

買い替えのタイミングはどう判断すればいいですか?

手入れをしても表地がすぐに濡れて、生地が肌に張り付く感覚が続くようなら買い替えの検討時期です。近年はPFAS不使用の撥水加工が主流になりつつあり、モンベルのスーパー ドライテックのように撥水の持続が従来より控えめとされる素材も出てきました。まずは洗濯で汚れを落とし、乾燥機やアイロンの熱で撥水を戻してみてください。それでも戻らなければ撥水剤を試します。ここまでやっても撥水が戻らず、縫い目や生地から水が入る、裏地の膜がはがれるといった症状まで出ていれば寿命と考えるのが目安。買い替えるときは、今の1着で何が不満だったか(蒸れ・重さ・擦れ・価格)を起点にすると、次の1着を選びやすくなります。

登山レインウェア選びの結論:迷ったらティフォン

登山用レインウェアは、耐水圧・透湿性・重さ・価格を自分の山行に合わせて並べ替えると選びやすくなります。今回の比較で編集部おすすめの上位にしたのは、防水・透湿・軽さのどれも大きく削らずに済むミレーのティフォン ストレッチ ジャケットでした。耐水圧30,000mm・透湿50,000g/m²/24h・約300gを、税込36,300円で満たす1着です。

登山用レインウェア選びの結論をまとめた図。迷ったらミレーのティフォン ストレッチ ジャケット、そのほか上下セット・GORE-TEX・軽さ・予算重視それぞれのおすすめを箇条書きで示している
  • 迷ったら、防水・透湿・軽さを大きく削らずに済むティフォン ストレッチ ジャケット(ミレー)
  • 上下を軽く安く揃えるなら、上下約448g・36,000円のストームクルーザー+ドライテック レインパンツ(モンベル)
  • ゴアテックスの安心感ならクライムライトジャケット(ノース・フェイス)、擦れの強さならトレントシェル 3L(パタゴニア)
  • 軽さ最優先ならマサオ ライト 2.0(マムート)、予算1万円台で上下を揃えるならベルグテックEX ストームセイバーVI(ミズノ)

僕はULで装備を削るほうですが、雨具だけは軽さのために防水性能を落とさないようにしています。雨の稜線で体温を守れるかどうかは、装備の軽さより優先度が高いからです。軽さと安全のどちらを取るかではなく、どこまで軽くしても安心して歩けるかで考えると迷いにくいはず。最初の1着に迷っているなら、ティフォン ストレッチ ジャケットから見比べてみてください。

※価格・在庫・仕様は公式サイトでご確認ください

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