こんにちは、YAMA-GO編集部のりょうです。関西を拠点に、北アルプスを中心にULスタイルで山を楽しんでいます。このブログ「YAMA-GO」では、実際に使ったギアのレビューや選び方、山のノウハウなんかを発信しています。
アウター選びって正直迷いますよね。今回は実際に使った中から、タイプ別に整理してみました。
街着でも山でも大人気なのがこの2大ブランドですが、アークテリクスとノースフェイスはどっちを選べばいいか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
僕も最初、値段が高いから本当に見合うコスパがあるのか、自分の年齢層に合っているのかなど、すごく気になっていました。ネットだとダサいやおじさんっぽいなんて声も見かけますが、決してそんなことはありません。
それぞれにデザインの哲学があり、リュックの使い勝手からダウンやフリースの暖かさ、さらには長く着るための耐久性やフィット感まで、得意とする分野が違うんです。
この記事では、僕が実際に山や日常で着倒してきた経験をもとに、目的や好みに合わせてどちらを選ぶべきか、分かりやすくお話ししていこうかなと思います。
- それぞれのブランドが持つデザインの強みや対象となる年齢層
- 価格差の理由と長期的な視点で見た本当のコストパフォーマンス
- 日常使いから本格的な登山まで用途に合わせた最適な選び方
- ダウンやフリースなど具体的なアイテムごとの機能的な違い
アークテリクスとノースフェイスはどっちが最適か

両ブランドのルーツや得意なスタイルを知ることで、自分のライフスタイルに合うのはどちらかが見えてきます。僕が実際に山や街で使ってみて感じた、リアルな違いについてお話ししていきますね。
検索で気になる年齢層ごとの最適な選び方
ノースフェイスは、おなじみのハーフドームのロゴがアクセントになるデザインが多く、学生さんや20代の方のストリートファッションにもスッと馴染んでくれますよね。僕も若い頃はよくお世話になりましたし、日常着として着回しやすいのが魅力です。
一方でアークテリクスは、ロゴの主張が控えめで、全体的にミニマルでシュッとしたデザインに仕上がっています。そのため、30代以上の大人世代や、落ち着いた雰囲気が好きな方にすごくマッチするなと感じています。
もちろん、好きなものを着るのが一番ですが、普段の服装のテイストと合わせると失敗しにくいかなと思います。カジュアルな雰囲気が好きならノースフェイス、シックにまとめたいならアークテリクスが合わせやすいですね。
アパレルがダサいかおじさん向けかの真相
ノースフェイスをネットで検索していると、「ダサい」とか「おじさんっぽい」なんて言葉を見かけることがあり、少し不安になりますよね。
でも安心してください、どちらも世界中のハイカーやファッショニスタから熱狂的に愛されているブランドです。
ノースフェイスは着ている人が多いため、どうしても一部から「量産型」と言われてしまうことがあり、アークテリクスは渋い色合いと高い価格設定から「おじさん向け」と勘違いされることがあるだけなんです。
と言いつつも、最近ではアースカラーが流行ったり、アウトドアブランドが注目されることも増えたため、ノースフェイスは若者にも人気がありもはや年齢問わずベーシックなアイテムとなっています。
ウェアが高い理由と本当のコスパを大解剖

アークテリクスのウェアは本当に高いですよね。僕も初めて高機能なハードシェルを買う時は、かなり勇気がいりました。10万円近くするものもあり本当に気が引けました。
でも、あの値段にはしっかりとした理由があるんです。
過酷な自然環境を想定した最高品質の素材選びや、職人技とも言える極細の縫い目(マイクロシーム)など、信じられないほど手間がかかっています。そのため、初期投資は大きくても10年先まで着続けられるほどの製品寿命があり、長期的に見ると結果的にコスパが良くなると僕は感じています。
一方のノースフェイスは、比較的手が届きやすい価格帯から幅広いラインナップが用意されているのが嬉しいポイントです。まずは初期費用を抑えて様々な着回しを楽しみたいなら、ノースフェイスは非常に優秀な選択肢になります。
長く着るための耐久性とフィット感の違い

山で長時間動き回るうえで、ウェアのフィット感は疲労度に直結します。ここは個人的にかなり重視しているポイントです。
アークテリクスの立体裁断(人間の体の動きに合わせて生地を立体的に縫い合わせる技術のことです)は本当に秀逸で、腕を大きく上げても裾がずり上がらず、まるで自分の皮膚の一部になったかのような感覚になります。また、一部のハイカーから「防弾」と呼ばれるほど、生地そのものの耐久性が高いのも頼もしいですね。
ノースフェイスは、アウトドアユースだけでなく、日常着としてゆったり着られるフィット感のものが多い印象です。街着としてリラックスして着るには最高ですが、激しい動きを伴うアクティビティを想定しているなら、購入前にしっかり試着して動きやすさを確認することをおすすめします。
企業の環境対策や倫理的消費からの選び方
最近は、自然を愛するハイカーとして「環境に優しい製品か」という点も気になりますよね。せっかく自然の中で遊ぶのだから、少しでも環境負荷の少ないギアを使いたいものです。
ノースフェイスは、リサイクル素材の積極的な活用や、着なくなったウェアを回収するプログラムなど、わかりやすい環境配慮への取り組みを大規模に行っています。
対するアークテリクスは、「一つのものを極限まで長く使えるように頑丈に作る」ことで、消費と廃棄のサイクル自体を遅らせようという哲学を持っています。どちらも素晴らしいアプローチなので、自分が共感できる方針のブランドを選ぶのも、ギアへの愛着がより一層湧くポイントかなと思います。
目的別アークテリクスとノースフェイスはどっちが正解
ここからは、実際のアイテムのカテゴリーごとに比較してみましょう。アークテリクスとノースフェイスはどっちを買うべきか、具体的なギア選びの参考にしてみてください。
迷うアウター選びの決め手は品質と汎用性

アウターシェル(一番外側に着る防風・防水ジャケット)選びって、本当に悩ましいですよね。高い買い物になるので、できれば色々なシーンで使える便利な一着が欲しいと思う気持ち、すごくよく分かります。
ノースフェイスには、外側の防水シェルと内側の保温着(フリースや化繊ダウンなど)がジッパーで簡単に連結できる「ジップインジップ」というすごく便利なシステムがあります。
これ、一つ買えば「シェルのみ」「インナーのみ」「連結して冬用の暖かアウター」と、季節や気温に合わせて3通りの着方ができるんです。街着から軽いハイキング、秋のキャンプまで幅広く兼用したい方には、圧倒的に便利でコスパが良いと感じるはずです。
外側にマウンテンライトジャケット、中にデナリジャケットをジップインジップすることで真冬でも使える万能アイテムができます。
一部ではインナーにユニクロのファーリーフリースをつけることでコスパよく来ている人もいています。
ただ、僕自身が山にのめり込んでいって感じたのは、こういった「パッケージとしての汎用性」を追求したモデルは、いざという時の「単体としての絶対的なスペック」では少し妥協が必要になるという点です。
例えば、「土砂降りの北アルプスの稜線でも絶対に濡れたくないし、行動中の不快な蒸れも最小限に抑えたい」といった本格的な品質を求める場面では、やはりアークテリクスの「Beta AR」のような、専門的な単体ハードシェルに軍配が上がります。
アークテリクスのハイエンドな単体シェルは、ノースフェイスのセット商品が丸ごと買えてしまうほど高額です。しかし、そこには過酷な環境から身を守るための極限の透湿性、耐久性、そして雨風の侵入を防ぐ完璧なプロテクション能力が詰まっています。インナーはセットになっていないので、その日の気温や運動量に合わせて、自分でフリースやダウンを組み合わせる(レイヤリングする)知識が必要になりますが、その分、どんな山行にも対応できる本物の自由度が手に入ります。
最初からセットになった手軽さを選ぶか、究極の単体スペックを選ぶかが、アウター選びの大きな決め手になります。自分の登りたい山や遊びのスタイルに合わせて、最適な方を選んでみてくださいね。
冬用ダウンやフリースの選び方と暖かさ

秋口の少し肌寒い時期のアウターとして、あるいは厳冬期のミッドレイヤー(中間着)として欠かせないのが、フリースやダウンですよね。この時期のウェア選び、僕も昔は「とりあえず一番暖かいものを」と買っては、急登で汗だくになって後悔した経験が何度もあります。
まずノースフェイスですが、定番の「デナリジャケット」のようなフリースや、お手頃な価格で手に入る軽量ダウン(サーモボールなど)は、本当に使い勝手がいいです。例えばフリースなら、バックパックのショルダーハーネスが擦れる肩や肘の部分にだけナイロンの補強生地が張られているなど、デザインのアクセントにもなる実用的な工夫が施されています。
カラーバリエーションも豊富ですし、予算を抑えつつしっかりとした暖かさを確保したいなら、ノースフェイスは最高の選択肢かなと思います。キャンプで焚き火を囲む夜や、街歩きでの防寒着としては文句なしの相棒になってくれますよ。
一方で、アークテリクスが圧倒的に得意としているのが「インサレーション」と呼ばれる化繊の中綿入りジャケットです。
代表的な「アトム(Atom)」シリーズなどは、停滞時の保温性はもちろんですが、最大の特徴は行動中に汗をかいても、その不快な蒸れをスッと外に逃がしてくれる絶妙な通気性のバランスにあります。登りで体が熱くなっても着たままでいられるので、いちいちバックパックを下ろして脱ぎ着する面倒くささから解放されるんですよね。
さらに、ウェア全体の生地そのものが擦れに強く作られていて、重量もノースフェイスの定番フリースと比べると少し軽かったりします。少しでも荷物を軽くしたいUL(ウルトラライト)志向のハイカーにとって、この軽さと「ずっと着っぱなしでOK」という快適さは、少し高くても投資する価値が十分にあると個人的には感じています。
「停滞時の確実な暖かさ」をとるか、「行動中の快適な体温調整」をとるか。ご自身のメインとなる遊び方や、汗のかきやすさに合わせて選ぶと、きっと後悔のないお買い物ができると思います。体感温度には個人差があるので、あくまで一般的な目安として参考にしてみてくださいね。
通勤や通学用リュックはデザインで決める

リュックに関しても、デザインの好みと使い勝手が大きく分かれます。
ノースフェイスのリュックは、大口のファスナーでポンポンと荷物を放り込める大容量なものが多く、部活や通学、ちょっとした旅行などでガンガン使うのに向いています。カラーバリエーションも多いので、選ぶのが楽しいですよね。
対してアークテリクスは、外観が非常にスマートで都会的なため、スーツやオフィスカジュアルに合わせても違和感がありません。内部のPCスリーブや小物入れなどもミリ単位で計算されているので、ガジェットをたくさん持ち歩くビジネスパーソンには、アークテリクスのリュックがたまらなく使いやすいと思います。
街着やアウトドアなど用途に合わせた提案
結局のところ、自分が「どこで、どう使うか」が一番大事です。
休日にカフェに行ったり、友達とワイワイキャンプに行ったりするカジュアルなシーンが多いなら、ノースフェイスの親しみやすさと汎用性がぴったりです。色々な服装に合わせやすいので、毎日のお出かけが楽しくなりますよ。
逆に、雨の森を歩き回ったり、過酷な岩場に挑戦したりするような、よりディープな自然と向き合う時間を大切にしたいなら、アークテリクスの研ぎ澄まされた機能美が頼りになります。また、そういった本格的なギアをあえて街で着こなす「テックウェア」的な楽しみ方も、今のトレンドですね。
アークテリクスとノースフェイスはどっちを選ぶべきか

ここまで色々と比較してきましたが、アークテリクスとノースフェイスはどっちを選ぶべきか、少しイメージが湧いてきましたか?
絶対にこっちが正解!というものはなく、今の自分の目的や予算、そして「これを着てどこに行こう」というワクワク感で選んでみてください。僕自身、用途に合わせて両方のブランドを使い分けていますし、それぞれにしかない良さを日々実感しています。

最後は、お店で実際に袖を通したり背負ってみたりして、自分のテンションが上がる最高の相棒を見つけるのが一番です。お気に入りのウェアやギアと一緒に、これからも山や日常を安全に、そして存分に楽しんでいきましょうね。