こんにちは、YAMA-GO編集部のりょうです。関西を拠点に、北アルプスを中心にULスタイルで山を楽しんでいます。このブログ「YAMA-GO」では、実際に使ったギアのレビューや選び方、山のノウハウなんかを発信しています。
今回は、僕自身も最初に知りたかったノースフェイスのアウターに関するサイズ感について、まとめてみます。
大人気のマウンテンライトジャケットやヌプシジャケットなどを買おうと思ったとき、メンズやレディースのサイズ表記の違い、あるいは日本規格とUS規格のサイズ感の違いに戸惑うことってありますよね。特にオンラインで買う時は試着ができないので、失敗したらどうしようと悩む方も多いと思います。
この記事では、僕の実体験や失敗談も交えながら、自分にぴったりの一着を選ぶためのポイントをわかりやすくお伝えします。
- 日本規格とUS規格の決定的な違いと見分け方
- 失敗しないための実寸データを用いた採寸のコツ
- 街着とアウトドアで変わる最適なサイズの選び方
- 将来的なリセール価値を下げないための購入ポイント
ノースフェイスのサイズ感と選び方
ノースフェイスのウェアはデザインがかっこよくて機能的なので、山でも街でも着たくなりますよね。でも、いざ買おうとすると、アルファベットのサイズ表記だけでは自分に合うのか判断が難しいのが現実です。
ここでは、僕も過去に失敗した経験がある「規格の違い」や、オンライン購入時の注意点について深掘りしていきます。
US規格と日本規格アウターの違い

ノースフェイスをネットで買うときに一番気をつけたいのが、日本規格と海外規格(US規格)の違いです。
日本規格は日本のゴールドウインという会社が日本人の体型に合わせて作っているんですが、US規格はアメリカ本国の基準で作られています。アメリカの方は体格が良いですし、車社会なのでゆったりとしたリラックスフィットを好む傾向があります。そのため、同じ「Mサイズ」という表記でも、US規格の方が身幅が圧倒的に広く、ワンサイズかツーサイズくらい大きく作られているんです。

ヌプシ購入時に注意すべきサイズ表
前述の規格の違いが、最も残酷なほどシルエットに直結するのが、冬の超定番ダウン「ヌプシジャケット」です。ヌプシは世界的な大ブームということもあり、ネット上には日本規格(品番:ND92335など)と、並行輸入品のUS規格(1996レトロヌプシなど)が入り乱れて流通しています。
ヌプシを買うとき、サイズ表で絶対にチェックしてほしいのが「身幅」と「着丈」の実寸データです。実際に日本の正規店で売られている現行の日本規格の寸法を見てみると、おおよそ以下のようになっています。
これに対してUS規格のヌプシは、着丈こそそこまで極端には変わらないものの、身幅がドカンと広く、アームホール(腕の付け根)もかなり太めに作られています。モデルや年代にもよりますが、US規格のMサイズは、日本規格のL〜XLサイズに相当する身幅(約65cm前後〜それ以上)があったりするんです。
日本規格のスマートなフィット感を想像してUS規格の同じサイズを買ってしまうと、上半身だけが横に広がりすぎて「ダウンに着られている感」が半端じゃありません。僕も昔、ネットで安かったUS規格のMサイズを何も考えずにポチって、鏡の前でミシュランマンみたいになった苦い経験があります(笑)。
だからといって「US規格がダメ」というわけでは決してありません。最近は、あえてUS規格の身幅が広いボックスシルエットを選んで、太めのパンツと合わせてストリートっぽく着こなすスタイルもすごく人気ですよね。あの独特のルーズなボリューム感は、日本規格ではなかなか出せません。
逆に、普段のパンツにすっきり合わせたり、きれいめに着こなしたいなら、迷わず日本規格を選ぶのが無難です。
自分がインナーに厚手のパーカーを着込むのか、それとも薄手のロンTだけで過ごすのか。そして「どんなシルエットを作りたいのか」を明確にした上で、この実寸データと自分の手持ちのアウターを見比べるのが、ヌプシ選びで失敗しない最大のコツですね。
フリマでの情報非対称性を防ぐコツ
最近は新品が手に入りにくく、メルカリなどのフリマアプリで探す人も多いですよね。僕もよくチェックしています。でも、フリマアプリには大きな落とし穴があります。
それは、出品者自身が「日本規格」か「US規格」か分からずに、ただタグの「M」という文字だけを信じて出品しているケースが多々あることです。
実寸データから導く適正なフィット感

実店舗で試着できない状況で、一番確実なサイズ選びの方法は「実寸データ」を自分の手持ちの服と比べることです。
自分が今持っているアウターの中で、「このフィット感が一番好きだな」と思うものを平置きにして、メジャーで着丈と身幅を測ってみてください。その数値と、買おうとしているノースフェイスの公式サイズ表やフリマの実寸データを比べるんです。
これなら、試着ができなくても「あれ?思ってたより大きすぎるぞ」といった致命的な失敗を防げます。ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、何万円もするウェアを買う時の保険だと思って、ぜひやってみてくださいね。
失敗しないノースフェイスのサイズ感
ここからは、大人気モデルであるマウンテンライトジャケットを例にして、より具体的なサイズ感の選び方や、着るシーンに合わせた最適解についてお話ししていきます。長く愛用するためのちょっとした裏技も紹介しますよ。

マウンテンライトジャケットの秘密
マウンテンライトジャケットって、街中で着ている人も多いですが、本来は本格的なアウトドアウェアです。そのため、サイジングにはちょっとした秘密が隠されています。
実はこれ、単体で着るだけでなく、寒い時期に中にフリースやインナーダウンを着込む(レイヤリングする)ことを前提に作られているんです。専門用語で「ジップインジップシステム」なんて言ったりしますが、要するに「中に重ね着しても動きやすいように、最初から少しゆったりめに作られている」ってことです。
さらに、腕を大きく動かしても手首が出ないように袖丈が長かったり、前かがみになっても腰から冷気が入らないように着丈が長めに設定されています。この「アウトドア仕様のゆとり」を理解しておくことが、サイズ選びの第一歩になります。
タウンユースに合わせた選び方
「山には行かないし、普段の街着としてカッコよく着たい!」という場合は、中にそこまで分厚いものを着込むことは少ないですよね。ロンTや薄手のスウェットくらいだと思います。
そういう時は、あえてジャストサイズ、もしくは少し小さめを選ぶのがおすすめです。アウトドアウェア特有のダボつきがなくなり、都会的ですっきりとしたシルエットになります。
アウトドアとレイヤリングの最適解

一方で、僕のように冬のキャンプや標高の高い山でのトレッキング、あるいはバックカントリーなどでハードに使いたい場合は、タウンユースとはサイズの選び方がガラッと変わります。
氷点下になるような寒い山の中では、ベースレイヤー(機能性肌着)の上に、ロフト(かさ高)のあるインナーダウンや分厚いフリースを着込む「レイヤリング(重ね着)」が絶対条件ですよね。
ここで街着と同じような見た目重視のスマートなサイズを選んでしまうと、いざ重ね着をした時に肩回りや脇の下がパツパツになってしまいます。すると、トレッキングポールを振ったり、岩場で腕を伸ばしたりするたびに強いストレスを感じて、無駄に体力を消耗してしまうんです。
さらに深刻な問題があります。一番怖いのは、服の中に蓄えるべき「デッドエア(暖かい空気の層)」がアウターの圧迫によって押し潰されてしまうことです。
インナーダウンやフリースは、ふんわりと空気を含んでいるからこそ保温性を発揮します。しかし、一番外側に着るシェルアウターがキツいと、その空気層がペチャンコになり、結果的に高価な防寒着を着ているのに芯から冷えてしまう…という事態に陥ります。要するに、サイズ選びを間違えると、せっかくの良いギアの性能が完全に台無しになっちゃうってことです。
前かがみでテントを設営したり、しゃがんでバーナーを使ったりする時のことを考えると、着丈にもある程度の余裕(お尻の上部が隠れるくらい)が必要です。
なので、アウトドアメインで使う想定なら、自分の標準体型のジャストサイズから「あえてワンサイズ大きめ(あるいは推奨サイズの上限)」を選ぶのが、過酷な環境下で快適かつ安全に過ごすための個人的な大正解かなと思います。少しゆとりがある方が、休憩時の保温着の脱ぎ着もスムーズで圧倒的にラクですよ。
ドローコードを活用したサイズ調整

「中に着込むために大きめを買ったけど、薄着の季節はやっぱりダボつく…」そんな悩みを解決してくれるのが、裾についているドローコード(絞り紐)です。
本来は下から風が入ってくるのを防ぐための機能なんですが、これをギュッと引っ張って裾を絞ると、身幅の広がりを抑えることができるんです。しかも、裾が腰骨の上で止まるので、少し生地がたるんで今っぽい「丸みを帯びたバルーンシルエット」を作れます。
サイズ選びで迷ったら、少し大きめを買っておいてドローコードでシルエットを調整する、というのもかなり使えるテクニックですよ。
リセールを見据えたゴールデンサイズ

少し裏話的なことになりますが、ノースフェイスのアウターは非常に人気があるので、数年着た後でもメルカリなどでかなり良い値段で売れるんです。
もし「数年着たら別の色に買い替えたいな」と考えているなら、売る時のこと(リセールバリュー)も意識してサイズを選ぶと賢いです。具体的には、日本人の標準体型に一番合う「Mサイズ」や「Lサイズ」というゴールデンサイズを選ぶこと。
極端に小さいSサイズや、大きすぎるXXLサイズなどは、欲しい人の絶対数が少ないので、いざ売ろうとした時に時間がかかったり、値段を下げざるを得なかったりします。MやLなら需要が安定しているので、スムーズに次のギアの資金に回せますね。
価値を保つゴアテックスの手入れ
リセールバリューを高く保つためにも、そして何より自分が快適に着続けるためにも、ゴアテックス素材のメンテナンスは本当に重要です。高いウェアだからと洗わずに大事に着ている人がいますが、実はそれは逆効果なんです。
汗や皮脂、外の汚れがついたままだと、ゴアテックスの撥水性や透湿性(蒸れを逃がす機能)がどんどん落ちてしまいます。
洗った後に乾燥機で低温で乾かすか、当て布をしてアイロンをかけると、熱の力で撥水性が復活します。この手入れを知っているだけで、ウェアの寿命は劇的に延びますよ。
「ダウン」の手入れだけでにフォーカスするのであればこちらもよければ読んでみて下さい。
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結論:ノースフェイスのサイズ感

ノースフェイスのアウターに関するサイズ感について、色々な角度からお話ししてきました。結論として言えるのは、「全員にとっての正解サイズは存在しない」ということです。
US規格か日本規格かという基本的な違いを理解した上で、あなたが「街着としてすっきり着たいのか」「山で重ね着をしてアクティブに使いたいのか」という目的によって、選ぶべきサイズは変わってきます。
タグのアルファベット表記に騙されず、手持ちの服の実寸としっかり比較すること。そして、将来売る時のことやメンテナンスまで見据えて選べば、何万円もする投資が絶対に無駄になりません。今回紹介した数値や選び方はあくまで一般的な目安なので、最終的にはご自身の体型に合わせて、可能であれば一度は実店舗で袖を通してみることをおすすめします。最適な一着を見つけて、ぜひ一緒に快適な外遊びを楽しみましょう!